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【文化資本】の可能性
近年、インターネットの急激な発展のおかげで、
世界中のあらゆるモノの「可視化」が広がりました。
最近で言えば、自動和訳機能のレベルが上がった事により、海外や異文化の人間・生活・文化・考えを誰でも簡単に知ることができるようになりました。
ところで皆さん、文化ってなんですか?
「文化・culture」
文化とは、人間が便利で豊かな生活を目指して作った、
すべてのものを指します。 具体的には、科学、宗教、芸術などが文化に当てはまります。
具体的に「科学、宗教、芸術」などと言われていますが、
カテゴリー的な話ではなく、今回掘り下げるのはもう少し身近な文化についてです。
まー僕のような22年のしか生きていない若造が文化にについて語るのは、少々烏滸がましい所ではありますが、
これも文化資本の副作用として、お見逃しいただきたい。
え?文化資本?副作用?
何を言ってるのかわからないそこのあなたの為に、今日はこの記事を書かせていただきました。
※【資本】この言葉の意味が少し難しい方は、一度「資本」について深掘りしている記事を作成中なので、そちらをご覧になってから続きを読んで頂けたらわかりやすいと思います。
・文化資本とは
「文化資本」という言葉を皆さんは聞いたことはあるでしょうか?
僕はちょうど4年前の18歳、北海道に住んでた時にこの言葉を知りました。
文化資本とは、社会学における学術用語の一つであり、金銭によるもの以外の、学歴や文化的素養といった個人的資産を指す。フランスの社会学者ピエール・ブルデューによって提唱されて以来、現在に至るまで幅広い支持を受けている。社会階層間の流動性を高める上では、単なる経済支援よりも重視しなければならない場合もある。
文化資本というのは、数値化することのできない個人的資産のことを指します。
提唱者であるブルデューは、文化資本を3つの観点で特徴づけました。
・①身体化された文化資本
・②客体化された文化資本
・③制度化された文化資本
この分野を全部を一気に説明しようとすると、かなり記事が長くなってしまうので
今回はパート1として「身体化された文化資本」について皆さんに理解をして頂こうと思います。
・身体化された文化資本
身体化された文化資本というのは、名前の通り文化を通して身体に染みついた特徴のことを指します。
皆さんも、「この人って〇〇してそう」と感じたりする事があると思います。
それは、その人がある特定の文化が身体化しているのです
例えば、飲みの場で独特で力強いコールで凄い盛り上がりを見せているグループがいた時に、この人たちはきっと体育会系出身なんだなと思うことでしょう。
これは「体育会系」という文化が身体化しているケースです。
もちろんこれは、イメージを掴んでもらう簡単な例えで
実際には、服装、気質、思考、感性、行動、仕草、言葉使いなど文化が影響して身体化される全てを指します。
・文化資本の社会課題
正直に言って、この話題はとてもデリケートです。
なぜなら、幼い頃に経験する「文化」というのは、その後の人生を左右する程の重要なことだからです。
人間は良くも悪くも、幼少期に経験したことをベースに意志や思考を構築していきます。
自我が目ざめた途端に最初からやりたいことや苦手なことが決まっているでしょうか?
幼少期にどんな文化体験をしてきたか、どんな感情や物事に触れてきたか、それが後の感性や考え方に直接影響をしていきます。
例えば、日本は「レールに乗って生きる」という文化が広く普及しました。
それは僕たちZ世代の親が就職氷河期世代を経験し、いい場所に就職するには、幼い頃から塾に通い勉強し、いい大学に入るしかない…。
自分の子供は就職で悩んで欲しくないという想いから生まれた文化と僕は認識しています。
しかし近年、ここまで職や生活が多様化した世の中でそのレールだけが正しいとされた生き方は、歪み始めています
このレールの問題点は、
人生に対する個人の意思や思想が優先されにくいこと。
そのレール上に人生の幸福が約束されていないこと。
これから生き方を変えようとしても、そのレール文化で身体化された思考パターンや気質が邪魔をしてしまうケースがあることです。
というのも、日本の義務教育は現代のようなグローバル社会に全く対応してません、それどころか「自分軸」といった自律して生きていく上で最も重要な能力が育ちません。
なので、出来る方は自分の価値観や考え方、思考パターンを出来る限り認識し、それらがどのような過去を得て構成されたのか、あるいは現在の自分「人生」にどのような影響を与えているのかを知る必要があります。
もちろん、物事には必ず良い面と悪い面が存在します。
日本の文化風習を叩くような事を書いていますが、もちろんこのレール文化や義務教育もたくさんのメリットが存在します。
結局何が言いたいのかというと、
影響される文化体験を主観で認識し、良くも悪くも自分にどう影響するのかを理解しましょうという事です。
何にしても完璧を有するものはありません、「両面を理解する」たったそれだけで、あなたがこれから経験する様々な文化体験に対し前向きになり、更には自分が気に入ったものをピックして身体化する事ができます。
それが個性の原石なんです。
•文化資本「実例」
イメージがもう少しつきやすいように、僕の例を話します
僕は会社を仲間と経営しているんですが、
僕のビジネスには基盤となる文化があります。
それはスケボーです
え?…、、
なんでスケボーと経営が関係あるの?アホなの?と思うかもしれませんが、まぁーお付き合い下さい。
僕は小学校低学年くらいからスケボーには乗っていて、そんなに上手くはないんですが、自転車よりも長い時間スケボーに乗っています。※マジです
スケーターは、初めて海外のスケートビデオを見た時やパークに来た時の感動を今でも覚えていると思います。
お兄さん達が、板をクルクル回したり、飛んだり、気持ちよく滑っているところを見るんです。
そこから、強い憧れを抱いて
何かに取り憑かれた様に練習を始めます
スケーターというのは、やりたい技に対して凄まじい程の一点集中と反復練習を行います。
技によっては、1年や2年もの歳月をかけたりします。
頭の中で形をイメージし、何度もトライしてメイクする。
これがスケボーなんです。
あれ、、??
ちょっともう一度みてみましょう。
頭の中で形をイメージし、何度もトライしてメイクする
これって、実はビジネスでとても重要なことで、
結果が出るか分からない挑戦に対して、向き合う為の重要なプロセスなんです。
少し前の言葉を持ってきます。
スケーターというのは、やりたい技に対して凄まじい程の一点集中と反復練習を行います。
これ、スケーターならわかると思いますが、すねが凹むまでデッキを回したり、一日に何百回も同じ技を打ったり、
頭がおかしくなるくらい異常な一点集中と反復練習をするんです。
僕は結構変な技をするんですが、まだ誰もやってなさそうな技を生み出したりするのが大好きです。
イメージの中にしか存在しない技を、何度もトライする事で段々と形にして、ついにはメイク「完成」してしまう。
この一連の流れって、自分で新しくビジネスを始めて、形にするプロセスとなんら変わらないのです。
スケボー文化から吸収した泥臭い思考パターンが身体化され、ビジネスの場で資本として活躍している実例
「身体的された文化資本」
これが実際に僕が使っている「文化資本」です。
スケーターの皆さんは、既に忍耐力や行動量、修正をくりかえせる最強の能力がすでに身体化されています。
もちろんそれだけあれば、ビジネスが上手くいく訳ではありません、「絶賛苦戦中」
※でも、これって他のスポーツでも反復練習するから同じではないのか?と思う方もいらっしゃいますが、スケボー文化の価値は、ルールや手順など存在せず、完全に自分の価値観と世界を表現できるところです。
他のスポーツと違い、個性が尊重され、ましてや変わった技をしてもスタイルとして受け入れられるのです。
•まとめ
こういったように、あらゆる文化体験は身体化し、人生の生活や幸福度を上げ、素晴らしいものにしてくれます。
単に「資本」といっても株や不動産の様な資本だけでなく、自らの価値を高めてくれる様な資本というのは皆さん自身にも眠っているんです。
僕の身体は、スケボー以外にも、ありとあらゆる文化が入り込んでいます。
もちろん、皆さんもそれぞれが今まで沢山の文化体験をしていきていますし、これからもすると思います。
重要なので繰り返しますが、物事には必ず2つの側面があり、良い面と悪い面をしっかり認識し理解する必要があります。
僕の思考は、スケボーとビジネスを紐付けてしまうほどに自由自在です。
様々な文化を通して、いいとこ取りを沢山してみて下さい!!
自信満々に長文を書けるほど太々しいのも、これも何かの文化が身体化した悪い一面「副作用」だと思って見逃して下さい🙇♂️
ではまたねっ!