30年前のゆるゆるピアノレッスン〜週に1度ピアノに触りにいくだけ
30年以上前の私のピアノレッスンがどのようなものだったかを思い出して書きたいと思います。
web上では大先生による高度なレッスンの話も、溢れているのですが、私にはその経験はありません。のんびりした時代のお話です。
地方の中核都市でピアノを習っていました。
私の先生は音大はでておらず、習い事の先生というより近所のおばあさんといったところでした。
教本はバイエル、チェルニー、ブルグミュラー、ソナタソナチネ、いわゆるオーソドックスな教本を使っており、ハノンはかなり上級の方が使う教材の位置づけでした。
確かYAMAHAのグレードシステムを快く思っていない先生でした。体制側、金儲け主義に異を唱えるタイプの方だったのか?今となっては亡くなってしまわれたのでよくわかりません。そういう派閥も音楽業界には存在するのでしょうか?
おかげで最初はYAMAHAのピアノの音がなんとなく私も苦手だったのだけれど、弾くうちに慣れてきました。あとは、やはり欧米と違い湿度の高い日本の環境に最適化されたピアノというのを何かで見聞きして、日本でピアノ弾くならYAMAHAだろうと。YAMAHAでも個体差が大きいなあ…というのがわかるのは習い始めてしばらくたってからのことです。
本格的に習う方は、様々な経験談を見聞きした限り、3、4歳からでも1週間で3〜4曲、家で譜読みはあたり前。レッスンは親同伴、そして最近なら録音録画+家で毎日数時間練習。これに鬼先生がセットで、それは上手になるでしょう。大変な事です。
それに比べて私がピアノに触るのは週に1度レッスン日、ほぼ練習しないで先生のお宅へ向かうこと数年。
レッスン開始時間は決まっておらず、学校が終わったらピアノのある日は教室に向かい、先に誰かが来ていたら、レッスンが終わるまでずっとピアノ教室で待っていました。
幼稚園くらいの小さな子は必然的に早い時間となり、中学生くらいになれば遅い時間。
たまに遅い時間にいくと大きなお姉さんの何かしらの難しそうな曲のレッスンを終えるのを待っていないといけません。その間は教室に大量にあった少女マンガをずっと読んでいました。
1曲1曲については間違えず、おおよそ弾けたら◯がもらえて次の曲という感じでした。
◯宿題なし
◯無断欠席…たまにやってました。携帯のない時代で親に連絡は特になし。
この事で親から叱られた記憶もほとんどありません。今なら考えられませんね。
ピアノを習っていたというよりは、週に1度
ピアノを触って、音を聞いていたというくらいです。
このくらいのゆるい話をあまり見聞きしないのはなぜなのでしょう?と不思議に思っています。