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映画9・狐狼の血 LEVEL2

「孤狼の血、かっこよかったよねー、続きもあるじゃん」
くらいのテンションで見始めたLEVEL2。

こええよ!
鈴木亮平!
狂犬すぎるだろう!
なんだその演技はあああ!

役柄の狂犬ぶりも怖いし、
そんな演技ができる鈴木亮平も怖い。

1作目もヤバい人にしか見えない人達だらけで
本当に俳優なんだろうか・・・と思ったくらいなので
皆さん本当にすごい俳優さん。
そしてこの2作目も全員が怖い。
コワイコワイコワイ。

俳優は演技で飯食うちょるんよ!

といったところ。
そういう仕事を眺める映画ともいえる。

心に大きな穴、欠損を抱えて器用になんて生きられない。
みんな、器用に見えても不器用にしか生きてないんじゃないかな。

そして、みんな誰かの大事な人でもある。
なんでもかんでも簡単なんかじゃなくて、
生きるのも死ぬのも、ちっとも簡単じゃない。

生きるなんて、イージーなわけないのだ。
人体が多分精密機器よりも精密に緻密に繊細にバランスを取っていて
やっとこさ身体の健康。
精神の健康はさらに遠い。
愛し愛されて基本的に人を信頼して、自己実現を図り、なんて。
struggle、もがきながら這いつくばいながら、生きてる。
いろいろな満たされない思いが腐敗して黒いものになったり
闇になったり。
いわゆる「闇堕ち」というやつ。

上林に感じたのは、闇堕ちどころではない
徹底的な絶望。
上林は、死ぬこともハードモードだった。
終わりにしたいのに、生きたくもあって。
そう、死にたいのではなく、終わりたいのだ。

虐待された子は「死にたい」じゃなく
「消えたい」と言うと何かの記事でチラッと見た記憶がある。
そんなことを思い出す。

なんて生ぬるいこと思ってらんないくらい
怖いんじゃボケ!

おしまい。


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