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[感想]大河ドラマ最終話

今年最後の満月の日🌕
大河ドラマ「光る君」へが
最終回を迎えた。

言葉で表せないほど
満足だったけど
いくつか感想を書いてみたい。


[看取り]

「それで道長とはいつからなの?」
「私が気が付いてないとでも思った?」
倫子に問われたまひろ…。

私はまひろがなんて応えるのか
先週から気になっていた。

きちゃうのか?
きちゃうのか?


「なんのはなしですか?」
はこなかった。

まひろは
9才で偶然出会った出来事から
包み隠さず話した。

たしかに中途半端に相手が知っているというならごまかすより
全部聴かせるほうがいい。
よかれと思って黙っていても疑いをうむ気がします。

倫子のほうは動揺しちゃったけど
プライドをたもったまま、まひろに妾になってくれと頼んだ。

そしてこれはまひろの尊厳を傷つける。うまくいかない。

でも次に倫子が
どうにか夫の命を繋ぎ止めてほしいとまひろに頼んできた時は
自分では夫の命を繋ぎ止めることができないとはっきりわかって
それでも夫に生きていてほしいと
まひろに心から頭を下げた。
まひろもこれには感じ入るものがあったのだろう。応じた。

倫子周知のもと
まひろはお見舞いがてら
毎晩道長のもとへ通う。

そうして道長のためにだけ作った
物語を聴かせる。
出てくる登場人物はどこかまひろのようであったり、道長のようでもある。
「続きはまた明日。」
道長は続きがききたさに一日一日生命を繋ぎ止める。
異世界転生物語を聴かせているようなものだ。
この女がどういうふうに2人のことを考えているのか、いたのか道長はそれがききたい。

こんなこと倫子はつらいと思う。
でも自分の心をよくみて、それでも夫に生きてほしいと思ったのだからすごいな。

毎夜たくさんの物語を聴いて、ある日道長は満足したのだと思う。

まひろの物語はちょっとだけ満足させないことで道長を生きさせていた。

まひろは道長が亡くなった後、今までと比べてさっぱりしていた。まひろもまた満足したのだと思う。

「光る君の最期を書かないのはいつまでも夢の中でいたいから。」
ドラマの中でまひろが言っていた。

「もし私の知らないところで道長さまが亡くなっていたら、きっと私は狂っていたでしょう。」とも。

最期の期間を一緒に過ごせたことでようやく現実をうけとめることができたんだな。

さっぱりとした態度でまた旅に出たまひろが、武者に追い越され、新た時代の到来を予感するところでドラマは終わった。

私達は何があっても一歩一歩生きるようにできているんだな。


[彰子]
気がつけば藤原詮子を彷彿とさせるずいぶん立派なご意見板になっていた。
若いうちは納得していなかったことでも、その役割が回ってくればすることとなり、やっているうちに、なるほどあの人達はこのような心持ちであられたのかと得心し、肝が据わる。
そんな姿だった。

あの一切意見を言わず、周囲をやきもきさせた時代はいったいなんだったのかという成長ぶりで、なんとも頼もしかった。

これが円熟、成長だとわかるのは、彰子同様、私もこのドラマで人を変えで何回も同じパターンを目にしてきたからだ。


[明子]

道長が冷たかったことは未だに根に持っているけれど、息子達全員が出世して大変満足気であった。
息子の昇進を道長に取りやめにされて、頭にきすぎて寝込んでしまったころが懐かしい。
兄の俊賢に「明子のおかげだよ。」と言われて「は?今更何を言ってんの」と睨んだ目が相変わらず怖くて、人間できてない感じがすごくいいなと思った。
彼女のご機嫌が続きますように♡。


[いと]
いとが目に入れても痛くないほど可愛がった亡くなった惟賢を探していたシーンがあったように思う。

いとにたいして
「あー今日はたしか出勤よ。」
とまひろが言って
いとは「そうでしたか。」
と納得して安心していた。

これにはハッとした。
いとには
「惟賢は亡くなったんだよ。」
なんて言わなくていいのだ。
物語の力だ。


[ききょう]
2人とももう物語を書く気がないところが同じで興味深かった。
物語を書く、あるいは話すということは
ストーリーを頭の中で作ることとは少し違って
やはり読んでほしい(聞いてほしい)相手であったり
影響を及ぼしたい何かが必要なものなのかもしれない。


[同期の飲み会]
それぞれの思惑がその時々あったとしても、同じ時代を共に生きた仲間というのはいいもんだなと思った。
「出家はいいぞぉ〜!」ってなんなんだ🤭。


ラストでまひろがしっかり
嵐がくると予感しながらも
新しい時代をみようと
目を開けて進んでいたので
現在のところ私は
意外と大河ドラマロスになっていない。

それどころか
「新しい大河ドラマが始まるぞ」
としっかり目を開けてみてみようと思っている。

私は暗示にかかりやすいのだ。
きっとここにも
まひろマジックがある。

なんのはなしですか(^_−)−☆

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