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【歴史散歩】佃島の秘密とは?タワーマンションの隣にある江戸の足跡

こんにちは!東京都中央区のタワーマンション「リバーシティ21イーストタワーズ」 広報担当です。

「リバーシティ21イーストタワーズ」の辺りの、佃(つくだ)という町名の由来についてご存知ですか?

佃の町を散策すると、この地域は歴史的な史跡が多いなと感じます。
調べてみると、浮かび上がったキーワードは「佃島」。

今回佃の深堀りをしてみて多くの発見があり、調べるほどに、ますます興味が深まっていきました。
この記事で、筆者が見聞きしたことや、出会ったものを紹介します。


佃島っていつまであった?地図の見比べ

もともと佃島と呼ばれていた地域がありました。
その場所は1967年に佃という地名になって現在に致ります。
現在と井戸時代の地図を見比べてみました。

埋立地としての変遷の歴史がすごい

それでは埋立地としての歴史をさかのぼっていきましょう。

まず、現在の地図で確認すると、佃、月島、勝どき、豊海町、晴海は、橋でつながり陸続きになっています。

googlemap引用

実は、江戸時代のこの島は、現在の佃の町くらいの大きさだったんです。

住吉神社写真集より引用

こんなに小さかったなんて、驚きですよね!
今回は、上図の左側の「佃島」の場所に注目します。

佃島は現在の住所で言うと佃1丁目1〜10番地あたり

江戸時代の佃島を今の地図で表示すると、下の地図のピンクの部分で、現在の住所は佃1丁目1〜10番地あたりになります。

googlemap引用

今の形になるまでは途方もない埋め立ての労力が使われた地域なんですね。

今回はこの地域に注目し、江戸時代の歴史の痕跡をたどり、探訪します。

佃島の注目スポットは?

江戸時代の佃島の歴史を感じられる場所や、人気のスポットを紹介します。

佃島

1.住吉神社:海の守護神を祀ったパワースポット

住吉神社の鳥居

住吉神社の境内では、神社の方に当時の話を伺い、神社やこの辺りの歴史を知りました。

住吉神社は、大阪市西淀川区佃にある、住吉三神を祀った住吉の社(現・田蓑神社)が起源といわれています。

1590年徳川家康が江戸に進んだとき、深い縁で結ばれていた、大阪・佃の33人の漁師と一緒に住吉の社の神職が、本社から分けた神の霊力を江戸に運びました。

家康から、漁師たちは干潟を承り、島を作り、故郷の名前を取って佃島と名付けました。その後1646年に、佃島に、住吉三神・神功皇后・徳川家康を祀り、住吉神社が建立されました。

佃島は漁師達の活躍で、漁業が盛んになり、住吉神社は、海上安全や渡航安全の守護神となったようです。

住吉神社

神社の神主さんからお話を伺い、実際には隅田川の干潟だった土地を開墾し、佃島ができるまでには、約50年の年月がかかったと聞いて、すごく驚きました。

漁業の方々が、本来の仕事と並行して埋め立ての仕事をするというのは本当に並々ならぬ苦労があったんですね。

その上に建てられた住吉神社は、周りの島々(佃・月島・勝どき・豊海・晴海)の氏神神社として存在しています。まさにパワースポット!

この辺りに寄られる際は、海の守護神の住吉神社にぜひお参りをし、安全を祈願しましょう。

住所:東京都中央区佃1-1-14

2.佃島渡船場跡:隅田川流域で最後まで残った渡船の跡

佃島渡船場跡には「佃島渡船」の石碑

佃島渡船場跡には「佃島渡船」の石碑が残されています。

江戸時代の1645年から、佃島の人々が江戸市中へ行くための交通手段として、「佃の渡し」が始まりました。

「佃の渡し」は佃大橋が架橋されるまでの1964年まで約320年間にわたり、佃島と対岸を結んでいた重要な交通手段で、隅田川流域で最後まで残った渡船でした。
 
かつて、この辺りに暮らす人々の身近な交通手段は船だったんですね。
現在と全く違う風景だったのだろうと想像できます。

住所:佃1丁目11番4号(佃公園内)、湊3丁目18(佃大橋橋詰)

3.佃大橋:高度成長期を象徴する隅田川の機能的な架け橋

佃大橋

佃大橋は、1964年に開通した、隅田川を渡る橋です。この橋は、東京オリンピックに向けて晴海通りなどの渋滞を緩和するために建設されました.。

佃大橋の完成により、300年以上の歴史を持つ「佃の渡し」が廃止されました。

住所:月島駅7出口から徒歩約5分

4.住吉小橋から眺める佃川支川の風情

住吉小橋から眺める佃川支川

住吉小橋は、佃川支川に架かる橋で、その名称は近くにある住吉神社に由来しています。

かつて存在した佃川は、東京都中央区の佃と月島の間を流れていましたが、佃大橋の完成後、佃川の一部が埋め立てられ、支流の佃川支川だけが残されて現在の形になりました。

風情があり、しだれ柳が印象的です。

5.佃堀:歴史的な雰囲気と都市の調和した釣りスポット

隅田川から分かれている佃川支川を上ると、「佃堀」にたどり着きます。

佃小橋と佃堀

中央にあり、赤く塗られている橋は「佃小橋」です。
近くには様々な船が停泊していて、下町風情を醸し出しています。

佃小橋の下の川底には、3年に1度行われる住吉神社の例大祭に用いる「抱木」が、保存のため埋設されているそうです。

佃堀は、ハゼが釣れる名所として人気の釣り堀。シーズンは6月から9月までの間で、親子連れを沢山見かける安全な釣り場です。

月島駅近辺の釣具店で釣具やえさを調達すれば、無料で釣りができます。
こんなところで釣りができるなんて、周りの高層マンションとの、対比的な佇まいが面白いですね。

住所:東京都中央区佃1丁目
都営地下鉄大江戸線・東京メトロ有楽町線月島駅から徒歩3分
東京メトロ日比谷線・JR京葉線八丁堀駅から徒歩9分

おわりに・佃島のダイナミックな歴史の変遷がすごい!

現代の佃島から見る景色

現在はタワーマンションが立ち並ぶ佃地域ですが、佃島の軌跡を散歩すると、江戸の歴史を辿ることに繋がり、驚きの連続でした。
もしも江戸の人々が、現代のこの地域を見たら、ものすごく驚くだろうと思います。

ぜひ、「リバーシティ21イーストタワーズ」近くの佃地域を訪れて、歴史探索の奥深い時間をお過ごしください!

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