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「頭の良い男性が好き」の裏にあるもの

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以前パートナーシップのカウンセリングをしていた時に「頭が良い男性がタイプ」「頭が良い男性と結婚したい」「でも自分が頭悪いから釣り合わなそうだし話についていけるか不安」という女性がいました。女性の名前は仮名あやさんということにしておきましょう。

継続のセッションで時間もたっぷりあり、そういった場合には周辺情報を細かく集めるのも重要になってくるので「少しだけ脇道にそれるんだけど、あやさんにとって頭が良い人ってどういう人のことを言うのかな?」と聞いてみました。

あやさんは小考し、「うーん、ちょっと言葉にするのが難しいんですけど、、、とりあえず頭が良い人が良いんですよね。何が頭良いと言われると困るのですが」という反応でした。



そこで私は、「例えば学歴とかが大切なのかな?」と聞いてみました。

あやさんは「確かに学歴は大切だと思います。学歴は大切です。」と答えてくれました。
私は「そうするとさ、頭が良いというのは学歴が良いってことを言うのかな?」と返してみました。

あやさんはまた小考のうえ、「うーん、そういうことでもないような気がします。ありきたりな例えかもですけど、私と一緒の職場に東大だか一橋だかを出てる人がいるんですけど、いやその人がもう絶望的に使えないんですよ。気が利かないっていうんですかね。言われたことをやるのは完璧なんですけど、プラスアルファの部分で気が利かないというのか、先回りということができないと言うんですかね。。うーん」と答えました。

私は「例えばなんだけどさ、僕が妻にトイレットペーパー買ってきてくれないって頼まれたとするじゃん?そうすると僕は妻の言葉通りトイレットペーパーを買ってくるわけよ。そうすると妻に怒られるんだよね。『この前あなたミックスチーズ全部使い切ったクセになんでチーズも買ってこないの』『あのね、いつも料理してるんだから卵があと2個しかないことぐらい分かってるでしょ?どうして買ってこないの』『私のチョコラBBがなくなったって朝言ったばっかりじゃん!どうして忘れちゃうの』みたいな感じで。いや、僕としてはミックスチーズ使い切ったことも卵が切れかけてることもチョコラBBが無くなっちゃったのを聞いたこともその時その時では分かってるんだけどね、いざトイレットペーパーを買ってきてくれって言われるとトイレットペーパーにしか意識が向かなくなっちゃってついつい忘れちゃうんだよね。あやさんが言う東大卒だか一橋卒だかの人と同じだと思うんだけど、あやさんが言う『頭の悪い人』の定義ってこんな感じであってる?」と聞きます。

あやさんは苦笑をもって答えてくれました。どうやらその通りということです。



「僕は大学中退だから高卒ってことで、『学歴的に頭の良い人』の定義からも残念ながら外れちゃってるわけだけど、あやさんが言いたいのはもしかしたら記憶力とか知識量とか言われたことをやる力とか時間以内に決められたタスクをこなす力とか、そういう学校で養成されるような頭の良さじゃなくて、なんというか、いわゆる地頭というやつなのかな?例えばさっきの『気が利く』もそうだし、もっと大風呂敷を広げれば、人間としてのサバイバル能力みたいなやつ。生きる力的な。それはチームで生きる力も、パートナーと生きる力も、独りで生きる力も含みそうだけど。」

「あ、それです!たぶん近いと思います。」





勉強ができる、良い大学に行く、良い大学を卒業する、良い企業に就職する。

それはあやさんの定義では「頭の良さ」ではないし、「サバイバル能力」ではないし、「生きる力」でもないということになります。

非常に賛否両論ある考え方かと思います。



ここで「頭が良いとは何ぞや」「頭が良いとはサバイバル能力や気が利く力のことである」「いやいや頭が良いとは記憶能力や学校で培われる力のことである」というような議論をするのも楽しいのですが、
私が今回テーマにしたいのは「(頭が良いとはどういうことかという定義は置いておき)頭が良い男性がタイプ、頭が良い人と結婚したい、頭が良い人とお付き合いしたい」というあやさんを含む女性の心理についてです。



というのも、「頭が良い人がタイプ」というのは例えば合コンなんかではちょっと露骨すぎてそんなことを言う女性は少数派なのかもしれませんが(合コンでは「優しい人がタイプ」「誠実な人がタイプ」「価値観が合う人がタイプ」「好きになった人がタイプ」なんて風になりがち)、
SNSの婚活垢ウォッチングをしていると「あの男は頭悪そうだから嫌い」「今回のアポで会った男性は知的で素晴らしかった」という意見がチラホラ見られ、建前は置いておき本音では、あやさん含む女性はどうやら「頭が良い男性が好き」という傾向を持ってるんじゃないかということが浮き彫りになってきます。

トイレットペーパーとともにチーズやら卵やらチョコラBBを買ってくるのを忘れてしまう私はあやさんが苦笑するまでもなく「頭が悪い男フォルダ」に入れられてしまいそうで誠に残念ではあるのですが、
「頭が良い男が好き」というのは女性が好みのタイプの男性を(本音で)語る時には割と上位にランクインするのではないかという直観を私は持っています。

タブーっぽいので皆はあまり大っぴらには語りませんが、大っぴらに語られないことにこそ真理は潜んでるものですよね。

さて、どうして女性は「頭の良い男性」が好きなのでしょうか…


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