「女性のホームレス」
家の近くを歩いていると、小汚い人がスーツを着た人に話しかけている、周りを見ると他に人は自分しかいない。フラグが立った
少し歩いていると後ろから「すいません」と声がした「やっぱり」と思って振り返り要件を尋ねると「私は二日間ご飯も食べてなくて、お風呂にも入っていない」と言う、それで?と言うと何か小さな箱を持って少しでも恵んでくださいと言う。
「自分が取った行動」
まず些細な疑問からぶつけた。
「水などは公園にありますよ?」すると
「はい、とても申し訳ないのですが水は公園からお借りしています」と。
「じゃあなんでいきなりホームレスになったのですか?」と聞くと
「派遣の仕事で寮にいたのですが首になって」と。
「貯金は?」「ありません」
そして「家を探しているけれど不動産に行くと貸して貰えないから直接大家さんに電話をかけて探している」と言う。
「そして・・・」
私が「生活保護の申請に行って見ては?」とアドバイスすると
「行ったのですが住所がないため受けられないと言われた」と言う。
そうですかぁ、じゃあ教えます。
「まず、あなたがしている物乞いは犯罪行為なんですよね、そして住所がないから生活保護が受けられないはずもないんですよ、近くに社会福祉団体の建物に行って相談して見たらどうですか、緊急ならパンとか貰えますよ、あと県営の図書館とかで福祉やあなたの権利について勉強すればいいんです。」
すると、「図書館は私みたいな人が入ると臭いとかで迷惑かと思って入れません」
あのですね「平日の昼間はほとんどホームレスのような人が昼寝してますよ」と言うと、そうなんですね、と答えた、「まだ話が長くなりそうならすぐそこのベンチに行きませんか?」と言うと「いいえ大丈夫です」と、なぜなら「私は女なので何されるかわからないし怖いので」と。
「こっちはアドバイスしてあげてんのに変なことしようとしてる人みたいな言い方をして来た」「大体物乞いしてるくらいならその変なプライド捨てろよ」とも思った。大体話はわかったから「いいや騙されたと思って持ってる小銭全部あげるからなんか成功したら今度は私を助けてね」と小銭を全部小さい箱に入れると泣きながらありがとうございます、と言われ周りから変な目で見られながらその場を去った。
そしてれからその人を見ることはなかった。
たまに思い出す、どうなったのかな?と。
いきなり「あの時はありがとうございました!」
とかなったら、またここに書きたいな。
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