見出し画像

4つのCで無駄をなくす

 あなたの生活にゆとりをもたらすためには、4つのCを使って無駄をなくす習慣を身に付ける必要があります。


4つのCとは

 この4つのCの方法は、「残業だらけ職場の劇的改善術(清水久美子)」で紹介された方法で、本来は職場を対象としたものですが、個人にあてはめても使える方法です。まずは、4つのCをご紹介します。

① Cut やめる

 やることの目的を明らかにして、必要がなければやめてしまいます。

② Convert 移管する

 苦手なことを自分ではやらず、得意な人にまわします。

③ Combine 統合する

 分散していた仕事をまとめて片づけます。

④ Create 別の観点から考える

 あるべき姿から本来やるべきことを見つけます。

4つのCの職場での適用

 個人での適用を考える前に、職場での適用例を「残業だらけ職場の劇的改善術(清水久美子)」からご紹介します。

 まず、① Cut やめる、です。与えられた業務を受動的にこなすのではなく、自分から必要性の有無を判断し、不要であればやめる、という方針を取ります。同書では、その姿勢を以下のように紹介しています。

優秀なコンサルタントほど、「それは何のためにやるのですか?」という質問をよくします。これは、やりたくない仕事に対する反抗ではなく、必要のない仕事に時間を費やさず、より生産性の高い仕事をするための積極的な態度です。

「残業だらけ職場の劇的改善術(清水久美子)」

 次に、② Convert 移管する、です。難易度の低い業務をベテランから若手へ移管、もしくは、外部業者に移管をし、より高度な業務に取り組めるようにします。

日本企業は属人的な仕事をする人が多いせいか、派遣社員をアシスタントとして活用しているケースが多いと思います。私が研修運営業務の改革を行った際には、社員に派遣アシスタントがついてペアで行っていた研修の運営業務を、受講者管理や教室運営などのオペレーション業務をアウトソース対象として、派遣社員から外部業者に移管しました。

「残業だらけ職場の劇的改善術(清水久美子)」

 ③ Combine 統合する、では、分散された仕事をまとめることで、効率化を図ります。

思いついたときにやっていたメール処理を朝と夕方の1日2回にまとめたり、提出物の処理を週1回まとめてやるようにするだけでも、かかる時間は大幅に圧縮できます。仕事をするときには事前の準備の時間、終わったときの後片づけの時間が必ずかかるので、分散させるとそれだけ無駄が多くなるからです。

「残業だらけ職場の劇的改善術(清水久美子)」

 最後の、④ Create 別の観点から考える、では、業務のあるべき姿に光を当てて、本当にやるべき仕事に取り組んでいきます。

あるコールセンターでコール数がとても多いため、顧客を待たせてしまうという問題がありました。そこでオペレーターの対応時間を短くしてできるだけ多くさばけるようにするという目標を立てました。効率をよくするわけですから、一見良い取り組みに思えますね。しかし、企業全体の効率化の視点で見るなら、コール数そのものを減らすべきではないでしょうか。

「残業だらけ職場の劇的改善術(清水久美子)」

4つのCの個人での活用

 この4つのCは、個人の生活でも使うことができます。


 例えば、あなたのスマホ、使わないアプリで埋め尽くされていないでしょうか。机の上に、いつまでも使わないであろう物が置きっぱなしになっていませんか。もしくは、サブスクリプションをしたけれども全く使っていないサービスがあったり、読んでいない雑誌、もはや不要になった広告メール。

 こういった無駄なものを「Cut」する時間を週に10分取るだけで、何よりも気分がすっきりしますし、無駄なお金や時間もセーブすることができます。まずは、身近なものからCutする習慣を持つことが重要です。


 次に「Convert 移管する」ですが、個人ではなかなか、例えば家事代行サービスなどを頼むのは費用面から難しいと思いますが、それでも、ネットスーパー、Amazonで重たいものを宅配してもらったり、ウーバーイーツなどのサービスを活用すれば、恩恵を得ることができます。

 自分の書いた文章のチェックをChat GPTにやってもらったり、ルンバで部屋の掃除をしたり、本の要約サービスを購読したり、など、デジタルで時間節約の恩恵を受けることもできます。

 自宅でも食洗機を使っていますが、もはや、これがない生活は想像もできませんし、10年近く使っていますが故障もありません。


 3番目の「Combine」ですが、私はサプリや身の回りの日常品は、年に数回のAmazonセール時にまとめて購入をしています。ポイントも多く付きますし、一回一回、なくなったものをポチポチするよりは効率的です。

 また、何かのテーマを勉強する際に、同じジャンルの本を数冊まとめて読むことにしています。やはり、時期を空けてバラバラに読むよりは、理解も定着も格段に違います。似たような箇所は読み飛ばすこともできます。


 最後の「Create」ですが、これは、私は個人の生活の中では自分の価値観を大事にすることと捉えています。自分のやりたいことを大事にしてこそ、自分の人生のように感じますし、そこを曲げてしまうとストレスです。

 今まで続けてきたことでも、「今の」自分にとって意味がないと思えばやめますし、行きつけの店が値上げをしても、そこに通うことが自分にとってベストであれば、あえて安いところを探そうともしません。

 普段の生活の流れからの「慣性力」に身を任せるよりは、自分の生活のルーチンを積極的に見直して、生活の質を上げようと考えています。

まとめ

 4つのCを使って、職場の生産性も上げることができ、また、個人の生活にも同じように適用ができる、という記事でした。仕事では効率的だけども、個人の生活は無駄だらけでイマイチ、という状況は避けたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?