映画28「Everything Everywhere all at once」
公式サイトを読んでいたら「サウス・バイ・サウスウエストで」、と書いてあったので、なるほどなるほどと
事後に納得。
作風から受け取る感触が、確かにそこから出てきたものに接したときのもの。
そんな詳しくないけど。
監督名とかも全く覚えてない方だし。
現代を生きるお母さんたちへの応援歌というか、
みんなヨレヨレよね。
でも、たらればワールドだったらこんなことあんなこと。
なんてね。
晩産だと親に助けてもらうどころか育児に介護のダブルパンチ。
夫とは長らくデートどころか手も繋いでない。
子どもが思春期だともう、なんか悪。
必死に育ててきたのに親ガチャ失敗とか言われちゃう。
とまあ、なんでもどこでも全部やんだよ!という
お母さん映画。
親ガチャで思い出したけど、最近
「遺産をいっぱいもらったから先祖に感謝すべき」
というのを見かけて、先祖への感謝って、そういうことだったっけ?
と思ったばかり(しかもそれ、老人が言ってた)。
そうか、「親ガチャ」という人は、同じことを言ってるのかもしれないな。
愛情とか、生きる姿勢とか、習慣とか、そういうのでなく
単なる経済的な価値でしか見られない。
まあ、そういう老人が育てたのがおっさんおばさんで、
そりゃあ、ガチャって言い始める子どもしか育たないよなあと
卑近な例から壮大な日本の在り方へマルチバース気分。
それはそれで納得してしまった。
寂しい話だけどね。
私は子育てしていて、反抗期らしい反抗期には遭遇していない。
「この子は聞き分けがいい子だから、反抗期はひどいよ」
と義母(3)に壊れたレコード(死語)みたいにしつこく言われたときに
「あれしろこれしろと強要しないから反抗もされないんですよ~」
とケンカ売った甲斐があるほど。
恋人は
「母親の顔も見たくない時期がみんなあるよ!」
と常々言っていた。
私の息子たちの話を聞くとマザコンだろうと想像して会ったところ
「あれ?想像していたマザコンじゃなく、普通にお母さん大好きなんだな」
ってなってた。
母子にも相性はあるからねえと慰めておいた。
「お母さんはすごいねえ」
と、謎に褒めちぎってくる息子(下の子)。
こないだもお買い物してたら
「お母さんのご飯はおいしい」
というので、「何にも出ないわよ」と言いたいところだったが
なんせ晩ご飯の材料を買いに行っていたので
息子の好きな「お母さんのご飯」を出さざるを得なくなって悔しがる私。
反抗期の子どもって、本当に巨悪らしいから
それ言ってたママ友を思い出して笑っちゃった。
「おはよう」って言っても無視されるとか、
朝から心が折れるよね、確かに。
好きじゃなきゃ言わなくていいけど
好きなら好きと言っておかなくちゃ
異世界に行っちゃうかもしんないよ。
で、石になったりするかもだし。
そしたらハグできないよー。
映えるようなキラキラしたママ、じゃなくてもいいけど
子どもが悲しい時に
ぎゅうってしてあげたら
安心したよってニコっとしてくれたりした
あの時間は本当にキラキラ。
そして、それは流れ星みたいな速さで終わってしまう。
願い事なんて言えないくらい短い時間なのよ。
おしまい。