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原付バイクが壊れたはなし

GWだ 友達とBBQをした お酒を控えろと医者に言われているので(正しくは辞めろだけど)でも、もちろん飲みたいから強行手段として原付バイクで大阪の舞洲というところまで行った。
市内から大きな橋を渡って行く 多分埋立地なんじゃないかな
楽しかったなあ みんなのBBQ偏差値がめちゃめちゃ高くて驚いた
メスティンで炊いた白米 黒毛和牛 バーニャカウダ チーズフォンデュ 手作りケーキ
あと、うなぎパイを炙って食べるとめちゃ美味いってことを誰かが発見した。静岡県民も驚愕の大発見だと思う。【うなぎパイは炙って食え】は掛け軸にしてもいいと思う。

ノンアルだったけど、そんなこと関係なく 帰りも気分がいい 友達の車と並走するようにバイクを走らせて一緒にドライブしてるみたいになった。でっかい橋から大阪市内の夜景を見ながら夜風を感じた。
めっちゃええ感じやないか。

と、橋を降りて少しすると
ガタガタガタというかキャタキャタキャタというかキャリキャリキャリみたいなヤバめの音がバイクからした。走行中に。ゆっくり急ブレーキしてバイクから降りた。
とりあえず歩道までバイクを押して、明るいところでバイクをじっくり見ると。マフラーが外れてた。正確にいうとほぼ取れていた。ぎりぎりくっついていた。
根本はエンジン本体にかろうじて付いてるけど。マフラーを支えるでっかいボルトが2本なかった。大阪市にボルトが落ちてたら僕のです多分。
走行中にバイクが壊れたことってなかったのでめっちゃ焦った。
んーーーどうしようかと考えた。じっくり2、3分考えた。
しかしながら僕は天才なのでいつも針金を持ち歩いているのだ。なので針金でマフラーを固定した。ボルトの穴に針金を通して。ほんの2、3分で修理できた。
おそるおそるセルを回すと、エンジンがかかった。おおおお!
そして再び大阪市を走り出した。

トラブルに見舞われてもなんとかできるのだ!天才的!と満足して走った。

2、3分走るとまあまあ高級そうな車が僕の前に車線を割り込んできて、明らかに妨害してくる、、、
怖ぇえ どうしよう。しかし逃げられない。止まるしかない。
「ちょっと、お兄さん」って車の窓から、声をかけられた。まあまあイカつい感じのお兄さんと、その彼女っぽい人が助手席に。
うわあ。どうしよう。何言われるのかなーって思ってると、
「バイクそれ、大丈夫っすか?」って。
「あ!そうなんですよー。とりあえず針金で修理したんですよ」
「オレの友達がすぐそこでバイク屋やってるからそこ行きましょ」
え?もう21時まわってるし開いてるのかなあとか、なんで修理してるのわかるんだとか思ってると
「とりあえず着いてきてください」って。で、どこに連れて行かれるのか、ちょっとドキドキしながら高級車に着いていった。
そしたらほんとにすぐに、1分でバイク屋に着いた。しかも開いてる!そんなことあるんかいな。
そしたら案の定イカつい感じのお兄さんが出てきた。
「ちょっと、そこで故障してるバイク見つけたから。見てやってくれる?」
「おお。ええよー」って
スーパーで半額の惣菜あったから買ってきた。ってくらいの会話のノリやんか。あなたたちは、そんなこと日常的なの?

イカついお兄さんは、ちょっと気怠そうに、でも愛想良く、バイクを見てくれた。

高級車のお兄さんから話を聞くと、僕がバイクを修理してるとこを車で見かけて、Uターンして戻ってきてくれたみたい。めっちゃええ人やないか!!
そんで、「どこいってたんすかー?」「舞洲でBBQしてました」とか話していると あっという間にぱぱっとボルトを1本、工具でつけてくれた。
ありがてえ!これで完璧に家まで帰れる。
「ありがとうございます!いくらですか?」
って、なんとなく3000円くらい心の中で覚悟して聞くと
「いや、いらないっすよ。」
「え。マジですか?」
「ボルト入れただけなんで」
「ほんと、ありがとうございます。なんかほんと、ありがとうございます」
猛烈にありがとうを伝えて、マジでお金払わずに帰った。

今日は1日なんだか、あらゆることがスムーズすぎて素晴らしすぎた

人の優しさに触れると、人に優しくできる気がする。
もらった恩は誰かに返せばいいって、どっかの国の人がゆうてた気がする。
ありがとう。世界。

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