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なぜライカでテーブルフォトを撮りたいのか

「所詮ラーメンの写真でしょ?そんなのスマホで良いじゃん?」

 ライカでテーブルフォトを撮るのが好きと言うと、大抵そんなリアクションをされる。正確に言うと、直接言われたことはないが、そんな目で見られるのである。無理もないと思う。自分が使っているカメラLeica M10-P Safariは定価が120万円、(ノクティルックスを買うまで)頻繁に使っていたレンズSUMMICRON-M 50mm F/2 Safariは40万円、つまりカメラとレンズ総額160万円を使って、ラーメンの写真を撮っているのである。キヤノンならその半分の80万円で上等なカメラとレンズが買えるのになぜそんなに出費する必要があるのか、しかもそれで撮っているのがなぜラーメンなのか、と自分でもそう思うのだが、撮りたいのだから仕方がないのだ。

 前の記事でも書いたがライカオーナーは(最終的には無理だと諦めるのだが)あらゆる物をライカで撮りたいと野望を持つモノである。御多分に洩れずに自分もそうなのだが、そう言ったロマンとは別にスマホでは撮りたくない理由も存在する。それは、自分が使ってるスマホiPhone11pro(以下、iPhone)はシャープネスがかかり過ぎるのだ。

 iPhoneユーザなら理解してくれると思うのだが、あるタイミングからiPhoneが撮った写真にシャープネスをかけるようになってしまった。それによって良い効果もあったのかもしれないが、表現の柔らかさが消えてしまったのだ。料理全般に言えると思うのだが、可能ならふわっと撮りたい。それが出来なくなってしまったのだ。実際にどの程度違うか、写真を見て貰えれば一目瞭然である。

まずこれがiPhoneで撮った写真だ。次のノクティルックスとの比較のため、換算50mmの望遠で撮った。もちろんノーレタッチ。もやしとネギを見てほしい。スマホサイズだと分かりづらいが、iPadやパソコンのモニタだと、過度なシャープネスがかかってるのが分かるお思う。不自然な写真である。

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続いて、Leica M10-P+ノクティルックス+クローズアップレンズの写真。こちらもノーレタッチだが、トリミングをしてiPhoneと同じ4:3サイズに変更している(元は3:2サイズ)。iPhoneと比べてみると分かるが、ごく自然な写りである。SNSで公開するなら露出とコントラストを足したいが、それは別の話だ。

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  まとめ。2つの写真を比較していかがだっただろうか。Leica M10-Pとノクティルックスで撮った写真が良いのではなく、単純にiPhoneの画質が悪いのだ。好きなものを綺麗に撮りたい、それは当たり前の欲求ではないか。ということで、この当たり前の欲求を満たすためにLeica M10-Pとノクティルックスというカメラバックに常用している代替手段で、写真を撮りたくなるのだ。

  ちなみに、コンデジだとどうなるだろうか。参考までにGRIIIで撮った写真も載せる。ノーレタッチだが、ライカの写真と同様に4:3のトリミングをしている。

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見て通り、こちらも自然な写りだ。やはりiPhoneだけが不自然の描写をするのだ。これが、ライカで全ての写真を撮りたいという”ライカオーナーのロマン”とは別次元で、ライカで撮りたい理由だ。単純にiPhoneのカメラ機能で撮りたくないのだ。なお、だったらスマホをiPhone以外にすればという意見もあるかもしれないが、それにはNOと言いたい。たしかにiPhoneのカメラ機能はダメかもしれないが、それ以外に良いとこが沢山あるのだ。カメラはライカを使えば良い。適材適所。それだけの話だ。

それでは、良き写活と良きnoteライフを。

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