
「マネジメントの正念場 真実が企業を変える」MMOT ロバート・フリッツ(著)田村洋一(訳)
1on1、チーム・プロジェクト会議、戦略提携など幅広い応用範囲
真実を語り合う場を構築し、人と組織のパフォーマンスを上げる
"「どうやって真実を効果的に伝え合えるのか」・・・ これ以上に基本的なマネジメントの課題はない。長い年月にわたって無数の組織がこの課題に悩んでいるのを見てきた私は、MMOTは大いに効力のあるエレガントな手法だと思っている。”(ピーター・センゲ)
ピーター・M・センゲ(『学習する組織』著者)
本書への賛辞
”本書は、上司・同僚・従業員との関わり方に本物の革命を引き起こす。現実を直視すること、すなわち本当に起きていることに新鮮に直接関われるようになることで、私たちが組織で経験する最大のストレスを取り除くことができる。何より、その結果として卓抜なパフォーマンスと生産性がもたらされる。”
――キャンディス・カーペンター(アイビレッジ創業者、『Chapters』著者)
”大胆、重要、そして画期的な著作。ビジネスマネジャーやコーチが読むべき最も重要な本である。パワフルでシンプルな4つのステップを学ぶことで、あなたの組織が真実を語り、人をエンパワーする文化になる。社員たちは経営者のあなたに感謝し、顧客は社員たちに感謝するだろう。”
――パトリシア・シーボルト(『「個」客革命』著者)
”本書はマネジメントを実践するすべての人のための本である。著者は、真実を語るためのシンプルでエレガントなモデルを提供している。この方法を実践し、従っていけば、あなたのチームのパフォーマンスを向上させることができる。しかし本書は単なるパフォーマンス向上のテクニックではない。あなたのチームの人材を育成し、惹きつけ、定着させる方法そのものである。”
――ビバリー・ケイ(キャリア・システムズ・インターナショナル創業者、『会話からはじまるキャリア開発』著者)
はじめに より
マネジャーの正念場(managerial moment of truth)という言葉は、マネジャーが現実に起こったことを無視するか直視するかの選択を持つ場面を指している。MMOT(Managerial Moment Of Truth)はそういう正念場において使うことのできる本書のテクニックの名前である。ここで「マネジャー」というのは経営幹部から現場のリーダーまですべてを含む。マネジャーの部下にマネジャーがいることもあるだろう。本書で使う「マネジャー」という言葉の使い方は普遍的なもので、特定の階級を示唆するものではない。上司から部下への指導や支援だけでなく、横の関係や下から上へも含む、あらゆる正念場で活用してもらいたい。 本書によってマネジャーと組織の仕事の仕方に革命的な変化をもたらし、どうやって知恵と力を合わせて共に将来を創り出していけるかを考える方法を届けたい。特に、組織における「真実」というテーマは極めて挑戦的なものだ。そして同時に極めて有意義で、生産的で、実用的なものでもある。今日の組織は市場や経済の激変やグローバル化の波に直面している。激変を扱うことのできる組織は強い。「真実を扱うことができない」組織は埋もれていくだろう。お互いに真実を伝え合うことができることは、組織における厳しい規律であると同時に、すべての成否を左右する鍵である。