スバールバル諸島 北極への入り口
スバールバル諸島という島々があるのをご存知ですか?なんとなく、声に出して読みたくなる名前ですよね。
スバールバル諸島は、ノルウェーと北極点の間に位置するノルウェー領の島々です。
スバールバル諸島は、かつて炭鉱業で栄えましたが徐々に廃れ、現在は観光が盛んです。
オーロラが観測できたり、北極熊を観察できたりと極北ならではの自然を体験できるツアーがたくさん用意されています。
こちらはスバールバル諸島の観光サイトです。
ホテルやレストランなどの施設やツアーもたくさん紹介されており、かなり観光に力を入れていることが伺えます。
写真を見ているだけでも魅力的な島であることが伝わってきますよね。
もちろん、スバールバル諸島には住民もいます。
「スバールバル条約」という条約の署名国の国民であれば誰でも居住する権利が与えられているので、安住の地を求めて移住してくることが多いようです。
日本もスバールバル条約に加盟してるので、私たちも移住することができます。
ただし、スバールバル諸島では就労が義務付けられています。つまり、働かずして住むと島を追い出されてしまうので住むなら早いほうがいいかもしれません。
スバールバル諸島は、北極圏の科学研究の地としても重要な役割を果たしています。
ロングイヤービエンという場所には世界最北の大学「スバールバル大学センター」があり、高性能レーダーで地球環境変動の予測に関する研究などが行われています。
さらに特筆すべきなのが、「世界種子貯蔵庫」です。ここには、穀物など食用の植物の種子が100万種以上冷凍保存されています。
「種子銀行」は日本を含めた世界各国に1400カ所ほどありますが、スバールバル諸島の「世界種子貯蔵庫」は、その全てが消滅した時のための、種子のバックアップ庫のような施設と言えます。
いつか、核戦争や気候変動、大災害で地球が破滅したときのために、100万以上の植物の種子が保存されているのです。
世界の終末というSFの世界のようなことに対して、現実的に備えが存在していることが驚きですが、誕生以来、氷河期など大きな危機をいくつも乗り越えてきた地球にとっては決して冗談で語るようなことではないのかもしれません。
今回は、北極への入り口、スバールバル諸島について紹介しました。いつか自由に海外旅行へ行けるようになった日の行先リストに加えるのもいいですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考文献
画像出典URL
ヘッダー画像 https://www.nordic.co.jp/svalbard
2枚目 https://en.visitsvalbard.com/
3枚目 https://wired.jp/2017/03/02/the-ark/
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