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【佃煮発祥の地】元祖佃煮はどんな味?中央区佃島の老舗で実際に食べてみた

こんにちは!東京都中央区佃のタワーマンション「リバーシティ21イーストタワーズ」 広報担当です。

佃地域を散策していると、風情のある街並みの中に、佃煮屋さんが軒を連ねていることに気がつきました。

佃だけに、佃煮?
関係あるのかなと調べてみると、そこには歴史物語がありました。

この記事では筆者が見聞きしたことや出会ったもの、佃煮の魅力についても説明しますので、是非参考にしてください。


佃の町で佃煮の起源を探ってみた

リバーシティ21イーストタワーズの近くの佃公園あたりに見つけた佃煮屋さんの建物。

風格のある建物は江戸時代の創業とあり、同じ通りに老舗の佃煮屋さんが数件並んでいます。

佃煮屋さんが並ぶ通り

佃という町は佃煮と関係がありそうです。さて、どのような歴史があるのでしょうか?

早速佃煮屋さんに行き、老舗佃煮店「丸久」の店主さんにお話を伺うことができました。
ご主人は丁寧に、佃煮についてのお話を語ってくださいました。

佃の地を干拓したのは江戸時代の漁師達

『この辺りは、徳川家康が江戸幕府を開いたときに、大阪の佃村の漁民たちを江戸に呼び寄せた場所なんです。

というのも、本能寺の変のときに、徳川家康が大阪から逃げる最中に、大阪の佃村の漁民たちが小魚を煮たものを差し入れて助けました。それに恩義を感じて家康は漁民を呼び寄せたんです。

漁民たちは、元々は干潟だったこの場所を何十年もかけて埋め立て、佃島を築き上げました。

佃島の漁師たちは、この場所を拠点にして漁業を展開し、その技術の高さで漁獲量は飛躍的に上がりました。一般の人にも魚を売り始めたのが日本橋魚市場の起源とされています。』

江戸百景の永代橋佃しまの版画から

ここで、ご主人が名刺の裏の版画を見せて下さいました。
歌川広重の版画「名所江戸百景 永代橋佃しま
江戸時代の冬の佃島沖で夜間に行われた白魚漁を描いた版画です。

名所江戸百景 永代橋佃しま

『佃の漁師たちは、故郷でやっていたように、幕府に納入し余った魚などを醤油で煮て保存食を作りました。これが佃煮のはじまりです。こうして大阪で家康公に献上した「小魚を煮たもの」がさらにこの佃の地で佃煮に発展したのです。

佃煮は江戸で売られるようになると人気となり、参勤交代で江戸を訪れた大名がお土産として各地に持ち帰ったと伝えられています。以降、日本中で広く親しまれ、魚の栄養を丸ごと摂れる保存食として重宝されました。

このあたりの佃煮屋は、江戸時代当時の味を守りつつ、現代に合わせて各店工夫して提供していますよ。』

とのこと。
ぜひ味わってみたい!と思い、老舗の佃煮屋さん各店を訪ねてみました。

老舗の佃煮屋さん3店舗を紹介!

江戸時代創業の老舗の佃煮屋さんが現在も営業している通りは、住吉神社のすぐ近くにあります。

量り売りの様子

3軒ともショーケースに様々な佃煮を陳列し、100グラムからの量り売りです。
100gで500円くらいから。2000円超えのものもあります。日持ちは冷蔵庫で3週間~1ヶ月くらいです。
定番もあれば、お店独自の商品もあります。

これから老舗3店舗の特徴をご紹介します。

佃源 田中屋:天保5年(1837年)創業

佃源 田中屋 紹介動画

最も古い創業で天保5年。初代の源右衛門さんが佃煮を初披露して以来、現在7代目が伝統の味を守っています。

店頭では、少し味見もさせてくださいました。どれもこれも美味しくて驚きます。
昆布が売れ筋だとか。具材は魚の種類が多く、私は穴子の佃煮に注目しました。とても美味しそうです

佃源 田中屋(つくげんたなかや)

お店のとなりで佃煮を作っているので、いい香りがしていて、売り切れてもすぐに出来たてが補充されます。

人気店で、お店を訪れるお客様が途切れることはありませんでした。
秘伝のたれの味付けが美味しくて、やみつきの味です。

【田中屋】 左から、あさり・こんぶ・はぜ

営業時間:平日 9時30分~17時30分 定休日 なし
アクセス:東京メトロ有楽町線月島駅、徒歩5分
住所:東京都中央区佃1-3-13 
TEL:03-3531-2649

佃煮 天安 本店:天保14年(1843年)創業 

店舗は、伝統を感じさせる重厚な雰囲気です。

お店に入ると佃煮のいい香りに包まれ、割烹着の店員の方々が作業している様子が見えます。

天安(てんやす)


「うなぎ」「たらこ」「しょうが」「わかさぎ」など、割と大きめの具材が揃い、どれも美味しそうで食欲をそそります。
実際の具材によって全然佃煮の味が違うのがはっきり分かります。

創業から現在まで受け継がれている秘伝のたれがお店の味の違いの決め手にもなるので、各店の味を食べ比べてみましょう。

【天安】 左;たらこ 右:こんぶ (人気商品です!)

営業時間:平日 9時~18時 定休日 なし
住所:東京都中央区佃1-3-14 
TEL:03-3531-3457


つくだに丸久:安政5年(1859年)創業

すっきりとした綺麗で和モダンな店内で、店主さんはとても親切に、佃煮の歴史について詳しく教えてくださいました。

「こんぶ」「しらす」「あさり」「えび」「あみ」「いかあられ」「葉唐辛子」「きゃらぶき」など、様々な具材が揃います。

丸久(まるきゅう)

程よい塩加減で上品な甘みがあり、素材で味や風味が変わります。全て手作りで、健康志向の方にも合った味付けで常連さんの心を掴んでいます。

初めて佃煮を試してみたい方は、あさり、しらす、あみ、の3点セットで1100円パックがお買い得でおすすめです。

【丸久】 あさり・しらす・あみ 3点セット

営業時間:平日 10時30分~18時 
     定休日 水曜(その他、年末年始、夏季休業あり)
住所:東京都中央区佃1-2-10
TEL:03-3531-4823


佃煮屋さんを訪ねてみて見えたこと

佃煮屋さんは各店、入店するお客様がほとんど途切れることはなく、人気ぶりが伺えました
リピーターの方が多く、お土産セットで購入されていた方も沢山いらっしゃいました。

佃煮のある生活はご飯の美味しさを堪能できる豊かな生活

今回、とても迷いながら購入したのは、しらす・あさり・あみ・たらこ・昆布、の5種類です。

左上:たらこ、右上:昆布、右:しらす、中:あさり、左:あみ

実食!
やはり本場の佃煮の味は全然違います。ちょうどよい塩味と甘み。素材の旨味が口の中に広がります。

それぞれの具材の味に違いがあるので、これだけ種類を揃えると、食べ飽きず佃煮だけでご飯がどんどんすすみます。

小魚をまるごと食べられるので、タンパク質、カルシウム、鉄、リン、ビタミン類などを多く含み、栄養満点でよいことばかり。
今や佃煮のない生活は考えられなくなってしまいました。

佃に遊びに来たら、佃煮をお土産にするのがおすすめ

お土産の佃煮

通販はあっても、佃煮発祥の地で直接買えるのはここだけなので、佃煮の詰め合わせセットは最高のお土産ですね。

お子様からお年を召した方まで楽しめて、日持ちもする佃煮は、贈り物に最適です。

対岸から見る佃地域

都会の真ん中にある佃ですが、散歩すると江戸の歴史を辿ることに繋がり、美味しい佃煮にたどり着くことができます。

ぜひ佃に遊びに来て、その際は佃煮をお土産にするのがおすすめです。

そんな佃の町にあるタワーマンション「リバーシティ21イーストタワーズ」での生活をぜひ検討してみてください。

▼リバーシティ21イーストタワーズ
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