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底抜けの明るさ~「踊る大紐育」
ミュージカル映画ブームは続く。
1949年公開の「踊る大紐育」である。
ただただ陽気で楽しい映画である。
ジーン・ケリーをはじめ主役の男女6人は、まさに当時のミュージカル映画の顔となる役者ばかり。
ジーン・ケリーのダンスはもちろん、ジュールス・マンシンも三枚目役と思いきやそのダンスは負けてはいない。女性陣も貫禄のアン・ミラーはやや後方に回り、ヒロイン役を務めるヴェラ・エレンのダンスもすばらしい。
ストーリーは荒唐無稽なのだが、ミュージカル映画はこれくらいがちょうどいい。歌って踊って、めでたしめでたし。見る側も後腐れなく、さあがんばろうという気にさせてくれる。
この1950年前後の綺羅星の如く並び立つミュージカル映画の名作群の、そういった底抜けの楽天さがとても魅力的であり、それを象徴するような作品であった。