#6-4 普段のコミュニケーションがコーチングをいかしたリフレクション【教員インタビュー:樋渡 由希恵先生 #4】
みなさんこんにちは。リフレクションメソッドラボラトリー事務局です。リフレクションメソッドラボラトリー(以下RML)では「MAWARUリフレクション」というプロジェクトを行っています。
MAWARUリフレクションは、「リフレクションによる個人の気づきが周囲に循環し、社会を変える」をテーマに、教育にリフレクションを取り入れる活動を2016年から続けているプロジェクトです。
本記事では、MAWARUリフレクションで新しく始めた「教員インタビュー」の記事をお届けします。教育現場で、先生がどのようなことを考えているのか、とても面白い内容になっていると思いますので、ぜひご一読ください。
第6回の先生は、小学校教諭をされている樋渡由希恵さんのインタビューです!いつものようにPodcastも用意していますので、ラジオ代わりにもぜひ聴いてみてくださいね。
今後の活動について
生井:それでは最後の質問をお聞きしたいと思います。リフレクションということを考えたときに、今後リフレクションをどんなふうに行っていきたいか。今後やってみたい活動ですとか、そういうようなことがあれば教えてください。
樋渡:そうですね。今後は、リフレクションとコーチングが自分の中では結構繋がっているので、コーチングの学びも結構進めているところなので、これまでやってきたリフレクションと今学んで実践しているコーチングっていうのを何か掛け算してやっていくことができるんじゃないかなっていうのはなんとなく考えています。
振り返ると、自分がやってきた書くリフレクションってセルフコーチングとも言えるなみたいな感じもしています。ですので、その辺を掛け合わせて、先生たち一人一人が、「その人ならではの教育」というものができていったらすごく素敵なんじゃないかなと思っています。
みんなが、ポジ出しをして前向きになってワクワク日々、仕事ができるようになったら、それは自分自身も感じていた通り、子供にものすごくいい影響があるので、そんなふうになったら子供たちは毎年いろんな先生に出会って、その先生ならではの教育というのに触れることができるってすごい財産になるんじゃないかなって思います。
もちろん子供たちも元気にしたいし、子供に関わる大人、先生もそうだし親もそうです。いろんな人たちが、その人らしく生き生きと元気にも自分のやりたいことに向かって日々充実して生きることができたら、それを見ている子供たちは、すごく未来に希望が持てます。「大人って面白そう。自分は大人になったら何しちゃおうかな。」みたいな、そんなふうに生きることを楽しんでいけるんじゃないかなと、そんなふうに今考えています。
リフレクションとは? ・・・
生井:今後の活動のこんなふうになったらいいなっていうのは語っていただいたところで、最後に樋渡先生にとってのリフレクションとは?ていうことを聞くとどんな答えになりますか?
樋渡:今思い浮かんだのはゴロゴロです。うん。ゴロゴロ。ゴロゴロと転がって前に進んでいくんだけど、自分が行動してそれをリフレクションしていく中で、じゃあ次こうしようとそういうゴロゴロなんです。前に進んでいくのにリフレクションは欠かせなくて、行動と学習をセットにしながら、一緒に転がりながら前に進んでいくことができる。というイメージです。
生井:私達の活動もMAWARU(まわる)リフレクションっていうグループの名前を付けてるんですけど。回るっていうのがまさにその行動と学習がセットになっていて、いろんなとこへ広がっていくみたいなイメージなので、なんか近いなと思いながら勝手ながらそんなことを思って聞いていました。
普段のコミュニケーションがコーチングをいかしたリフレクション
山下:実際、私もリフレクションがすごく大切だと思ってるので、校内ですごく広めたいなと思っています。樋渡さんの学校ではリフレクションを広められていらっしゃるんですか?広められてるんだったらどんなふうに広められてるのかなと思って、そういったお話もお伺いしたいです。
樋渡:リフレクショングループみたいに書くリフレクションをやろうよみたいなそういうことは校内ではやってないです。以前、前任校で一緒に学年を組んだ先生をグループに引き込んだこととかはあるんですが、校内全体に広げていくというような感じで書くリフレクションを推し進めたことはないですね。
ただ振り返りの大切さっていうのはもうすごく言われていますよね。そんな中で、先生たちも自分の授業を振り返ることってすごい大事だよねっていうようなことは、ことあるごとに若い先生や一緒に組む先生方と話をしたりしています。
ちょっとコーチングに近いんですけど、その先生の話に私がどんどん質問をして、深ぼっていくことで、その人が自然とリフレクションできるみたいな、そんな感じの関わりは自然としているかなとは思います。ただ、全体的にはできてないですね。
生井:まさにコーチングのようにリフレクションを使って、若い先生とお話をするっていうようなときに自然とそのリフレクションの考えが生かされて、その先生がご自身を振り返るっていうようなことに何か知らぬ間にと言いますかサポートしていたり、その先生がリフレクションをやっていたりっていうことに繋がってるのかなと、また、まさにそこはコーチングと近いところなんだなと思って聞いていました。
樋渡:そうですね。普段のコミュニケーションが、そんな感じです。
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4回に渡る、樋渡先生が考えるリフレクション、そしてその実践はいかがでしたでしょうか。本記事が、皆様のリフレクションへの興味、理解、実践につながるととても嬉しいです!
今後はまた新しい先生のインタビューが始まります。次のインタビュー記事もお楽しみに!
【樋渡先生インタビューの記事】
# 6-1 樋渡先生インタビュー1
# 6-2 樋渡先生インタビュー2
# 6-3 樋渡先生インタビュー3
# 6-4 樋渡先生インタビュー4(本記事)
インタビュアー 生井・山下
執筆:山下
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