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愛を持って教えなければ、それは押し付けでしかない

〜歯医者の待合室にて〜
ドアを開けると、小学二年くらいの女の子と目が合った。
手の平にインコを乗せているではないか。
女の子は、私にインコを見せたくてしょうがないのだ。

 インコの頭を撫でながら、まるでこんなふうに言いたげだ。
『見てみて!ね、可愛いでしょう?』
幼い子供の、まだあどけなさが残る《愛でる心》

初々しいなあ〜。

『お嬢ちゃんのインコなの?』
私が尋ねると、ううんと首を横に振った。
『これ、オモチャなの』

げげ〜〜〜っ‼️
本物の小鳥の鳴き声したぞ!
生きているような動きもする!

そのうち、インコは歌い出した。
『こ、これ、メリーさんの羊じゃん!』
ナデナデする何回かの一回に、歌がプログラムされているみたい。

『インコなのに羊やないかい!』
私のツッコミに、女の子はケラケラ笑う。

自分が『愛しいもの』『可愛いもの』とするものを、躊躇なく赤の他人に披露する。
素直な行動には、緊張が全く無い。

『可愛い〜』
女の子はずっとインコの頭を撫でている。

人は本能的に、小さくて弱いものを可愛がるのだ。
いや、
本能に備わっていても、愛されている、守られている実感が無いと、それは発動しないかもしれない。

人は後天的要因や環境によって変わる動物だ。
だから、オオカミに育てられたら、四つ足歩行になってしまうのだ。
猫や犬はどんなに人に育てられても、言葉は喋らないし、二足歩行にはならない。

人を愛するためには、人に愛された経験が『実感として』必要なのだ。

だとしたら、
この女の子は、ご両親にとても愛されているに違いない。
初めて会う私に、迷いなく見せた屈託のないあどけない笑顔を思うと、全ての家庭がこうであって欲しい、と願う。

疑うことから戦争は始まる。
やられるかもしれないから、先にやってしまえ、と。

内側に『愛』が溢れた人は、何よりも『強い』
緊張も、疑うこともなく、
『それ自身』『それそのもの』『純粋なる存在』

ほんの15分くらいの小さな出来事。
笑顔に溢れた幸せな時間。
全世界がそうなることは、きっと可能だ。
めっちゃ大変だとは思うけど…

愛を持って教えなければ、それは押し付けでしかない。

追記
ハイテクインコは、フランフランで購入可。
鳴き声のリアルさにビビりますぞ!

ちなみに、私もカッコちゃんという、当時はハイテクな喋る人形を持っていた(現在もある)
出べそを押すとランダムに喋るのだが、どういう構造か謎!
『わたしカッコちゃん、お腹が空いてるの!
父が買ってくれた唯一のオモチャである。

■YouTube
リユカMIJアカデミー
https://www.youtube.com/channel/UCxXLeZf3Wsj5zdE6ufHwY3A

アーティストオフィシャル
https://youtube.com/channel/UCn_J1dprj38yjRetWLb51YA

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