13.熊本のプロスポーツ
はじめに
かつては、プロスポーツといえば野球でした。熊本では、ジャイアンツやホークスファンが多かった様に思います。(私はスワローズ推しでした。)
その後熊本では、ロッソ熊本(2005〜)が発足し、他にも、様々なプロスポーツチームが誕生しています。
それらを紹介しながら、熊本のスポーツ産業化について、考えていきたいと思います。(※社会人や実業団トップリーグも含む)
熊本のプロチーム
①熊本ルネサンスFC(女子サッカー)
□発足:1998年〜
□拠点:熊本市(熊本県民運動公園補助競技場など)
□所属リーグ: 九州女子サッカーリーグ1部(4部相当)
□リーグ開催期間:4月〜12月(ホームゲーム7試合程度)
□デイゲームが中心(正午〜夕方)
②フォレストリーヴズ熊本(女子バレーボール)
□発足:2005年〜
□拠点:熊本市(熊本市総合体育館、県立体育館など)
□所属リーグ: V.LEAGUE DIVISION2(V2リーグ)
□リーグ開催期間:10月末〜3月末(ホームゲームは6試合程度:土日連日開催)
□デイゲームが中心(正午〜夕方)
③熊本ヴォルターズ(男子バスケットボール)
□発足:2012年〜
□拠点:熊本市(県立体育館など)
□所属リーグ:B2リーグ(西地区)
□リーグ開催期間:10月〜4月(ホームゲームは30試合:土日連日)
□観客動員数:(2017〜18年 平均2,151人)
□デイゲーム、ナイトゲーム共にあるが、比較的ナイトゲームが多い。
④オムロンピンディーズ(女子ハンドボール)
□発足:1974年〜
□拠点:山鹿市総合体育館(他、人吉・八代など)
□所属リーグ:日本ハンドボールリーグ
□リーグ開催期間:8月〜3月(ホームゲームは7回程度)
⑤再春館製薬所バトミントンチーム
□発足:2015年〜
□拠点:熊本市(県立体育館など)
□所属リーグ:S/Jリーグ(他国内外選手権など)
□リーグ開催期間:12月〜2月
⑥火の国サラマンダーズ(男子野球)
□発足:2020年〜
□拠点:熊本市(リブワーク藤崎野球場)
□所属リーグ:九州アジアリーグ
□リーグ開催期間:3月〜9月
□観客動員数:2021年〜平均552人
⑦ラグビー(?)
ラグビーでは2015年W杯イングランド大会にて、日本が世界3位の南アフリカを倒して話題となり、2019年には日本でW杯が開催され、大いに盛り上がった。
熊本でも開催され、来場者数は「フランス対トンガ戦」が28,477人、「ウェールズ対ウルグアイ戦」が27,317人とほぼ満員に。
また、ラグビーはトップリーグから2022年シーズンより、『リーグONE』に名称変更し、運営の独立化や地域性の強化などが期待されている。リーグの開催期間は1月〜5月
過去の記事では、熊本も含めたW杯開催地で、プロチーム発足を促す話もあった。(具体化には至っていない?)また、日本でのラグビーW杯再招致の話もある様。
最後に
プロスポーツの場合は、チーム運営・強化を行う上で、協賛企業の支援は欠かせません。地方都市熊本の場合は、企業の規模や数において、大都市に敵わない事もあり、協賛企業の競合に繋がる事もあるかと思います。ただ、実際には地元愛のある企業が多い為か、掛け持ちしている企業も多い様です。つまり、プロスポーツチーム同士で、競合する事は得策ではなく、むしろ協力体制の中で、より地場企業へ還元できる事を目指すべきでは無いでしょうか。現状でもホームゲームやイベントにて、互いのマスコットキャラクターや、選手の行き来の中で交流を果たしている様です。
長崎の新スタジアムの様に、アリーナと新スタジアムを隣接する事で、Bリーグチームとの相乗効果を狙う取り組みなども興味深いと感じます。ただ、Bリーグは10月末〜4月、Jリーグは2月末〜11月末と並行している期間はそれ程多くはありません。例えば、新スタジアムと新アリーナが隣接した場合は、あえて開催日や時間をずらして、駐車場を共用するのも1つの手段かもしれません。
ただ、サッカーとバスケットで年間を通して、切れ目なく周辺に賑わいを生む計画は、素晴らしいと思います。
熊本では、ヴォルターズのアリーナ構想があり、建設地検討に入っている様です。他の屋内スポーツ競技でも活用できれば、他の競技チームにとっても大きくプラスに働きますね。世界大会なども開催されれば、なおさら盛り上がりに繋がると思います。
バスケットや卓球、ラグビー、バレーなど、学生年代やオリンピック等での人気競技も、所属チームなどの認知度は十分でない事もありました。それらも、次々に協会の再編と併せて、地域密着を掲げたプロリーグ化が進んでいます。それぞれ、メジャースポーツ化を目指して、更にエンターテイメント性を取り入れて、観客を楽しませる工夫がされています。より楽しめる受け皿というのも、これらからのスポーツ産業においては、重要なのかもしれません。
あと個人的には、ラグビーの『リーグONEのクラブ』が熊本で誕生して、新スタジアムをロアッソと共用で使用したり、W杯が再び熊本で開催されて、新スタジアムが会場に選ばれたり...(と、また妄想が膨らみますw)ただ、ラグビーとサッカーでは芝の刈り高が異なるようで、シーズンが被ると共用は難しいかもしれませんね。
コロナ禍においては、プロスポーツを存分に楽しむという事は難しい状況ではありますが、人々を魅了するチカラは、決して侮れないと思います。
『新アリーナ・新野球場・新サッカースタジアム』
熱戦の受け皿として、より良いものがあれば、スポーツ産業化にとって、間違いなく起爆剤となり得ると思います。様々な競技で共同使用ができれば尚良いですね。
しかし、良いことばかりではなく、多くの壁(課題)はあると思いますが...。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
「熊本に新スタジアム建設を」の議論のきっかけになれば幸いです🙇♂️