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「BLUE GIANT」とジャズのこれから。

この映画、noteでは絶賛する人があまりにも多いのでずっと気にはなっていました。しかし予告編の映像を観るかぎりは、どうも自分に合わなさそうだなぁ、とずっと迷っていました…。

もたもたしているうちに「BLUE GIANT」を3回も観た友人に誘われてしまいました。その人は私がジャズを好きなことを知っていて誘ってくれたのです。これは行くしかないです。(友人は4回目になります)

おおよそ予想通りの内容でした。(ネタバレ記事の読み過ぎです…)一言で言うと「BLUE GIANT」はジャズをモチーフにした青春映画です。この映画で描かれているものがジャズの全てではないですが、ストーリーも音楽も大変良かったのではないでしょうか。ジャズの魅力を十分表現できていたと思います。泣いている人もいたので、きっと感動のストーリー展開であったと思います。何となくスポ根アニメ風の汗臭さと爽やかさがバランス良く漂っていたと思います。映画として音楽も音質も十分質の高い物でした。今までジャズに興味がなかった人が、ジャズを聴くきっかけになる映画だと思います。

この映画をきっかけに、ジャズの生演奏を聴く若い人が増えてくれると嬉しいです。録音された音ではなく生の演奏を聴いてほしいです。今の世の中で若者がジャズに触れる機会はあまり用意されていません。お酒を飲まなくても生のジャズが聴ける場所もほぼありません。ジャズの演奏家も、ジャズを提供するお店も、私も含めてジャズ好きのオヤジも、ジャズと若者の距離を縮める為の配慮が必要かも知れません。そんなふうに考えると「BLUE GIANT」はジャズ映画としての存在意義は大きかったと言えるかも知れません。

映画として自分には合わなかったですが、モヤモヤしたものがスッキリしました。誘ってくれた人に感謝です。ありがとう。