![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139563960/rectangle_large_type_2_22e66de094ad7f36dbf160ee4314fd3c.jpg?width=1200)
🌹バラから連想する私の物語🌹🐝
みなさまごきげんよう
とうとうやってまいりましたね今年もこの季節が✨
なんのはなしでしょう?
もちろんバラです🌹
バラのハイシーズン突入です
バラは見た目の美しさはもちろん
うっとりするようなその香り
名前にまつわる物語
その全てをもって私を魅了します
私はバラが大好きです
その証拠に
買っては咲かせ
咲かせては枯らし
また買って咲かせるということを
毎年飽きもせず
延々と繰り返しています
私は小さな庭しか持ち合わせておりませんので、自宅で面倒みれるのはせいぜい3種類です。
こうなると数年経つと枯れてしまうのは良いことのようにも思われますね。
誰ですか?
よしてくださいね
バラのところを「男」に置き換えて読むのは。
(正直家にもうこれ以上男はいらないんですよ。男は大変手がかかります。そして私はバラを育てるのがとても下手なんです。枯らさないでいるだけで大変なんです。自宅で育てるバラは強健種に限ります。なんのはなしですか。)
さて今日は
私の庭を過ぎ去っていった
数々のバラのうちから
一つのバラのお話をいたしましょう。
ジャクリーヌ・デュプレ
たしかそんな名前でした。
はじめて彼女の姿を見たのは
悔しいけれど奈良県ではなく
京都府でした。
京都府には「まつお園芸」というバラに特化した園芸屋さんがあります。
専属の運転手が暇でしたので
幸運なことに
私はバラのハイシーズンに
あの「まつお園芸」に行くことができたのです。
「まつお園芸」の素敵なところは
たくさんのバラを植木鉢で並べるだけではなく、実際にバラを植えて育った様子を見せてくれるところです。
これは本当にやられます。例えば建物に絡ませるように育てた素敵なバラの展示をみると、私ならあのバラでやるわ、色を変えてみてはどうか、うちの家でやるならどこかしら…などと完全に想像を逞しくしてしまうのです。
私だけではありません。
絶対にみなさんもそうなるとおもいます。逆にあの展示をみてそうならないなんて理性がありすぎます。
5月のまつお園芸に脳みそなんて入りません。ただうっとり夢に浸ればいいのです。
なんのはなしでしたっけ?
そうそう。ここのログハウスの入り口を美しく飾っていたのが彼女だったのです。
彼女の姿を一目見るなり私はこれまでみたバラのことを完全に忘れました。
それまで家に持ち帰る理想のバラとして花持ちが良いだとか、ゴージャスだとか、香りも必要だとかつらつら考えてましたけど、そんなことどうでもよくなったんです。
「どこに植えるのですか?」と運転手に聞かれましたけど、「そんなの後で考える。」と私は彼女を連れ帰ることにしたのです。
連れ帰ってしまえば今度は庭師に相談すればいいですからね!(ほんとは運転手兼庭師ですけど。)
ジャクリーヌデュプレ
その美しき花の特徴は
野趣あふれる白い花弁の中にうずまる芯の赤い色です!本当に綺麗です!似たようなバラで真ん中が白とか黄色とかありますけれども、私はだんぜんこの赤に心奪われました。おまけに香りも良い。
同じようにに連れ去られてきた
植物たちに溢れかえり
植えるところがあまりない庭に
苦心して私の庭師はこのバラを植え
育ててくれました。
彼はいつも本当によくやってくれます。
そして翌年の春ジャクリーヌは彼の真摯な愛情にこたえて大輪の花をたくさん咲かせてくれたのです🩷。
嬉しそうな庭師に呼ばれ、私は庭に出て行きました。嬉しそうに咲き誇るそのバラをみて私はおもいました
あれ?なんか違うな?
よーくみると、花の真ん中が緑なんですよ。
全部🟢み🟢ど🟢り🟢
その正体は…
カナブンです。
私より先にカナブンが喜んでいました。
全部の花に一匹ずつカナブンがいます。
ジャクリーヌの芳しき香りを愉しむにはカナブンをどけなくてはなりません。
ジャクリーヌの芳しき香りはこのように大量のカナブンも引き寄せてしまうのです。
ジャクリーヌは花持ちは良くありません。庭に出て愉しむことが必要になります。
私は毎朝庭に出て行っては、割り箸でカナブンを全部捕まえ、赤い芯を持つジャクリーヌの美しさを讃えその花に顔を埋めて香りを愉しみました。
なんだか思ったのとは違いましたが
それはそれで今となっては大変良い思い出です。
バラは個性もあって、手がかかりますから、私レベルの初心者ですと家で育てるバラは強いものが良いとおもいます。そして誰かが一生懸命面倒見てる気難しい美人さんを家の外に観に行きます。
バラ園なんかは最高ですね!
バラ専属庭師を雇うよりずっとリーズナブルです。
今年、今年ですか?
今年はどんなバラもお迎えするつもりはありません。
庭師が忙しいんですよ。
バケツで稲を育てるものですから。
なんのはなしですか