◉36話 東洋医学から見た春のアレルギー

※東愛知新聞掲載日:2023/3/6

日に日に暖かくなり、穏やかな陽射しと空気が心地よいのですが、私は絶賛スギ花粉のせいで鼻がムズムズしています。

もともとアレルギー体質で、小学生の頃から鼻炎やアトピーに悩まされていましたが、食事を気をつけるようになり体質改善されたのかだいぶ良くなりました。それでもスギ花粉の時期になるとやっぱりまだ出てくるか〜。と落胆。まだまだ体質改善進行中の身です。
春はデトックスの季節と言われるように、暖かくなると共に代謝が上がり冬に溜め込んだものを外に出そうとする働きが活発に。
自然界では冬の停滞したエネルギーから春の上昇のエネルギーへと移り変わっていきます。
植物は新しい命を芽吹き、動物も冬眠から目覚めます。
人間の私たちも新しいことを始めたくなったり、動き出しますよね。
この、上に上に外に外に、のエネルギーがうまく季節に適応できないと咳や鼻水、肌荒れ、頭痛などの不快な症状で身体から不要なものを外に排出しようとします。
春は肝臓と胆のうが影響を受けやすい季節。
「肝腎(心)要(かんじんかなめ)」という言葉があるように肝臓と腎臓は私たちの血液をきれいにしてくれているとても大切な臓器です。
毒素や老廃物だけでなく私たちの身の回りの沢山の化学物質(合成洗剤や消臭剤など)や食品添加物を分解してくれるのも肝臓の働き。
四季のある日本に住んでいる私たちの身体は、移り変わる気候の変化に適応するのに大変ですね。でも、だからこそ1年中いろんな食べ物が採れてその時の旬を味わう事ができます。
それが私たちの身体を整えてくれるものだと知ると、春は山菜を食べよ〜かね!となります。
この山菜の苦味が解毒を助け、不調を整えてくれるのです。



                        東愛知新聞掲載日


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