【英国大学院出願記 Vol.6】留学先&出願校リサーチと選定条件について
今回の写真はベルギーのブリュッセルである。交換留学の授業が始まるまでに1週間ほど自慢がありバスでサッと訪れた。最寄り駅のバス停から数時間バスに乗っただけで国境を越えていく経験がとても新鮮だったのを記憶している。
はじめに
筆者は、英国の大学院3校に出願した。この記事では私がどのような基準でどのように出願校を選定したかについて、「専攻分野以外の面で」まとめたいと思う。
※なぜこの専攻?は人それぞれのため(進路決定後の記事ではなぜこの大学を選んだのかを詳しく言及するが)、なるべく多くの人に適応する形での記事にするためその他の条件で言及していく。
そもそもなぜイギリスの大学院を選んだのか
そもそもなぜイギリス?というところだが端的に言うと資金と時間がないからである。イギリスの修士課程は1年で修了することからトータルコストは他国より圧倒的に安く済むことや、今後のライフプラン的にもこれ以上遠回りできないと感じている(特に結婚とか結婚とか....相手いないけど)。
また、自分の専攻分野としてもイギリス、ヨーロッパが日本よりも先行事例となるため実際に現地で現地の研究者や機関から学ぶことが最善であると考えたからである。
加えて、イギリスの大学院がどの国よりもアカデミックな側面が強く感じられる印象がある。アメリカはその逆で実践形式やすぐに実生活で応用することを見越しているイメージがある。オーストラリアも同様であり、その2カ国は修論がない大学院も多く見受けられ、論文を書くことを目的としている自分とはミスマッチのように感じた。
(正直条件が同じならば薄暗いイギリスではなくピカピカの天気なオーストラリアに行きたかった....)
大学のリサーチについて
私の専攻は「移民学」と狭くは呼ぶことができるため、「Migration Studies」というワードを中心に検索していた。移民学は広くは社会学の中に入ることもあり、関連で社会学のコースも調べたが、自分の興味と合致しない授業をとらないといけない状況になることから志望校にはならなかった。このワード検索からだと、マイナーな専攻であるにもかかわらずこのワード検索で10校以上のイギリス大学院のコースがヒットしたが下記条件でさらに絞り込みを行った。
私の大学院選定条件
この選定条件については、交換留学先選択の失敗が影響を及ぼしている。この詳細については気が向いたら記事にしようと思うが、一言でいうと大学の授業と施設の質が低さが原因で思うような留学生活を送れなかったという過去がある。
①ラッセルグループであること
研究をしに行く、「納得のいく論文を書きたいという」目的上、このような大学群があると、教育面はもちろん設備面や投資などがわかりやすい指標として見ることが出来ると思う。正直ある程度のレベルは担保しないと施設や学生向けのサービスや教員、学生の質なども劣悪になることを交換留学の際に学んだため、最低限の線引きとしてラッセルグループの大学のみにアプライした。基本的に○○分野で1位や最近注目!のような大学についてはあまり信用していない(大学自体の設備が悪かったり、その分野以外の環境が悪かったり、時がたつと時代遅れになったりするためである)。
②「実践」「グループワーク」「フィールドワーク」をコースとして謳っていないこと
実は志望校探しの際、この理由で消去したコースがいくつかある。正直まだ修士の段階で現場にいっても自分の専攻上意味をなさないと思っている。ウェブサイトにも実践的を語る記述が多いコースもあり、インプットなしにグループワークやグループワーク課題を課され、収拾がつかなくなくなっていた交換留学のトラウマから出願はしないことにした。修士課程においては広く浅く(学部時代よりは深く)文献を自分で読み、納得する論文を書きたいため、自分の論文とは関係ないフィールドワークや他者に影響されるグループワークに時間を取られたくないからである。
※個人的な感覚だが、ビジネス関連のコース以外で基本的な授業をせずにインターンとかフィールドワークで積極的に外に出すことは大学側の授業提供に対する怠惰なのでは…と感じている。
③キャンパスの広さとロケーション
徒歩圏内の寮に居住できる環境があること
モチベーションをあげるために各大学のキャンパスのYoutubeやストリートビューを見ていた際に気づいたのだが、都心部などもある大学はキャンパスが狭く、施設にも限りがあるため自分の思う「大学生活」が送りにくいように感じた。加えて日照時間が少なく、必ず日光浴や散歩は必須なのに、都会に住んでいると心が落ち着かないように感じている。筆者が地方大学出身なのもあるが、大学といえば大きなキャンパスと充実した様々な設備だと思っており、そのために学費を払うものだと思っている。
また、都市に住むとなると必然的に居住地も学校から遠くなり、家賃も高額になりがちである、筆者は多少の出費は構わないのでキャンパス内、または隣接した寮に住みたいと考えているのでこれもまたあわないと感じている…….だがしかしこれはギリギリ妥協してロンドンの大学にも出願した。
※加えて筆者はロングスリーパーのため、授業後にすぐに帰って仮眠とかができる環境でないと生きていけない気がしている。。。
④図書館が広く遅くまで開館しているなど、家以外で勉強できる施設が整っていること
海外大学は図書館が遅くまで(というか24h)開館しているのは普通だと思っていたのだがまさかの交換留学先は20:00ぐらいに閉館する&小さすぎて勉強にほとんど使えないような場所だった。蔵書数も全くであり、謎の形の椅子(リラックス用?)などがあり、とても勉強させる気は無いように思った....
ただ同じ街の研究大学の図書館を同じ学生証で使用出来るようになっていたが、テスト期間は入館ができないため非常に勉強場所に困ったものだった。筆者は圧倒的家で勉強できないタイプの人間なので図書館の設備はかなり重要視したい。(ラッセルグループであれば最短でも23:00閉館とかだったので、調べた感じ問題なさそうだった)
⑤学費が£30000以下であること
大学のランクとある程度比例して学費が高くなる傾向があるよう感じる。この円安の状況下である程度の負債などは仕方がないと思ったが、30000ポンドを超えてくると果たしてこの学費に見合う学びが得られるかが不明になり選択肢から外さざるを得なかった。正直この専攻上どの大学を出てもキャリアに直結はしないだろうし、キャリア的な休憩と趣味的な要素も強いのでここで線引きをした。このフィルターで外れたのがUCLとオックスフォードだった。
※キャリアには直結しないというのは自分の専攻上「どこで学ぶかより何を学んだか」が私は重要だと思っているのである程度のレベルを担保していればあとは自分次第な面が大きいと考えているからである。
おわりに
実はこの条件の他に「IELTS6.5で出願ができる」という条件もあり、2校のみ出願する予定だったのだが、奇跡的に7.0が取れてしまったため1校をチャレンジ校として追加した。
※筆者は試験英語学習が最高に嫌いなため、IELTSは6.5を目標にギリギリ勉強していた
何度検索してもこの3コースしか引っかからず、「全部落ちたら留学はなしかぁ」と不安に思っていたが、現時点でチャレンジ校以外の2校からはオファーを貰っており、残りひとつの発表を待っているところである。(唐突な合格報告だが詳細は全て揃ってから投稿する)。
他の方よりも結構厳しめな基準で選定しているが、これが今から志望校を探す方の参考になればと思う。質問などあったら何時でもXのDMで連絡して欲しい。