マイクトレイ(マイク置き台)を自作しました。途中経過の写真いっぱい
今度企画しているコンサートで、ステージ上でマイクを置くための台を使いたく、自作しました。実は以前から作りたいとは思っていたのですが、実行するまでに数年かかってしまいました。
私なりのこだわりもあったり、作ってる途中の写真も撮っておいたので、記録として残しておきますね。
作りたいマイクトレイは
今回作りたいものは、ピアノコンサートのステージ上のグランドピアノの脇に設置して、演奏者がMC時にわざわざ袖まで戻らずとも、マイクを手にして喋って、使い終わったらまた置いておくための台です。
できるだけ目立たず、ピアノ影に隠れて客席からは見えないのが理想です。既製品もあるのですが、自分の理想を実現するために自作することにしました。
木を切る、穴を開ける
ホームセンターで木(板)を買ってきて切ります。
重要な部品がこれです。板が付いたナット。完成したトレイはマイクスタンドに取り付けるのでネジ穴が必要です。
鬼目ナットを使う方もいますが、私は思いっきりきつく締めたり、外したりしたいので、頑丈な鉄の板が付いたナットを用意しました。これもホームセンターで売っています。
金具を取り付けるための寸法を書いて、穴あけ位置を決めます
一応ポンチ穴を空けておきます。
早速ドリルで穴を開けちゃいましょう。金具固定用の穴を4つ。
中心にはマイクスタンドのネジをよけるための大きめの穴を空けておきます。これは貫通しててもいいのですが、一応途中までにしました。
金具の固定は皿ビスにすることにしたので、皿穴加工しておきます。
材料の加工は以上です。軽くサンダーをかけておきます。
木工用ボンドでとめる
3つの木のパーツをくっつけます。この程度の大きさなら(ネジ止めせず)木工用ボンドでつけるだけでいいでしょう。
接着面にボンドをつけます。
指で伸ばします。ハケやヘラで伸ばす方もいますが、指以上に繊細な道具はありません。
材料と材料をくっつけたら、当て木をしてハタガネで挟んで固定します。
短い幅ならクランプを、長い幅ならハタガネを使います。一応4本かけておきましょう。
金具がちゃんと付くか、仮付けしてみます。大丈夫そう。
トレイを横から見たときコの字型の形状が反ってしまわないよう、同じ幅の板を挟んで固定しておきます。
1時間くらいでしょうか。ボンドが固まったのでハタガネを取り外します。
もう形は完成です。塗装は自分的には木目が見えるオイルステイン仕上げ等が好みなのですが、ステージで使うことを考え、艶消しの黒で塗装しました。
完成
いきなりですが、色塗って乾かして、マイクを置く面に滑り止めマットを貼り付けたら完成です。
裏面はマイクスタンドを取り付けるための金具が付いています。
マイクトレイを取り付けるのは、低めのマイクスタンドなら何でもいいのですが、見た目と実用を考えて今回はこんなスタンドを用意しました。
ご存知な方おられますでしょうか。バスドラム用の振動をアイソレートできるタイプのマイクスタンドの台座です。程よい長さのポールも用意しました。
写真館
さて、マイクを置いてみましょう。まずは有線のBETA 58A。
うーーむ。イケてるかも!お次はワイヤレス。
なんか古くてすみません。でもイメージ通り。滑り止めマットのおかげで、トレイの上でマイクが暴れません。
振動も吸収してくれるので、置いたときのノイズも極力防げそうです。裏にはポールのネジが直接刺さっています。
トレイの両脇には縁があるので、マイクが転げ落ちることはりません。でも、マイクをさっと手に取れるように、低い縁になっています。
どちら向きでも使えるよう。また、有線マイクのケーブルのことを考えて、短手方向に縁は付いていません。
一本足なので、なかなかスマートではないでしょうか。台座に重心があるので、ちょっとぶつかっったくらいでは倒れないと思われます。
ピアノの影に隠れた!
さて、このマイクトレイ付きスタンドは、ピアノの影に隠れてくれるのか?ご安心ください。バッチリと思われます。
鍵盤よりやや上の高さにしてあるので、ピアノの奥(写真では手前ですが)に置いたときに、ちょうどピアノの影に隠れて、客席からは見えないはずです。
これでPAさんや会場に用意してもらわなくても、自分でマイク置きを準備できます。
マイク1本用のつもりで作りましたが、ギリ2本置くこともできそうです。ピアノコンサートに限らず、トークショーなどでも活用できそうです。
長々とお付き合いありがとうございました。