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【はじめての転職活動】応募者として感じたこと
転職活動で選考に進み、採用面接とかを受けて感じたことを書き残しておきたいなと思いました。
主に、エンジニアとして転職活動をして思ったことの個人的な記録です。(※愚痴を言いたいわけではありません)
はじめての転職活動を通して、いろいろ発見、気付き、勉強になることがありました。会社によっていろいろ個性があって面白かったです。
私自身、前職では、新卒の1次面接を担当した経験がありましたが、その時の自分の振る舞いを改めて見直すきっかけにもなりました。今後、採用に関わる機会があれば、自分の今回の転職経験を活かして、自分の面接の仕方を改善していきたいと思いました。
会社選びなんて、究極は、会社としては「利益を出してくれる人材が欲しい」、応募者側としては「自分の欲望(仕事、条件面等人それぞれ)を叶えてくれる会社で働きたい」、双方で淡々とマッチングすれば良いだけだとは思います。でも、転職活動していて、企業とやりとりする中で、文面にしろ口頭にしろ、コミュニケーション、どんな採用体験をするかってすごく大切だなと感じました。人事界隈だと採用CXという言葉があるらしい(エンジニア界隈でいうUI/UXみたいな感じなのかな…。)
採用ページ
採用情報の充実度
採用ページ、ブログ、動画、インタビュー記事等、充実しすぎてると、正直どこを見ればいいのかわからなくなることがありました。一方で、適度な情報量にまとめられている会社は、仕事や職場のイメージがしやすかったです。(定量的には言えませんが…)
求人内容の誇張はやめてほしい
求人内容の盛りすぎはやめてほしいです。もちろん可能性も込めて魅力的な求人にするのは良いことだと思います。(エージェントに書いちゃいましょう…!とか言われてるのかな…。)ミスマッチが起こるだけなので、むやみやたらに書かないでほしいです。
どうしても書きたいなら、「まだ事例はないが、今後導入予定」などの注意書きをしてほしいです。
実際、「英語を使う機会がある」と書かれていた求人がありました。募集してるポジションの現場メンバーに質問したら、違う職種の話だった…というケースがありました。
逆の立場で考えてほしいです。応募者が職務経歴書を魅力的な言葉で書くのは問題ないことだと思いますが、全然やってないこと書いてたら詐欺じゃん!ってなりませんか…?それと一緒だと思います。
募集要項の条件面について
特に、エージェントを介さず独自で採用ページを持つ企業では、条件の記載が曖昧なことがありました。
有給休暇の規定が書かれていない
PC支給の有無が明記されていない(エンジニアの生命線…)
交通費の支払いが不明瞭
細かい情報も明示されていると、安心感がありました。
カジュアル面談
自己紹介の内容について
今までアイスブレイクは不要と思っていたタイプですが、自己紹介に一言趣味を加えるだけでも、この人ってこんな人なのかなーとか勝手に人柄を想像したりしてちょっぴりリラックスできました。
一問一答形式よりも
こちらからの質問に的確に答えつつも、1つ2つ+αで話を広げながら回答してくれると嬉しかったです。(自分が逆の立場になってやれって言われたらムズすぎてできる気しないけど…)
それと、1回あったのが、1つの質問に対して端的に回答してくれたのは良かったのですが、すぐに、「他に質問ありますか?」と圧迫な感じで言われたことがありました。質問ハラスメントかな?って思っちゃうほどでした笑 しかも、その人終始真顔だった。「ほんとにカジュアル面談だっけ」って疑っちゃうほどでした。
企業側からの質問
選考要素ないし、面接ではないので、基本的にあれこれ企業側から質問するのは良しとはされてないみたい(?)ですが、個人的には「なんでうちのカジュアル面談受けようと思ってくれたんですか?」とか、「どんな企業探してるんですか?」とかこちらのことも知ろうとしてくれてる感じがして、ちゃんと双方のコミュニケーションになってるほうが個人的には好印象でした。
書類選考
特になし(もし思いついたら追記予定)
適性検査
適性検査の結果、共有してほしい
適性検査って1回やると、それなりに時間使います。なのに見返りなしの場合がほとんどです。せめて教えてほしいです!!
今回の転職活動の中でいくつか適性検査行いましたが、その中でも「アッテル」というサービスは私的には良かったです。(←別にこのサービスからお金もらってないです。)なぜなら、検査を受けたあと、アカウント登録したら簡単にですが結果を見せてくれたからです。しかも、他の企業にも適性検査にも結果を使いまわせました。時間も節約できたので助かりました。
でも、そもそもですが、人事の方はどうやって適性検査を選考に役立ててるのでしょうか…?それとも入社後の活躍、合う上司とかの傾向が分かるんでしょうか…?
面接
一次面談での事業説明助かった
エージェント経由、カジュアル面談なしの企業だと、初めましてで、ホームページしか情報源がないので、ちゃんと事業内容とかを1次面接で喋ってもらえて良かったです。体感8割ぐらいの企業がこの形で事業説明とかやってくれた気がします。でも人によっては、そんなのホームページ見れば分かるからいらないって人もいるんだろうな…。
あとは、事業説明なかったけど、逆質問の時にスライドを見せてくれて、こういうことが定期的にある仕事で、このあたりの仕事は年1回程度、とか説明してくれる会社もありました。とってもイメージしやすかったです。
面接の進め方の共有
気持ちの問題かもですが、「お互い知っていきましょう!」「弊社の面接方針は相互理解です!」みたいに面接の初めに言ってくれるの良かったです。
また、「今日の流れは、最初に自己紹介、人事から事務的な質問、その後、現場のエンジニアメンバーから質問して、最後に◯◯さんから当社へ質問の予定です。大丈夫でしょうか?」みたいな感じで、段取りを説明してくれるのも良かったです。
特に、3人ぐらい面接官が出てくると、わぁー…たくさん出てきた…と思うので、最初に各人の役割とか把握できると安心して面接に臨めました。
段取り説明してもらうと、社内の会議とかもちゃんと意味を明確にして進めてるのかな、無駄な会議はなさそうだなー、とか勝手に良いイメージしちゃいました。
自己紹介の内容
名前、社歴、中途なのか新卒なのか、どんな仕事やってきたのか(もし転職経験があればその遍歴も)一通り話してもらえると、私も自己紹介しやすいし、逆質問もしやすくなりました。あとは、趣味とかもちょろっと話題にだしてくれたりすると、人間味も感じれて良かったです。
年収について
他の社員もいる面接の中で、人事の人から質問受けて前職年収と希望年収を伝えるのはちょっと気まずいから辞めてほしいです。なんか人前で言う意図があるんでしょうか。(人前で言うと高い年収言いづらいとか…?)
会話みたいな面接が個人的には理想
一問一答の面接ってつまらないです。
あるひとつの質問から次の質問へとスムーズに繋げたり、ひとつの質問に対してシンプルに深掘りするんじゃなくて、「それ大変じゃなかったですか?どうやってやったんですか?」とか、「面白いですね!どうやって取り組んだんですか?」とか、感情的な言葉がワンクッションあるだけで、こちらももっと説明しよう!という気持ちになりました。
仕事する時ってピリッとしたり、緊張感が必要な場面もあるけど、(職種にもよるかもしれませんが)大半の時間は、普段のある程度リラックスした仕事モードでのコミュニケーションになると思います。それなら、お互い普段仕事してる素の状態で話せるのがベストな気がしています。
エンジニア転職だと、現場のエンジニアの人が面接してくれる人が多い印象です。大企業の1次面接を受けた時、人事の人のみの面接なことがありました。やっぱり自然な会話みたいな感じになってて、話していて気持ちよかったです。人事の人ってすごい…!と改めて思いました。
あと、面接官同士の掛け合いがちょっとあるのも素敵だなーと思いました。
面接を感じさせないワードチョイス
1つ前の内容と被ってきますが、「短所は何ですか?」ではなく、「自分のここ直したいなーと思うところありますか?」と聞いてくれた面接官がいました。ザ・面接みたいな言い回しではなく、ちょっと砕けた表現の方がより会話に近くていいなと感じました。(私も真似したい)
面接官の面接への熱量は伝わってくる
エンジニア面接は、採用エンジニアをメインの仕事にしている人もいるみたいですが、基本的に現場の人が出てくる人が多い印象でした。「人事や上司に言わされて渋々とやってる」のか、「言わされているが、面接しようという気持ちがある」のか、それとも「同じチームで働く人を見つけよう!とすごく前向きな姿勢」なのか。良くも悪くも伝わってます!!
会社の理念とか雰囲気を体現している面接官
雰囲気、話す内容、思考性とか、体現されてると印象がいい気がします。
実際にあった例です。プロダクト志向を大切にしている会社でホームページでもアピールしていました。「今後どういう製品にしていきたいとか○○さん自身の想いはありますでしょうか?」という私からの質問に対して、めちゃくちゃ熱く語ってくれました。しかも1次/2次面接合わせて面接官4人とも。
逆に、体現されていなかった例。「弊社はコミュニケーションをとても大切にしております!」と言っておきながら、一問一答の単調な面接をされたことがありました。本当にコミュニケーション大切にしている会社かな?と感じました。少なくとも私のイメージしているコミュニケーションとは違うなと感じました。
しかも、リラックスして笑いもある面接にしたいと先方から言ってくれているにも関わらず、それを言っている面接官本人が全く笑っていない…。言動の不一致。
プロダクトやチームの課題を話すことについて
正直に、今プロダクトやチームが抱えている課題を話してくれることはとても嬉しいです。
でも、課題・注力していることを聞いた時、
「作りたい機能がたくさんある」
「技術負債がたくさんある」
「ミドル層がいない」
この3コンボを面接官からよどみなく言われたことがありました。
「プロダクト開発に終わりはない」と思っているので、世にあるプロダクトに課題・やりたいことが山積みなのは百も承知です。でも、このエンジニア組織やばそう…って個人的にはなりました。(私は思わなかったけど、自分が立て直すんだ!とやる気が湧く人もいるんだろうな…。)
企業の人には嘘ついたり隠したりして欲しくないですが、ここまで正直に話されると敬遠しちゃう…。
バランスって難しい。
面接時間
個人的には60分が限界でした。90分面接もありました。盛り上がった時は良かったですが、面接中にこの会社違うなーと思ったら面接やってて長く感じてしんどかっったです。
あとは、面接60分+座談会30分+人事面談15分という盛りだくさんな選考がありましたが、これは本当に疲れました。
人によっては一気に済ませられて良いと言う人がいるかもしれませんが、私の集中力は最後まで持ちませんでした。
面接官からの質問内容
話を深掘りして聞いてくれるのはもちろんなんの問題もありませんが、面接の場を、製品改善のためのユーザーインタビューの場にしようとしているのかな?自分が苦戦している業務に関して、応募者からヒントをもらおうとしているのかな?と思わざるを得ないぐらい聞いてくることがありました。印象はあまり良くなかったです。
パソコンでメモを撮りながらの面接
人事の人が聞くような給与や他社の選考状況など、事務的な内容はパソコンでメモを取ったり、聞き漏れがないか確認するのはなんとも思いませんでしたが、それ以外の面接内容も話しながらも全質問の回答をメモしてる人がいました。あまり印象は良くなかったです。
面接受ける側としてはみなさんに話しています
面接官が複数いるタイプの面接で、たまに、自分が質問している番ではないからという理由からか、職務経歴書に夢中になってる人、他のことやってる…?と疑っちゃうような人がいました。私としては、たしかに、ある1人の人からの質問ではありますが、回答はその人に向けてしつつも、他の人にも話しているつもりです。オンライン面接で、画面を凝視してほしいなんて思いませんが、対面よりオンライン面接の方が、全面接官の挙動が丸見えです。
謎の人事面談はやめてほしい
待遇面や転職状況など最低限の事務内容を聞くための人事面談は全く問題ないです。
今回の転職活動で2回ぐらいあったのが、事務的な話がほぼ済んでいて、内定が出る前に行われた人事面談です。 謎すぎて企業へのイメージが逆に下がりました。別にこちらから何も希望を出してないです。正直時間の無駄に感じました。
「面接で聞けなくて不安に思ってることは?」「選考要素ないのでざっくばらんに話しましょう〜」と言ってくれるのですが、まだ内定出てないんです。なのに、「最後企業を選ぶ決め手はなんですか?」って聞かれて、渋々「やっぱり最後は人柄ですかね〜」と答えたら、人事の人が「それってほんとに大切なポイントだと思ってて〜」みたいな共感してくれました。女友達話してるみたいな会話笑
う〜ん、こんな会話する時間いる??と思ってしまいました。(人事が実験的にやってた取り組みなんかな?)
志望度確認
「弊社の志望度は?」って聞いた会社がいくつかありました。
人事の人にも採用計画があるだろうし、いろいろ事情があると思います。でも、こちらの志望度によって内定出す出さないを決めるぐらいなら、自分はそこまで必要とされてなさそうだし、この企業はまあいっかって私は思っちゃいます。あと、シンプルに私の性格的に、駆け引きは苦手です。
あなたの志望度に関わらず、一緒に働きたいです!って言ってもらえるとこの会社って余裕あるんだなーと感じて良いイメージを持っちゃいます。
面接終わりの座談会
最終面接終わりの内定も出てない中での座談会。
面接官が残ってる中で、社員の方が来て「選考要素ありませんので、ざっくばらんに話してください、どうぞ!」と言われました。最終面接で疲れ果てていた私にはしんどかったし、そもそも面接官いたら話しにくいって笑
合否
評価ポイントを教えてくれる
エージェント経由だと、評価ポイントとか面接の度にくれるので納得感ありますし、自分の面接はこうやって評価されるのかと知れるし、素直に嬉しいです。でも、直でフィードバックもらうよりも、エージェント介するとなんだか言葉の威力が良い意味でも悪い意味でも落ちる気がしました。
内定承諾期間をたっぷりくれる
今回の転職活動で1社、約1ヶ月半位くれました。
選考状況どうですか?って聞かれた時に、私は正直に、○○と○○で迷っていて、とか、納得感を持って内定先を選びたいと伝えています。このわがままを寛容な心で受け入れてくれると、この会社って余裕があるんだなーと感じてイメージがあがります。
結局私はこの内定承諾期間たっぷりくれた会社に就職することにしました。
落ちてもメールがテンプレじゃないと企業のイメージがあがる
いちいち全候補者に選考通過しなかった理由を書いてたら時間がかかりすぎるのでそれをしてほしいとは思わないです。
でも、1社素敵だなーと思うところがありました。ちゃんと面接の感想をシェアしてくれました。
面接官からの感想をシェアさせていただきます。
・「作るものは自分で作る」という気概がスタートアップに向いていると思った
・AI活用への意識にバランス感があると思った
一方、◯◯様が弊社でどのように働かれるかを明確にイメージすることが難しいと感じる場面がございました。
人によっては上から目線で嫌だと思う人もいるかもしれませんが、「慎重に検討しましたが、今回はお見送り」みたいなただテンプレ文を使うよりも、個人的には良かったです。
ひと工夫あるだけで、企業のイメージがあがるし、転職活動引き続き頑張ろうという気持ちにもなれました。
内定&オファー面談
なんで内定くれたん?
内定出るのはめちゃくちゃ嬉しいですが、内定出してくれた企業の中にはなぜ私を採用したいのか説明しない企業もありました。
「ぜひ一緒に働きたいです」の文字のみ笑
なんで内定出たのか分からない。謎すぎる。
私は言葉に弱いタイプなので、口頭でも嬉しいですが、メールでも手紙でもなんでもいいから文字で書かれてると惹かれちゃいます。
1社嬉しかった内定の言葉がありました。
「正直このポジション何人か面接してきたけど、◯◯さんは、スキルのマッチ度だけでなく、弊社やチームと人柄が合うと思いました」。
こう言われると嬉しい。人事の常套表現なのでしょうか?相手の言葉に踊らされてるだけかもしれませんが、どちらかだけでない、「スキル」+「人柄」での評価が個人的にキュンときました🫰
懇切丁寧な条件面の説明
こちらが事前に用意してた質問がなくなるぐらい、給与、評価制度、福利厚生、オファー面談でありとあらゆる話をしてくれる人事担当の方が素敵でした。しかも、紹介しつつ、自身の福利厚生利用体験談もいれてくれて、ただ資料読んで説明する感じではなく良かったです。とってもクリアになりました。
その他
オンライン面接の画面録画
1社だけありました。その会社がどう録画を採用に役立てていたかはわからないですが、正直ちょっとやりすぎじゃないか…?とも思いました。でも、AI面接サービスが世に出てることも踏まえると、AIによる画像/音声分析と面接官による分析の両方の観点から選考結果を出すなんてことも一般的になったりする時代がくるのなかーと思いました。
以上、はじめての転職活動を経て感じたことです。