「考える力」を育てるドイツの教育②
年号より大事な学習
前回の記事に続いて、ドイツの教育について見てみよう。前回取り上げたドイツの教育の記事の2ページ目を参考にした。
「ナチスの犯罪と同様のことが起きれば私たちの責任」考える人間を育てるドイツの歴史教育
詳しくは上記のリンクの参考記事を見てほしいが、ドイツの歴史教育は、ざっくりいうと、狭く深く、といった具合である。
テストの問題も、一例を記事から引用すると、「ファシズムという言葉の定義を説明し、ナチスの制度と他のヨーロッパ諸国のファシズムとを比較して論じよ」などといったものがある。
せっかくなので私もこの問題にこの場で答えてみる。
「ファシズムとは暴力的な一党独裁体制を指す。ナチズムもファシズムの一種だが、優生学に基づいた人種差別思想もセットになっている。」
即席で解いてみたため、拙い解答で申し訳ない。
ちなみにこの解答を出した後、Wikipediaなどで調べてみたが、ファシズムの定義には幅があるとのこと。おそらく答えは一つではないだろう。
個人的な感想だが、こういったことを調べたり思考をめぐらしたりするのは楽しい。少なくとも日本の、年号を暗記させるような歴史教育よりは100倍楽しい。
日本だと、こういった学習はせいぜい大学からだろうが、ドイツではすでに義務教育の段階で行うのである。
「Fラン」呼ばわりなんて糞くらえ
日本の場合、「お受験」に受からなければ良い大学に行くことはできない。
しかし結局のところ、「お受験」の正体は暗記コンテストのため、偏った能力(脳力)しか測定できない。
それで偏差値で序列化されて、ランクが低い大学はFランの烙印を押される日本の「お受験教育」の現状。実際にはFランの烙印を押された人の中には、潜在的に思考能力などに長けた人も少なからずいただろうに。
何を隠そう、私だって、親に大学行かせるだけのカネがあるのにも関わらず、暗記が苦手で大学に行けなかったのだし。
日本の教育の現状は、要は下記のツイートの画像の状態だ。
上記のリンクの画像にある、木登りに喩えられた能力は、暗記能力とくればしっくりくる。
日本人の自尊感情(セルフエスティーム)が海外に比べて低いのも、偏った能力(脳力)でしか判断しない受験の現状が大きな一因になっているのではないかと思う。
因みに、以前にも関連記事を書いていたのでこちらもぜひ一読されたし。
後書き
ここんとこ倦怠感が酷く、動画投稿のモチベすら下がってる状態。
以前も計画したものの凍結していた配信の方が続けられるかと思い、今、配信環境を改めて整えている。
あと、以前からずっとやっていた部屋の片づけも少々止まっていたので、それと並行して進めている。
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