で、何がしたいの?
この台詞、バンド時代に、業界人と言われる方々から散々言われました。
自分からこういう音楽が生まれました。
仲間でバンドで固めて、ライブ活動してます。
『で?』
業界の人からすれば、良くも悪くも、そこが知りたいところです。
会社が投資するわけですから、投資先のビジョンやヤル気を知りたいのは当然です。
でも、このビジョンやらを相手に分かりやすく言語化できる人って、なかなか居ないように思うんですね。
『一年後、武道館に立ちたいです』
『紅白に出るのが夢です』
とかのほうが、まだ分かりやすい。
『自分の歌で元気になって欲しいんです!』
『癒しになれば…』
『お金持ちになりたいんです』
そんなアーティストもいらっしゃるでしょう。
『で、君は何がしたいの?』
と聞かれたとき、私ははっきり言って答えられませんでした。
『私は何がしたいんだろ?』
自分が望まなくても、湧いてくる音楽。
賛同してくれるバンドメンバー。
次々に入るライブやイベント。
やればやるほど増えていくファンの数。
コンテストなんかも出場していて、そこそこ入賞したりするので、審査員の業界人からあの質問が来る。
中学生や高校生で、進路を決めるみたいな話しだぜ。
全く、な~んも考えてなかったもんな…
『誰をターゲットにしているの?』
『え、いやぁ~全世界の人ですよ』
『??』
となりますわね。
お腹の中では、
『音楽聴きゃあわかるでしょ?察しろボケ』
『お前ら、それでもプロか…すっとこどっこい!』
そんなクソ生意気なやつでした。
スミマセンm(_ _)m
やっていることはあの時とそんなにかわらないのですが、あれから私も育成する立場となり、彼らに同じことを言ってるんです。
『で、君は何がしたいの?』
現時点の、まだ何者でもない彼らに、将来のビジョンなんか語れる筈もなく…
大切なことだけど、経験値や精神的な成熟が必要なことだったりするので、静かに見守ることにします😆
手を出しすぎて、根腐れしないように…
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