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落とし物を拾って考えたこと

先日、郵便局にお金を振り込みに行ったときのこと。

珍しくATMのあたりは閑散としていたので、「待たなくてよかった。ラッキー」と思いながら2台あるATMの片方の前に立とうとしたところ・・・

ん?

思わず目を疑いました。

郵便局で拾ったものは

だって、お金が、それも一万円札が2枚、ハダカのまま床の上に重なって落ちているではないですか。

は?

これって、いったい? このお金いったいなに?と頭のなかで自問自答。

とりあえず、お金を拾い、ATMで振り込みを済ませるという意外と冷静な私。

あたりに人影はなく、正直言って「このまま財布の中にしまえば、私のものになる。お札に名前が書いてあるわけじゃないし」と一瞬たりとも思わなかったと言えばウソになります。

でも、「郵便局を利用するのはお年寄りが多そうだから(ホントかな?)、もしかしてお金を落として困っているおじいちゃんやおばあちゃんがいるかも」と、考えた瞬間に実家の母の顔が浮かび、財布の中にしまう案は却下。

では、どうすれば?ということで、とりあえず郵便局の窓口に向かいました。

郵便局の窓口では

近くの窓口のお姉さんに事情を話すと、驚きの表情を浮かべながらも「お届けいただきありがとうございました。こちらでお預かりします」と、私の連絡先を聞くこともなく預かってくれようとします。

いやいや、このお金が正当な持ち主のもとに戻るならいいのだけど、戻らないならどうなる?と、とっさに考えた私。

「すみません! 持ち主が現れない場合、そのお金はどうなりますか?」
気がついたら口が勝手に動いていました。

お姉さんは「その場合は警察に届けることに・・・なりますかね、たぶん」と何だか頼りない。

そのとき、上司らしきおじさんが寄ってきて「よろしければお手数ですが警察に届けていただければ、お名前も記録に残りますし」とサジェスチョン。

お金が持ち主に戻るなら万々歳だけど、戻らないのなら私、その2万円欲しい・・・

という私の心を見透かしたかのような提案に乗って、すぐ近くにある交番へダッシュ。

交番に行きました

交番に二人いたお巡りさん、「ほぉ~。それはまた驚きますな。年末には時々あるんですけどね(そんなこと時々あるんかい?と内心つっこむ私)」と二人で頷きながら、手続きをしてくれます。
こうして、無事に拾得物の申請は完了。

「落としました」と名乗り出た人がいても、「お礼は結構。私の連絡先も知らせないで」ということにはしましたが、誰も名乗り出ず3カ月がたったら私のものとして請求できる権利はちゃっかりと維持することにしました。

戻ってほしいし、戻らないでほしい

交番を出たあとも、拾ったのが2万円じゃなく2千円だったら? その場合は郵便局に預けちゃうかな? それじゃ、200円だったら? 20円だったら?といろいろ考えてしまいました。

拾得物がどうなったかは、3カ月後に私が警察に問い合わせなければわからないそうです。

持ち主のところに戻ってもらいたいような、戻らないでいてほしいような、複雑な気持ち。皆さんだったらどうされますか?









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