体型や見た目へのコメント全部、"余計なお世話だバカヤロウ"
podcast「機微を抱きしめて」第16回「体型や見た目へのコメント全部、"余計なお世話だバカヤロウ"」のあとがきです。
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冒頭は夫が自転車事故にあったというびっくり近況からスタートしています。
本題は、昔から思い悩んできた少しヘビーなテーマについて話しました。
要点としては
「人から自分の体型のことを言われたくない」
そして
「言われて嫌だった時、私は怒って良いし、嫌だと伝えて良い」
と自分に許可した、という話をしました。
私自身、小学5年生から現在に至るまで、たくさん見た目のことについては考えてきているのですが、今回は
「自分が自分の見た目とどう向き合ってきたか、」
については一旦省いて、
「人から見た目について言われるのが嫌だし、どんどん怒っていきます」
という話をしています。
私が見た目についてのコメントを頻繁に受けたり他の女の子が言われているのを見聞きするようになったのは、大学のバンドサークルに入ってからでした。
その度にどんどん自信を失っていき、ニコニコしておくようになりました。
そのほかの要因も重なってではありますが、そのような価値観が内面化されていったことも確実にきっかけとなり、摂食障害になったり、何の服を着ても何か言われることから、どんどん服を捨てていきました。
大学を出てからも、バンド活動をしてるなかで、メンバー、対バン相手、ギター講師、イベンターなどに体型や服装、見た目のことで(そして音楽の知識や演奏力、センスについても)たくさんのダメ出しや指摘、コメントを受けました。
周りが敵だらけのような気持ちで表現活動をすることが難しくなったこともあり、バンド活動は休止、SNSに投稿できなくなっていきました。
今でも自分の写真をあげるのが嫌だったり、ライブの対バンで相手が何を言ってくるのか、身構えたりします。
そして今回この収録をしたきっかけとなったのが、つい先日またバンド界隈の男性に開口一番「痩せたね?」と言われて
「ああまただ、もういやだ」とぷつんとなったのがきっかけでした。
何に傷ついているかというと、
①自分が毎日のように向き合い折り合いをつけている自分の身体や見た目のことを、事情も何も知らない人に気安くコメントされたくない
②評価、品定めされている気分で不快
③どこの時の私のイメージと比べてるのか知らないけどその時も今も、ジロジロ見てんじゃないよ、あなたのそのイメージも、知らないよ
④痩せてるのがいいみたいなあなたの価値観をおしつけないで
⑤思ったとしても、なんで言ってくるの
そういう体型について言及するのが失礼、というのが共通認識としてできてきている中でなんで言えちゃうの、大丈夫?
⑥自分がその場で自分の気持ちを代弁した言葉を返せない
理由を6つ挙げましたが、一番悲しかったのが6つ目。
何と言えば良いのかわからず、すぐ言い返せないでモヤモヤを持ち帰り泣いてることが一番悲しかったのです。
過去には言い返したこともありましたが、大抵は丸め込まれたり言い返されます。
伝わらない虚しさを味わいたくなくて、空気を関係を壊したくなくて、言えなくなるのです。
それでも、伝わらなくても良いから、その時の自分の気持ちをそのまま言えば良いのだなと思ったのが今回でした。
たとえ相手にやめてよ、と言ったところで傷ついたのは変わらない。
でも、少なからずその場で受けた暴力に対して、痛いよ!と言えた時、家に帰った時の心地はまた違うなと思ったのでした。
また、こういうことを「嫌だ」と言った時に、
「わかるよ」、と言ってくれる人と居場所を作っていきたい。
だから、私はやっぱり「怒ってる」、「悲しい」、「いやだ」という自分の気持ちを、そのまま出していこう、そう決めたのでした。
この話はこの次の回で、夫との対話形式で続きを話しているのでそちらもチェックしてみてくださいね。