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相手にしないという闘い方
仕事をしていると、自分の視座や立場が変わるにつれて、価値観が相容れない人と関わることになる時がある。残念ながら。
あの人はあのような激しい言葉を投げつけて、即レスを求めた挙句、反応が悪いと相手の上司を巻き込んで、
相手が下手に出ていることで勝ち誇った気持ちを味わっているだろうか。
彼彼女は知ってるだろうか。
負けるが勝ちという言葉を。
ビジネスモードをオンにすれば、心の中で思ってなくてもアウトプットをコントロールすることは容易だ。
20 年も仕事をしていれば自然と身に付く。
闘わないのは相手の論理に納得したからではない。
がっぷり四つに組んで相手にするほどの価値はないと判断し、必要に応じて表面上の謝罪や御礼の言葉を述べて少しでも早く離れられるようにしているだけだ。
彼彼女は知らない。
あなたが優越感を感じている間に、このやり取りを見ている第三者がみんなドン引きしており、密かにブラックリスト登録をしていることを。
そういうことの積み重ねで信頼関係が構築されたり、容易に崩れたりもする。
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ビジネスでは能面な顔の上に笑顔を張り付けて、やり過ごすこともあろう。
でも懇親会やビジネス以外の場で会うことがあったとしても、決して話し掛けはしないし、笑顔で接することも恐らくない。
私はそのくらい、彼彼女のあのハラスメントに近いコメントに怒りを感じ、時間とメンタルが無限にあったら徹底的に闘いたかったくらい実際ムカついていたのだ。
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怒りに支配されると、心の特等席にその人が座ることになり、時間的にもメンタル的にも幸福度とは掛け離れる。
相手にしない闘い方を敢えて選ぶ戦略もある。
ただ、どうしても闘わないといけない、ここは引くわけにはいかない、という状況になった時、
相手の喉元に一撃で必殺技を繰り出せるくらい、仮面の下で牙を研いでおきたい。