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”ゲームの湿地”が好きというハナシ
今まで色々とオープンワールドを遊んできてエリアごとに異なる植生や起伏の勢いなどを味わってきたが、結局自分は湿地帯エリアが好きなんだな…という所を軽く喋っていきたい。今回はスクショの比率多め。
萩花州(原神)
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原神の好きなエリアを聞かれたときに真っ先に答えるのもまず湿地帯。
萩花州はいわゆる湿地としては岩も多く、他ゲーの湿地と比べるとイメージよりは草の占有率が弱めな印象。
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しかし各所にススキが集中的に生えているゾーンがあり、モバイル向けに表現を工夫しながら湿地らしい水と草の交わり方を描いているのが好みだ。
写実的なゲームの表現力にはさすがに劣るものの、石門から望舒旅館までの狭いエリアで地域性を出しているのも上手いな~と思ったり。
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それとは少し場所が離れるが、沈玉の谷の懸練山下方に生えている蓮の表現もいい。水面を塗り替えるように水草が這っていて、その場を歩くと水草をかき分けるような描写がされるのにも驚いた。
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チナガレ湿地帯(ゼルダの伝説TotK)
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地名がいささか物騒だが、こちらはキノコのように笠を広げた謎の樹木が特徴的なエリア。いちエリアとしてそれなりの広さを持ちつつ、ビジュアルを構成しているパターンはかなり単調な印象がある。
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ただ”単調”というのは否定したい意味ではなく、その情報量の少なさが現実の湿地帯が持つ一辺倒な見晴らしの綺麗さを感じられて良いのだ。
俯瞰で見ると草原のようにも見えるところ、カメラで近づいてみるとおびただしい物量の草が水辺を覆い隠しているのが分かる。個人的に表現としてちょっとやりすぎにも感じるが…これはこれで好きだ。
ラネール湿原
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こちらはチナガレ湿地帯と比べて視界の抜けが広く、より水と草が混じっている様子が分かりやすい。白樺がぽつぽつと生えているのも爽やかな印象を持ててとても良い。
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何よりも草が水中へと入り込んでいくような岸辺の表現が素晴らしく、小粒な石、空を照り返して青く光る水面といった描写はトゥーン表現のゲームながらとても引き込まれるものがある。
上述した原神の浅瀬に対する表現も簡素ながら好みなのだが、水面に漂う細かな落ち葉など、Switchでこの精細さは見事だ。
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K7北配送センター近辺(DEATH STRANDING)
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地名に対する言及がないので、最寄りのスポットから取らせてもらう。
写実的なグラフィックゆえにヒゲの1本に至るまでよく映るゲームだが、湿地の描写においてもその強みが発揮されている。
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浅い水面を押しのけるように高い背丈で生える草は、遠目ではハッキリと水辺との境界線を作る。一方、寄りで見た途端に草地から水辺へとグラデーションに変わる。この繊細さはまさに写実的に地形を描く強みと言えるだろう。
水面の照り返しも文句のつけようがないほどに細かく、かつゆったりとしている。作中がほとんど曇り空なこともあり、時間経過が穏やかに感じられる湿地帯特有の雰囲気作りにも繋がっていると感じている。
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螢白海(鳴潮)
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最近イチオシの鳴潮にも当然湿地がある。こちらは規模が小さいのでさくっと見ていこう。
似たようなトゥーン表現をしている原神と比べると植生の密度はそれほどでもない。しかしこのゲームが最も気合いを入れているのは水辺の描写だ。浅瀬に突き抜ける海面の反射光や、波紋を細かく作っている水面がとても綺麗で、これはスクショだけではなかなか伝わらないのが悔しいところ…
鳴潮の風景の話は後日しっかりやりたい。
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マングローブの沼地(Minecraft)
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最後にこれも紹介しておく必要があるだろう。Minecraftに追加された第二の沼地バイオームだ。
ピクセル調の世界ながら現実のマングローブの森をうまく捉えていて、水面から無数に突き抜ける根っこなどもフィクションっぽい見た目なようで意外と現実に則しているのが面白い。
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さすがに葉の隙間を細かく通っていく木洩れ日などは描き尽くせないが、太陽を遮るほどに覆いかぶさる無数のマングローブの幻想的な景色は見事に表現できていると思える。
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今回はBSL Shadersを使用しているので陽射しがとても明瞭に映るが、しっとりしながらも水底をしっかり見通せるのはやはりバニラ表現が一番合っているのかもな…という気持ちになったりもする。
つまるところ
ゲームをやるたびについついこうして湿地を探してはお気に入りのスポットになる…というのを繰り返している。シンプル、ひいては殺風景にも映ってしまう湿地帯だが、その穏やかさなどにハマる人間が少しでも増えれば嬉しいな~と思う。
こんなマニアックに寄せた記事でいいのかよ