【読書感想文】美味しいものを作ってあげたい人ができたの│『決めるだけ。』を読んで
CHAPTER3のテーマである思い込みというところに焦点をあてて感じたことを書いていく。
この章がきっかけで恋愛、もとより彼との関係で何を求めているかに気づいてしまった。
自分の願いが覆るぐらいの衝撃だった。
その前に、私の現在の恋愛状況を簡単に説明しよう。
自然と湧き出る想像はピュアな願いのカケラだった
彼の席はタイムカードを記入する所のすぐ隣にある。
彼が電話中でない限り、そこで少し話をしてから帰るのがいつものルーティンだ。
ここ最近、そこでタイムカードを書いていると「夕飯、何する?」と彼に聞く想像がふわっと浮かんできてしまう。
あまりにも自然に浮かぶから、思わず聞きそうになったこともあった。
『いやいや(笑)なんだそれ、同棲も結婚もしてないのに(笑)』
と頭で否定する自分もいたが、そこの湧き出た想像こそピュアな願いだったのだ。
もしかして…と深堀りしたところ、初めて自分の本当の願いを知った。
私って彼のご飯を作って家で待っていたいんだ。
この願いを感じるだけで心がほわほわする。
なんだか泣きそうにすらなる。
こんな経験は初めてだった。
アクティブな恋愛を求めているわけじゃなかった
休日は本を読んだり、YouTubeを観たり、音楽かけながらお菓子作りをしたり、ダラダラ過ごすことが好きだ。
だけどプロフィールにもあるように、スタジアムで野球観戦も好きだし、長距離移動も好きだ。
なんなら自分はアクティブ寄りだと思っていた。
休日のダラダラした姿は、時間が経てば自然と出てくる"裏の顔"みたいに感じていた。少し後ろめたい感覚もあった。
むしろそっちが本質だったのだ。
恋愛の過程において"デートに行かなきゃ恋愛に発展しない"という思い込みがあった。
私の中で、デート=一緒に出かけて2人で共有することだった。
実際はそれだけがデートではない。
家でまったりNetflixを観たり、ゲームしたり喋るだけで充分デートなんじゃないか?
なんなら無理に休みの日に時間を作って外に行かなくても、一緒に帰るついでにお茶したりご飯食べるだけでも充分なんじゃないか?
デートとは2人の時間を共有することだ。
『彼のご飯を作って家で待っていたい』の願いに気づいてからは、2人で家でくつろぎながらアニメを観ている想像がすんなりできた。
私はアニメを全く観ないのに、だ。
自分への推し活と両立できるのか
もし仮に付き合えたとしてもなんか悪いな、と思う自分もいた。
なぜなら私は将来、専業主婦になりたいからだ。
ゆっくり文章を書いて過ごしたい。
料理やお菓子を作り、友達と楽しい時間を過ごしたい。
行きたい時に行きたい場所に行き、会いたい時に会いたい人に会いたい。
私は好きなことをして、自由に暮らしたい。
そのために、私にお金を使って欲しいのだ。
もちろんお金がすべてではないが、愛情表現のひとつとして好きなのだ。
だけど、彼と仮に結婚するとしても私は働かなきゃいけないんだろうなと感じていた。
本当のところはわからないけれど、お金があるような素振りをあんまり見ないからだ。
そんな人に自分に貢いでほしいだなんて言えない。
貢いでもらえるぐらいの自分に至ってない。
まだそんな自信ない。
ここにも思い込みがありそうだったので、自分の心の声に聞いてみた。
知らず知らずのうちに、自分に対する願いと彼に対する願いが捻れていた。
以前、くしなさんの記事を読んで自分へ推し活することにしたと書いた。
そこで書いた、自分の綺麗な姿をみたい=痩せて綺麗になりたいというのは本当の願いではある。
だけど、その願いは彼のためではなく自分のためなのだ。
彼に対する願いは"ご飯を作って待っていたい"
自分に対する願いは"痩せて綺麗になりたい"
やっと、自分の願いが芯から整理された。
とても満たされてスッキリしている。
彼は彼なりに愛してくれているのではないか
この「愛してる」というのは人類愛の「愛してる」だ。
本当の願いに気づいてから、彼への見方が変わった。
彼は彼なりに表現してくれていたのだ。
帰り際にさらっとお菓子くれたり、私が残業してたらわざわざ届けてくれたりする。
何かあったら自分の範囲外でも助けてくれるし、わからないことはしっかり教えてくれる。
2人で帰る時に自然と体が近づいても、避ける素振りなく楽しそうに話を続けてくれる。
何より一番嬉しいのは、どんな私を表現しても受け入れてくれるところだ。
職場のおばちゃんたちや本社の対応に『( ºДº)キーッ』となっても
『やっちまった…げんなり…』となっていても
『なんか災難続きで面白くなってきちゃったぜ☆』となっていても話を聞いてくれる。
私の気持ちの流れを受け入れてくれる彼がいるから会社に行けている。
これは紛れもない真実なのだ。
彼は彼なりの愛し方で。
私は私なりの愛し方で。
彼の愛し方をまるごと受け入れてみようと決めたのだ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
余談
ちょっと略したけど、Lovelyzの『Ah-Choo』の歌詞がこの記事のタイトルです。
まさか本当にそんな人ができると思わなかったよ。