IQが高く育つのは、IQを高める教育をした結果ではなく、子どもが楽しく学ぶ子育てをした結果だ。

私の師、故七田眞氏は、たくさんの金言を遺されています。その中から一つご紹介。

「IQが高く育つのは、IQを高める教育をした結果ではなく子どもが楽しく学ぶ子育てをした結果です。」

というメッセージ。まさしく、その通りだと思います。

楽しく学ばなければ身につかないことを講師業をしている中でつくづく実感します。楽しく学ぶ、学ぶことは楽しい、という習慣・環境を作ってあげるのが小さなお子さんのお母さん、お父さんの役目だと思います。

『楽しく学ぶ』…そのためには いろんな工夫が生活の中で必要かもしれません。まずは、一番初歩的なところから

その1 チャートを貼りましょう!

チャートとは、壁に貼るポスターのようなものです。一覧表になっているものです。ひらがな、カタカナ、数字、など様々なものが売られています。手作りでもいいかもしれません。

ぜひ、おすすめしたいのが「拗音」「濁音」「半濁音」のチャートです。日本語の文章は、清音だけでできているものはほとんどありません。常に拗音や濁音半濁音が含まれています。なのに、家で教えてあげるのはいつもいつも清音のみ。それでは日本語の文章はスラスラ書けません。

また、年表、日本地図、世界地図などもおススメです。

その2 リビングには地球儀

地球儀はリビングにおいてください。ニュースで国名が出てきたらすぐにチェックできます。

また、ライトスコープ、顕微鏡、双眼鏡、虫眼鏡、望遠鏡も準備してください。トランプ、カルタ、オセロなどのボードゲームもね。

その3 虫や生き物を飼育しましょう!

小さな生き物や虫を飼う経験も大事ですよ。植物を育てることも。

その4 測(量)るもの 

メジャーや計量カップ、分度器などをいつも置いておいて下さい。嵩や量/丈の概念は、経験がないと身につきませんから。

あらあらきりがない・・・・・

でも、こういことを日常的に取り入れてもらうのが、IQを育てるには大事なのです。

けれども、環境設定は、これまたなかなか大変なんです。教室の保護者さんにチャートを1枚貼ってもらうにも、新築のおうちだったりすると、「壁に穴をあけるんですか?」「主人が嫌がる」「お友達が来た時にちょっと・・・」とかいろいろ問題があるんですよ。

「子どもの将来」と天秤にかけて勝つものなんてあんのか?

って思うこともしばしば。そんな紙切れ一枚壁に貼って何になるの?それよりも、ドリル!っていう発想なのかなあ??? 大人は「学ぶ」=「机に座ってドリルをする」という固定観念があるんですよね。プリントやドリルを山ほど買って「やりなさい」っていうのは環境設定とは言えないですって教室では何度も何度もお伝えしています。何度も言わないと、すぐに忘れる。

日常の『生活』そのものが学びの環境です。

環境設定は親の役目。子どもは自分で準備できません。

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