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蟷螂と蜘蛛(Mantis vs Spider)
秋らしくない刺すような日差しの中で今日も庭のジョロウグモを眺めている。先週蜘蛛の巣は取ったはずだが,ジョロウグモの罠の改修工事は突貫工事で終了したようだ。
そんなジョロウグモの巣に身丈より大きな獲物がかかっている。カマキリのようだ。
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蟷螂(とうろう)の斧(おの)
カマキリが前あしを上げて、大きい者、弱いものを、威嚇して進む姿を、蟷螂の斧と呼ぶそうだ。
カマキリは、他の昆虫などを捕食する肉食性の昆虫としては最強に位置づけられている。そのせいであるまいが、カマキリ(螳螂)の総画数は35画、多いいと思っていたクモ(蜘蛛)でさえ26画、漢字で書くと圧倒的な存在感だ。英語の名前はMantis、クモがSpideだから、怪獣映画のタイトルはMantisvsSpiderとなるはずだが、MantisvsSpiderより螳螂対蜘蛛の方が気味悪さは増す。「鎌で切る」から「鎌切り」となった説と、「鎌をつけたキリギリス」の意味もあるとのことだが、カマキリとキリギリスはどう違うのか?こんな禅問答を繰り返していたら、日が暮れてしまう。
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Mantisは、ギリシャ語の"mántis"に由来し「 予言者 」とのこと。 カマキリの姿が折れ曲がった前足で祈りをささげているようにみえるため、 praying (祈る) mantis 、祈る預言者と訳されている。日本でも“オガミムシ”などと呼んでいたが、偶然かな?
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我が家の庭で最強のはずのMantisがSpider Netに 囚われ無残な姿になっている。女郎蜘蛛は奇麗で狂暴のようにみえる。美しい物には毒がある。
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昆虫界最強のカマキリも油断すると命を落とす。自信過剰で飛び回ると罠にはまる。昆虫の世界も人の世界も変わらない。
人の世界もウイルスとの戦いになってきた。ウイルスが人の天敵となってきた。カマキリにはハリガネムシという寄生虫、天敵がいる。
大きいもの、強いものが勝利する時代が変わりつつある。これからは、賢いものが生き残る。
中東の砂漠で展開される、カマキリとクモの戦を聞きながら、罠に落ちたカマキリをながめている週末となった。