ショパンの調べで踊るバレエ「椿姫」を鑑賞してきました~開演前に
東京文化会館でバレエ椿姫を鑑賞してきました。
ショパンの音楽について書くことは私にとっては大変難しい事なのですが、開演前のピアノについて観察したことを文章にしてみます。
開演前から響くピアノ
遅刻が怖く1時間以上も前に劇場に到着してしまい、入場できず鉄格子のような柵の前でしばらく待つことになりました。しばらくすると開場時間となり、早めに座席を確認しようと自分の席を探しに向かいました。
そうするとなんとピアノの音が聞こえてくるではありませんか。ピアニストの方が本番直前に弾いていらっしゃるのです。
音のする方を確認するとオーケストラピットの方です。
このバレエでは1幕ごとにピアノを担当する方が異なります。
1幕 アレクサンダー・ライデンバッハ
2幕 小林知恵
3幕 アンドレイ・ユソフ
主な配役表にピアノ担当の方の記載もありました。
生ピアノに合わせて踊りを踊るのはダンサーも大変だと思いますし、ピアノ奏者もかなりの集中力が必要になるのではないかと思います。
おそらく第1幕でピアノを担当するアレクサンダー・ライデンバッハさんだったのではないかと。1幕で演奏する曲のどれかを練習されていた様子。ショパンをある程度勉強された方であれば、難所を練習していたのか、また椿姫の振り付けなどをご存じの方であればパートナーとの合わせにくい場所の音楽を個人的に確認されていたのか判別がつくと思いますが、私にとっては開演前の練習、おそらくショパンの曲のどれかという解像度でしかありませんでした。
ピアノの蓋は開いていた
というか、蓋が取り外されており驚きました。
ピアノだけのコンサートでは音の反射が考慮されてか、良く見る舞台の方に向かってピアノの蓋が開いた状態でコンサートが実施される事が多いのですが、この舞台では異なっておりました。
ピアノが、なんと2台出てくるようでした。
1台はオーケストラピットに置かれているフルコンサイズのグランドピアノ、スタインウェイでした。
もう1台は、それとは別に舞台上で奏でられるピアノで、こちらは少し小さめのピアノに見えました。いずれも蓋が取り外されている状態で鎮座しておりました。
舞台上にあるピアノを奏でる方についても、配役者の氏名が記載されており
ピアノ:ラウル・ロドリゲス・ベイ
と先に記載した3名とは別の人が担当されておりました。
1幕が始まりました。電子音源とはわけが違い、ホールでは本当に音がふわりと、綺麗に響いていました。これはホールで音楽を聴いた事がある方でないとわからない楽しみです。文化会館の音の響きが好きだというオペラやクラシック音楽愛好家の話も時々耳にします。本当に美しかった。
すばらしい解説を見つけました。ご自身も踊っていらっしゃる方のようなので、理解がより深いのかもしれません。
開演前だけで長くなってしまったので、開演後の個人的な感想は別に記載します。