大河ドラマ43回ちょこっと感想
❶気の済むまでやりたいようにやったら落ち着くんだな。
隆家は兄が死ぬほど嫌がって抵抗した太宰府に眼を直すためと言って自ら志願して行くことになった。自分も原因だった兄のごたごたの尻拭いもずいぶんやったなと満足したのかなと思った。
ききょうは、「こんなの間違ってる!」といううらみをすてて、隆家を太宰府に送り出した。憑き物が落ちたみたいにさっぱりとして拍子抜けしたくらいだ。バーニングアウトで抜けでたんだろうな。
倫子は道長の寵愛を明子と競争するかのように生きていた。しかしどうも道長の思い人は自分でも明子でもなさそうだというところから、明子とは敵でも味方でもあるような不思議な気持ちを抱くようになった。気がつけば道長の愛はあんまり感じないものの、帝のもとに嫁いだ娘にできたこどもが次の帝の座を約束されていたりする。「私はこれでいい!想像もしないレア体験できたから!愛なんてどうでも良くなった。道長さんありがとう!」と道長に言い切ってすっきりした顔。これでいいのはいいけど、それをわざわざ道長にいっちゃったー!!言いたかったんだね。
三条天皇は目と耳に限界を感じながらなかなか帝位を降りないけれど、これもまた粘れるだけ粘ったらすっきりするのかな。
❷彰子皇后と敦康親王の思い出トークが良かった。
彰子はおちいさいころの敦康親王をお守りしようと思っていたけれど、
今回、敦康親王さまも儚げな彰子をお守りしなければと小さいころ思っていたと打ち明け話された。
「もう私がお守りする必要がないくらいにしっかりされているように感じます。」と敦康親王さまに言われて
親げに笑い合う2人の姿はとてもみていて心地よいものだった。
たぶんちょっと違ったこともあったろうけど、こんな風に振り返ることができるのは素敵なことだと思う。
❸道長が頼道に子をもうけるのを催促するシーン。
道長はあのシーンでなんにもいわないのもおかしいので、いうしかないのだろう。言わなきゃ言わないで無視したような感じになる。
子ができないのを妻が気にしているので頼道は父に食ってかかる。
倫子は自身の経験から「奥さんの肩の荷おりますよ。」ともう1人妻を娶ることをすすめる。
「私の妻は隆姫だけです。」
頼道ますます怒る。
なんか横に隆姫いたよね?
頼道ほんと怒ってくれてありがとう
となぜかちょっと思う。
嫁の立場でこの場にいるの嫌すぎる。ストレス以外なにも感じない。
令和じゃ考えられないことやってて胃が痛くなるけど、しかしまぁそれぞれ自分がいいと思ってることやってるんだなぁ。
❹理屈でつめすぎると、人の心は離れる。
道長の理屈はあってるし、自分も関白を何度も辞退してたりする。できてる人にやれといわれる面白くなさで、みんなの心が離れていってる。
頑張ってるのにつまんないねえ。
藤原実資がいいこと言ってくれてた。この人は群れないタイプなのに、どことなく愛される人くさい部分がいいなと思う。
自分で考えてるのが好感持てる。
人情家の藤原行成は、たまに道長に苦言を呈してきた。
今回、ちょっと疲れたのか太宰府行きを希望してきたけれど、たまたま隆家が目の治療というもっともらしい理由で立候補してきたので、道長は行成を行かせなかった。
藤原実資も過去にちょくちょく、意のままではない動きをしてくる。
道長は自分にはない感覚を持つこれらの人を退けない。むしろそばに置き続ける。そのへんは道長は自分のことわかってるんだなと思う。
❺双寿丸
太宰府行くのかー!
さっぱりカラッとイケメンもう出て来ないのかな?
鹿島立ち。
宴で、ちょっと踊ってるの良かったな!
あんな感じで盛り上がるのいいなと思った。
⚪️まとめ
このドラマを見ていておもうのは他人からみてみじめだとか、すごいだとか関係なくみんな自分で自分の人生の落としどろこをそれなりにみつけているように感じた。
多少苦くても酸っぱくても「仕方ねぇな」と飲みこめればたぶんオーケーなのだ。
そして、登場人物の役割は誰からみるか、いつの時点からみるかで全部違う。
このドラマの登場人物のように私もいつかたえず変化する物語と上手に踊っていけるようになるのだろうか。