東京おのぼり旅日記⑦～東京駅編～
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【前回までのあらすじ】
おうオレはアル井。あきらめの悪い男…
カレーをあきらめきれなくて、神保町に戻ってきた。もうオレにはカレーしか見えねえ。ボンディでは1時間待ったが、こういう展開でこそオレは燃える奴だったはずだ…！！
そんなこんなで東京観光も最終日。アル西先生、東京駅に行きたいです……（♪世界が終わるまでわぁーーーはーなーれーるうっことぉもなぁーい）
これは、創作大賞授賞式のその後を書いた、汗と冷や汗の旅行記である。
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◇
東京3日目の朝は快便だった。そりゃあな、前の晩にラーメンとカレーとアイスとプリンパフェなんて食ってりゃあ出るもんも出るだろうよ。
今日は北海道に戻る日だ。飛行機の時間まで、ゆっくり観光でもしようではないか。
と思ったのだが、大切なことを忘れていた。
おみやげ買わなきゃ。
もちろん羽田空港で買ってもいいのだが、毎回それだと芸がない。それに、今回は買う物に目星をつけているのだ。フフフ、この私をなめてはいけませんよ。「事前リサーチのアルロン」の異名は伊達じゃないんでね。呼ばれたことないけど。
飛行機の出発時間まで十分時間はある。それまでの時間、観光がてらおみやげを買うことにした。
◇
たどり着いたは東京駅。
東京駅といえば、30年ほど前まで地下に五星戦隊ダイレンジャーの基地があったことで有名だ。え、知らない？ 勉強が足りませんね。いけませんよ、そんなことじゃアルロン検定1級なんて夢のまた夢ですよ。ここにリンク貼っとくから、ちゃんと全話履修するんですよ（アフィリエイトとはまったくの無関係です）。
特オタの戯言はさておいて、東京駅に来たのには理由がある。
それは、ポケモン東京ばな奈を買うためだ。
ぎゃー！ かわいー！
こんなん買うしかないだろ。さすがに職場ウケは悪そうなので（ほぼ70代男性）、親友たち（バツ丸＆サンペイ）へのおみやげにしよう。さあ、売り場へ急げ！
…
……
………
迷った。
広すぎやしませんか、東京駅。天下のGoogleマップ先生のお力をもってしても、我が方向音痴に軍配が上がってしまった。こんなところで真価を発揮しなくてよろしい。
だが、迷いついでに東京駅を探検するのもまたよし。羽田空港までの移動時間を考えると、2時間ほど滞在できる計算だ。なーんだ、余裕のよっちゃん、三井の三っちゃん、ざわざわ森のがんこちゃん！
というわけで、ドンドンズズンと東京駅を見て回った。
楽しい。
なんですかこの「東京キャラクターストリート」なる夢の国は。ポケモンはもちろん、ウルトラマン、仮面ライダー、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、星のカービィ、ちいかわ、なんや、かんや、ファンシーでファンキーなお店が所狭しと並んでいるではないか。ぜんぶ開店前だけど。
ええい、こういう店々があることをもっと早くいいたまえよ！ すでに開店待ちの列ができているから、会計する頃には羽田空港へ向かわなければならないだろうが。
でも僕はもう大人だ。メゲナイ、ショゲナイ、ドラゲナイ。
断腸の思いで東京キャラクターストリートに別れを告げ、東京ばな奈探しに戻った。
◇
途中、なにやら目を引くおみやげが。
「バターバトラー」ですと。
この「バターミルフィユ」という商品、東京駅限定と書いてあるではないか。こんなん買うしかないだろ。インターネットショッピングが盛んなこの時代においても、バターバトラーのバターミルフィユは東京駅のこの店でしか買えないと。こんなん買うしかないだろ。
ショーケースにひっそり近づくと、元気全開で明るさ100万ワットな陽キャおねえさんが対応してくれた。
「こちら季節限定のフレーバーで～」「こちらがオーソドックスな～」「こちらのガレットクッキーも～」と矢継ぎ早に試食を薦めてくる。お、おう。
食べてみると、んまーい！ 買う！ 買うです！
「東京駅限定」のやつは試食なかったけれど、買う！ 買うです！
……家族と職場へのおみやげにしようね。
◇
東京駅という名の迷宮を彷徨い続けること30分、ポケモン東京ばな奈の売り場にたどり着いた。東ばなにやっと巡り合えた。どんだけ迷ってんだこいつ。
ポケモンだけでなく、くまのプーさんやトイ・ストーリー、ドラえもんなど、さまざまなキャラクターとコラボした東ばなもあった。おそるべし東ばな。
思わず目移りしそうな光景だったが、下半身裸の熊やラパルフェ都留、青いタヌキ型ロボットには手を出さず、初志貫徹でポケモン東ばなを購入した。
あーあ、疲れた。さっさと羽田空港で昼食にしようっと。
（続く）
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