◉19話 【味噌汁は日本の食事の『主役』】
前々回(17話)の出し汁の話の時に普段のウチの朝食を載せたのですが、記事を読んだ生徒さ んに”先生ってあんな朝食を食べてるんだ〜”って言われたんです。
意外に質素だなと思われたのか、想像より量が多いとか少ないとか、、、一瞬にして色々よぎりま したが、どういう意味ですか?と聞いたら、味噌汁の量が多すぎ!って。人の数だけ朝食の数も あるわけで、指摘されるまでは気づきませんよね。
味噌汁の量が多い事には意味があるのです。
私が食事を作る時に気をつけている事は、①旬の野菜(葉野菜、根菜、丸い野菜)を入れる ②調理法を変える ③味付けを変える の3つ。葉野菜はほうれん草や小松菜など、根菜は大根、人参、ごぼうなど、丸い野菜はキャベ ツ、かぼちゃ玉ねぎなどと、選んでいくと自ずと色んな色の野菜が集まり色とりどりになり、栄養 素もバランスよくなるのではと考えます。
ご飯って毎日のことだし、できるだけ3食手作りを目指していると、毎食そんなに考えてられないじゃないですか。
毎食のカロリーや細かい栄養素を考えるよりも簡単で合理的。
味噌汁は出汁の海のもの(昆布やわかめ)、山のもの(椎茸)や豆(味噌)をベースに、季節に よって入れる野菜を変えられるので、四季のある日本の食事の主役のような存在だと思うのです。
東愛知新聞掲載日 2022/10/10