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ファーストトラックにシュプールを描く経験
朝イチでゲレンデを滑走した経験はあるだろうか。
私はなかった。
朝は苦手な方なので朝イチでゲレンデに行こう!という熱意もなかったし、そういう機会もなかった。
今回、スケジュール上と同行者の希望で、ゲレンデにリフト券販売開始前に到着し、同時刻に着いていたスキーヤーたちが頂上近くの中級コースに向かうリフトに並ぶ中、私たち家族は初級コースから滑り始めたのでたまたまリフト1番乗り&他に並ぶ人もおらず、ゲレンデ独占状態で滑れた。
前の晩から降り積もった雪のおかげで、日中の雪質とは全く異なるパウダースノーで、その真っ白で誰の滑走跡もない雪面を滑る経験は人生初めてだ。
※2025 年の人生初体験にカウントする。
何の音楽もない朝の静けさの中で、初級コースのゲレンデを家族4人で滑る。
滑りながら、前を滑る家族の姿(広く真っ白で降り積もったままなゲレンデに3人が滑る姿)を後ろから見て、なんだか胸が詰まって、その光景を脳内に焼き付けた。
なんで胸が詰まったのか。
ファーストトラックを滑る経験の素晴らしさもさることながら、今の家族構成だから実現しうることであったり、健康への感謝だったり、ここまで家族4人普通に滑れるようになるまでのいろんな軌跡が駆け巡ったからかもしれない。
家族でスキーに行ける経験はあと何回あるだろう。
「(一緒に)行かない」と言われる年はあと何年後か。
私は老後に使えない死に金を残しておくくらいなら、まさにこの今、家族との体験に使いたい。
その意識を忘れずに、今後も人生とやることの優先順位は履き違えないようにしたい。
※朝イチ滑走を楽しんだはいいけれど、午後くらいにはバテてきていた。
※シュプールという言葉は今回初めて使った。今後使う機会が訪れるかどうかはわからない。
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