東愛知新聞掲載日:2023/4/10 やっと重湯を食べられる7日目、ひと口ひと口が五臓六腑に染み渡るとはこのこと。 お米の甘さが口の中に広がり、粘膜から浸透していくのを感じながら穏やかな気持ちで食べていると、食欲が猛烈な勢いで追いかけてくる。頭はもっとくれ。と。胃が活動を始めた証拠でもある。 頭の言いなりになって食べすぎると胃腸に負担がかかり後悔することは過去に学んでいるので、 8日目、9日目と慎重に量を増やしていきます。回復期間中に排便があれば断食大成功といえます。 味覚
※東愛知新聞掲載日:2023/4/3 先日ヨガの生徒さんから”やってみたい!”の声を受け5年ぶりの決断で9日間断食をしました。 じゃあ私も。と名乗り出た強者と一緒に計4名でスタート。 私が断食と出会ったのはまだアトピーが酷かった高校生の頃、懸命に治そうとしてくれていた母がどこからか仕入れてきた情報で、やったのが最初でした。 断食をすると目に見えて改善したのをきっかけに、酷くなる度にやっていたのですが肌の状態が年々落ち着いてきたこともあり結婚後は遠のいていました。 日頃美味し
※東愛知新聞掲載日:2023/3/27 お醤油絞りの続き。 このお醤油絞りの日、持ち寄りのお昼ご飯を挟んで1日がかりの作業もみんなでおしゃべりしながら平和な雰囲気で過ぎていく。 午前中に麻袋に何層にも重ねて船で絞り終わったお醤油。 絞り袋に残った”醤油の醪(もろみ)”も煮物や炒め物の料理の味つけなどに使えるそう。 生醤油としてそのまま使うものを少し取り分けて、残りを釜に入れて温度を測りながら適温で煮ます。 トキさん曰く、絞ったばかりのお醤油には不純物が残っているそう。それ
※東愛知新聞掲載日:2023年3月20日 今シーズンも、いるかお醤油作りのメンバーで育ててきたお醤油を絞る日がやってきました。 20年来の友人でもあるチヨちゃんが仕切る『いるかビレッジ』は子育て中のお母さん達が子供を気軽に連れて参加できる講座を沢山開催しています。 その中の一つがこの醤油作りというわけ。 去年の春先に麹屋さんから分けてもらった醤油麹に、すぐに天然塩と地元の水を加えて樽に入れ発酵を促すこと1年。 最初は分離していた水と麹も、数ヶ月もするとドロドロっと水分が抜け
※東愛知新聞掲載日:2023/3/6 日に日に暖かくなり、穏やかな陽射しと空気が心地よいのですが、私は絶賛スギ花粉のせいで鼻がムズムズしています。 もともとアレルギー体質で、小学生の頃から鼻炎やアトピーに悩まされていましたが、食事を気をつけるようになり体質改善されたのかだいぶ良くなりました。それでもスギ花粉の時期になるとやっぱりまだ出てくるか〜。と落胆。まだまだ体質改善進行中の身です。 春はデトックスの季節と言われるように、暖かくなると共に代謝が上がり冬に溜め込んだものを
※東愛知新聞掲載日:2023/2/27 今年も我が家恒例の味噌作りがスタートしています。 まだ冷たい風が吹く朝6時半から外のかまどで大豆を煮始め、10時近くの煮上がる頃に参加者がそれぞれにボウルと作った味噌を入れる容器を携えてやってくる。 焚き火の暖かさと湯気に誘われて味見を一粒。じっくりと炊かれた大豆はふっくらしてとても甘い。 米味噌の材料は、大豆、米麹、塩の3つのみ。 作り方もとてもシンプル。 まずは発酵の下準備として塩と麹を混ぜることにより、不都合な(変な)
新城で有機農業の畑を営む松沢さんの畑の話の続き。 外の寒さも吹き飛ぶくらいの松沢さんの農業に対する熱い想いをお聴きしてからの畑見学。 その場所の生き物の力を最大限に借り、生命の循環を大切にする考え方には深く共感しました。 毎日ピクニックができそうな広い敷地内には50種余りの野菜や、果樹、きのこ、山菜がその時期に合わせてゆったりと生き生きと育ち収穫されていく。 福津農園では少量多品種が基本であり、南向きの斜面には梅、甘夏、きんかん、柿の木などが混植されていて、四季折々の果樹
福津農園さんに学ぶ。慣行農法、有機農法、自然農法など様々な農法がある中で、それぞれメリット、デメリットがある事がわかりました。何を優先したいのか、又想いにそぐわなくても優先せざるを得ない部分も現代の農業には大いにあると承知しています。松沢さんのように自然の摂理を享受した野菜作りは理想的だけれど、収穫量も安定しないし、形もバラバラ。 だからこそ朝市という場で、求められる消費者に販売していくスタイルはとても良い在り方だと思う。もっと買い求める人が増えれば自然環境への負荷が低い持続
自然豊かな東三河の豊川流域で、自分で食べたいものを作り、安心安全で美味しい野菜を地域に届けたい!との想いから始まった豊橋の有機朝市も今年で38年になるそう。 この豊橋有機農業の会の代表を務めるのが新城で福津農園を営む松沢政満さん。 10数年前から仕事関係で度々お会いする機会があり、この地域の有機農業を代表する存在である事は存じ上げていましたが遂に畑に伺うチャンスを頂きました。 夫が中心となって試行錯誤している我が家の畑ですが、この地域は全国的に見ても痩せ地で自然栽培には適
毎週金曜日はあつみ山田店の有機朝市へ野菜の買い出しに行くことにしています。常時10店舗ほどの農家さんが出店している。 朝市の魅力は、旬の新鮮な野菜を作っている人から直接購入できる事。美味しい食べ方を聞いたりもできる。 私の目的はこの地域で採れる旬の野菜と新鮮な平飼いたまごを買わせていただく事。 1歳の頃から頻繁に一緒に行くようになった息子も農家さんたちと顔なじみになり、今日もよく来たね〜!や大きくなったね〜!などと声をかけてもらいのびのびと歩き回っている。スーパーとは違い
最近の我が家の悩みは、2歳半になる息子がおばあちゃんの家で出会ったiPadの魅力に取り憑かれている事。 アイパッドー!と言ってYoutubeのボタンを押して指でシャシャっとスライドしてみせるようになり、依存性の強いデジタル機器への入り口になりそうで、人ごとだと思っていた事が現実となっています。 とても静かに観ていてくれるのでついつい見せてしまうというのは最近の子育てあるあるなんだろうけど、次々と動画が再生されるYouTubeは歯止めが効かなくなる様子。 これは困ったぞと思
29話 明けましておめでとうございます。 健康で一年を迎えられた事に幸せを噛み締めながらお節とお雑煮を食べています。 今年の目標を少し。 私の人生のテーマは、”健康でハッピーに暮らす事” ですが、これからはそれにプラスして片付けを頑張ろうと思います。 このお正月の夫婦の会話の中心はミニマリスト(物をあまり持たない人たちの暮らし)の話題。 時間があればミニマリストのラジオを聴きまくっている夫は、日々の会話の中でもその話題を持ち出してくるのですが、私はというと右から左で
私の冬の必須アイテムは湯たんぽとレッグウォーマーと腹巻き。それとヨガ。 まだ学生時代にお腹を出したファッションで出歩いていた自分に、寒そうだからと腹巻きをプレゼントしてくれた年上のルームメイトの気持ちが今ならわかる。 冷え対策として昔から3つの首(足首、手首、首)を温めると良いと言われているのは血流の多い血管が皮膚の近くを走っているから。 ヨガを始めてから、マットの上だけでも意識的に呼吸をして足先や足首を念入りにほぐすようになったら冷え性もだいぶ改善したように思う。 全
27話 今週から寒くなるとの事で冬が苦手な私はビクビクしています。 この時期は自然界の生き物が冬眠するように、私たち人間も活動が緩やかになり、万物が静かに落ち着いたエネルギーを蓄える季節。 東洋医学をベースとしたマクロビオティックの陰陽五行によると、冬は腎臓と膀胱が影響を受けやすい季節です。 私がマクロビオティックらしいお料理だなあと思っているものの一つに”小豆かぼちゃ”があります。 小豆の形が腎臓の形に似ていることから腎臓に良い食べ物とされていて、身体を温め、利尿作用
26話 10月から続く柿シーズンもそろそろ終わりに近づいてきましたね。この地域に住んでいるとご近所さんやご友人から柿どうぞ!って頂くことも少なくないのではないでしょうか。実は私も夫もあまり得意な果物ではなかったけれど、あれこれ試しているうちに意外と美味しいなと思うようになりました。 我が家では3つの調理法で楽しんでいます。 それは、1、サラダ 2、ドライフルーツ 3、お酢。 サラダはレタスや塩もみしたカブなどの旬の野菜とくし切りにした柿を合わせてオリーブオイルと海塩を振
※東愛知新聞掲載日:2022/9/5 個人の単位でやれる事はとても小さいけれど、それが地球規模の環境問題に繋がっていると思うと出来る事はやってみようと思う。 外出する時は水筒とエコバッグを持って出かけているけど、ここからもう一歩、最近はお惣菜を買う時は保存容器を持ち歩き量り売りのものを選ぶようにしています。 というのも、子供が生まれてからスーパーのお弁当やお惣菜を買う頻度が増えた事によりゴミ箱があっという間にトレーでいっぱいになるのでプチストレスになっていた。 きれいな