お醤油の匂いで気がつきました
先日、コロナ後遺症らしき「匂いがゼロ」の悩みについて書きましたが、その後どうなったかというと。
耳鼻科に通院を始めてから一週間後、奈良にあるお醤油蔵を見学しました。
お邪魔したのは、JR奈良駅から一駅離れた京終(きょうばて)という駅近くのお醤油やさん、
「イゲタ醤油 井上本店」さんです。
住宅街の真ん中にあるレンガ造りの建物に一歩入ると、お醤油の香りがフワッと漂ってきました。
一緒に行った友人が「うわー、お醤油の匂いがする!」と言ったのと同時に私にもわかったのです。
お醤油の香ばしい匂いが漂ってきているのが。
不思議なことに、お醤油屋さんの社長さんご夫婦は、この匂いがあまりにも日常すぎるのか「そうなんですか。感じないなあ」
お腹が思わずグーッといいそうな、とても良い匂いなのですけどね。
熱々のご飯に卵をかけてお醤油を垂らして食べたい! そんなふうに匂いを嗅いだだけで思えるのは幸せなことですね。
「やった! 匂いが戻ってきてるやん」
前触れもなく突然飛び込んできた香りに嬉しさが込み上げてきました。
その後、「八方だし」の作業場近くで見学させてもらったときは、昆布の匂い、そして鰹節の匂いがホワホワッと流れてきたのがわかりました。嬉しいなあ。
色のない世界にようやく色が戻ってきました。
ただ、色調はわかるようになってきたものの、細かな凹凸の区別はまだしにくいように思います。
今まで当たり前だと思っていた匂いのある世界、これからもう少し丁寧に観察したいと思います。
温かいコメントやアドバイスを下さった方々、
嬉しかったです。ありがとうございました。