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『ウルトラマンの歌』をガチ考察してみたら思いのほか勉強になった
日本人が全員知っている歌の代表といえば、『ウルトラマンの歌』だろう。異論は認めぬ。
プロフィール写真でお察しかと思うが、僕はウルトラマンが好きだ。
ちなみに、トップ画像は僕が実際に持っているウルトラマンの御守りである。ガチ私物。
少し脱線したが、誰もが幼少期より口ずさんできたこの『ウルトラマンの歌』、大人になってから改めて聞いてみると新たな発見があるのではないか。
そう思ってしまったからには、知的好奇心を抑えることなどできやしない。今一度、日本人として恥じないよう褌を締め、『ウルトラマンの歌』を復習しようと思う。
☆↢
1番
ボォン、パパパパーン(パパパパーン)、パパパパーン、パン!
デンデンドンドンデンデンドンドン、デンデンドンドンデンデンドンドン
胸につけてる マークは流星(ティティ、ティ、フォロロロローン)
自慢のジェットで 敵をうつ(ティティ、ティ、ファタタタターン)
光の国から ぼくらのために
来たぞ 我等のウルトラマン
まず1番。全日本国民が歌詞を見ずとも歌えるだろう。
冒頭の「胸につけてる マークは流星」について、幼少期の僕はよくわかっていなかった。だって、ウルトラマンの胸に星のマークなんてないじゃんね?
これは、一旦置いておく。
続いて「自慢のジェットで 敵をうつ」ときた。
ちょっと待て。ジェットに乗る?ウルトラマンが?ウルトラマンなんだから、そこは飛んでくれよ。
「(ジェットで)敵をうつ」というのも、甚だ疑問である。スペシウム光線という伝家の宝刀があるだろうに。
まぁ、冷静に考えればわかることだが、前半はウルトラマンというより、ハヤタ隊員(ウルトラマンに変身する人)を指しているのである。
そして最後、「光の国から ぼくらのために」「来たぞ 我等のウルトラマン」。
「光の国」というのは、地球から300万光年離れた『M78星雲』の中に『ウルトラの星』という星があり、この『ウルトラの星』の中にある。
「光の国 in ウルトラの星 in M78星雲」ということだ。
※ちなみに、『M78星雲』は実在するらしい。
職業柄どうしても気になったのが、「ぼくら」と「我等」で表記揺れしている点だ。
まぁ、今さら半世紀以上前の曲に難癖をつける気は毛頭ないので、これで良しとしよう。
☆↢
2番
ファフォーファ、ファフォーファ、ファフォーファ、ファフォーファ、
テテテテテテテテテテテテテーーーーーン、テェン!
デンデンドンドンデンデンドンドン、デンデンドンドンデンデンドンドン
手にしたカプセル ピカリと光り(ティティ、ティ、フォロロロローン)
百万ワットの 輝きだ(ティティ、ティ、ファタタタターン)
光の国から 正義のために
来たぞ 我等のウルトラマン
続いて2番。
「手にしたカプセル ピカリと光り」は、ハヤタ隊員が変身するシーンを指している。
変身アイテム『ベーターカプセル』のスイッチを押す様子が、端的に、それでいてわかりやすく形容されていて、非常に良い。
問題は、「百万ワットの 輝きだ」のところ。
百万ワットって一体どれくらいなのだ?
調べてみると、
27.5メガワット(2750万ワット)=家屋9000軒分
に相当するらしいので、
1メガワット(100万ワット)=家屋約327軒分
に相当する(9000÷27.5=327.272727…)。
つまり、「百万ワットの輝き」とは、
「家屋327軒分の光が、懐中電灯サイズに集約され一瞬で光ったときのまぶしさ」ということになる。
ハヤタ隊員は、毎回失明するほどのまぶしさを味わいながら変身していたのか。こんなリスクを負って変身しても活動時間はたった3分なので、なんともコスパの悪いヒーローである。
これだけの輝きを電気代に換算すると、一体どれくらいになるのだろうか。
100Wの家電を1時間使った場合の電気代は、
100W÷1000K×1時間×31円=3.10円
となるらしい。
※全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」から1kWhあたり31円(税込)として計算。
百万ワットにしたいので、これに1万をかけると、
3.10円×10000=31000円
しかし、これは1時間使った場合だということを忘れてはならない。ベーターカプセルの点灯時間はほんの一瞬、長くても1秒程度だろう。
1時間は3600秒なので、さらに3600で割る必要がある。
31000円÷3600=8.6111111…
つまり、ハヤタ隊員は、ウルトラマンに変身するたびに8.6円を支払っているのだ。
自分の両目を危険に晒しながら変身しているというのに、これだけの電気代が発生していたとは。しかも、小数点以下切り上げで9円にされてしまえば、かなりの出費である。科学特捜隊の給料だけで生活できるのだろうか。
☆↢
3番
ファフォーファ、ファフォーファ、ファフォーファ、ファフォーファ、
テテテテテテテテテテテテテーーーーーン、テェン!
デンデンドンドンデンデンドンドン、デンデンドンドンデンデンドンドン
手にしたガンが ビュビュンとうなる(ティティ、ティ、フォロロロローン)
怪獣退治の 専門家(ティティ、ティ、ファタタタターン)
光の国から 地球のために
来たぞ 我等のウルトラマン
ボォン、パパパパーン、パパパパーーーーーーーーーーン、デ!ド!
最後に3番。
「手にしたガンが ビュビュンとうなる」については、異議を申し立てたい。
どんなに耳を澄ましてガンの発射音を聞いても、「ビュビュン」と聞こえた試しがない。せいぜい「ンミ"ィ~~~」といったところか。
でも「手にしたガンが ンミ"ィ~~~とうなる」じゃカッコがつかなさすぎるので、まぁ、良いでしょう。
お次の「怪獣退治の 専門家」については、少々議論の余地があるように思う。
そもそも、ハヤタ隊員の所属は『科学特捜隊』だ。
一般の警察組織では手に負えない怪事件や、あらゆる異変に対処するため結成された組織。
正式名称は「科学特別捜査隊」で、「科特隊」と略して呼ばれることもある。
本部はフランスのパリに置かれ、ニューヨーク、トルコなど各国に支部が存在する。
日本支部は東京郊外に基地が設置されている。
あくまでも"捜査隊"なので、「怪獣を倒すことが主務ではない」という見方もできる。
一方、ほかの作品に登場する防衛チームには、怪獣退治を目的としたものがある。
たとえば、『帰ってきたウルトラマン』に登場する防衛チーム『MAT』は、正式名称が「MONSTER ATTACK TEAM(怪獣攻撃隊)」であることから、まさに「怪獣退治の専門家」と言える。
まぁ、ウルトラマンに関しては、怪獣軍団と戦った宇宙警備隊の一員なので、変身後であれば専門家と呼んで差し支えないだろう。
ぜひ、怪獣退治のコツなどを『カズレーザーと学ぶ。』とかで教授していただきたい。
☆↢
僕も知らなかったウルトラマンの魅力が、存分に伝わったかと思う。
ここまで読んだ君は、これでウルトラマン博士だ!!!
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