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名前を間違えられる経験

名前を間違えられた経験はあるだろうか。

私は何度もある。

思い起こすのは学期始め。新担任から名簿順に名前を初めて呼ばれる際、私の番になって生じる数秒の間。
「無理して間違えた名前呼ばないで、聞いてくれないかな」
とずっと思っていた。
間違えて呼ばれるたびにクラスメイトにちょっと笑われることもあり、居心地の悪い思いをした。

国語科の先生が担任になった時は、間違わずに呼ばれて内心感動していた。今でも覚えている。萩原先生、ありがとう。
専任学科のとある男性の先生には何ヶ月もずっと間違われて、嫌な思いをした。「ごめんごめん」とヘラヘラ笑ってたけど、多感な思春期の私は全く笑える気にはなれなかった。

外資系の良いところは、ローマ字表記になるところだ。そのまま読めば間違われることはない。

結婚して、姓が変わり、あぁあの訂正し続ける人生からやっと脱却したんだなと思った。
こればかりは経験した人じゃないとわからないかもしれない。

⭐︎⭐︎⭐︎
自分が苦い思いをしてきたからこそ、人の名前を呼ぶ時、漢字を書く時は人一倍気にする。(いや、普通かもしれないけれど)

漢字変換する時は予め確認してから変換するし(髙や渡辺と渡邉なども気にする)、読み方も適当に読んで間違えて笑って済ませることはしない。

自分の子にも、読み間違われる可能性が高そうだったり、毎回読み方を説明するような名付けはしなかった。
そこに深い願いがあるのであれば良いが、間違えて呼ばれる方としてはシンプルに訂正が面倒だからだ。(少なくとも私は)

なんでこんなことを今更思い出したか。
今の姓で読み間違いをされることはなくなったが、息子の担任の先生が漢字の変換間違いをしていた。
「先生、おっちょこちょいだなぁ」
そう口に出して言った後、かつての苦い記憶が蘇った。
先生はきっと、読み間違えたり書き間違えられた経験がないのかもしれない。

そして、そう思うと、読み間違われることが多かった私の経験がユニークに思えてきた。

名前を間違われた経験、ありますか?

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