夏祭
今日、バイト先に提出する住民票をとりに市役所へ行った。道中には今週末にある、地元の夏祭りの旗がずらりと立てられていた。
最近はバイトのことばかりが頭の中をぐるぐる走り回っていたので、イベント事なんて気にしていなかった。行く予定も相手もないし。地元の夏祭りが近づくと毎年、随分前のことを思い出す。
私が中学生の時、当時お付き合いしていた彼とその祭りに行くことになった。友達カップルと待ち合わせてダブルデートといったところだろうか。
M「私浴衣で行くけど、宙ちゃんは?」
私「(ゆ、浴衣!?着たことないし他の友達に見られるの恥ずかしい、、)Mちゃんが浴衣なら私もそうする!」
とんでもない事を口走ってしまった。第一、浴衣なんて着たことない。家にあるかも分からない。親に浴衣ある?なんて聞けない。恥ずかしい。めちゃくちゃ恥ずかしい。The女の子みたいな格好苦手。着たくない。部活ノート何書こうかな。そんなこと考えてたら当日の夕方になってしまった。集合は18時、市役所正面。家を出る2時間前、勇気を振り絞って言った。
「お母さん、浴衣ある?」
母は驚いた様子から、急いで洋服箪笥から深い青に朝顔がデザインされた浴衣を出して、即行着付けてくれた。急いで車に乗り込み、お金は持ったか、忘れ物はないか、確認して車を降りた。デートは大成功。当時バスケ部だったため、髪もショートカットで短く、可愛いよりもかっこいいと言われることが多かった私にとって、その日は可愛いとばかり言われて口から子宮が出るほど恥ずかしかった。お腹も空いているはずなのに、女の子らしい格好をした自分が恥ずかしくて、ほとんど何も食べれなかった。彼のくれたかき氷が美味しかった。
今の私があるのは、こんなかわいい自分もいることを教えてくれたこの出来事があったから。当時はあまりの羞恥心から1秒でも早くその場から離れたいくらいだったのに、今振り返ればかわいいものだ。またそんな恋愛がしたい、、
ありがとう祭り関係者。ありがとうMちゃんカップル、ありがとう元彼、ありがとうまみー、ありがとう夏、私は夏がすきだ。
みんな元気かなー
P.S.
現在、恋人いません!!今年の夏祭りの日は、温泉旅館でバイト予定です!!!文句ないよね、みんな!!!!
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