宗田理さんの「ぼくら」シリーズとわたし
一昨日、宗田理さんが亡くなられたとのニュースを見た。
宗田理といえば、「ぼくら」シリーズ。
わたしが宗田さんの本に出会ったのは、わたしが中学生のこと。
当時、国語の成績だけ伸び悩んでいたわたしは、塾の先生との面談で国語の成績を上げたいがどうしたらよいか、相談した。
そのときに先生からは
「どうしたらいいと思う?」
と聞かれた。
教えてよーと思った記憶がある。
(今思うとコーチング的な質問だな。)
当時のわたしは
「本を読むことだと思います」
と答えた。
「じゃあ、本を読んでみるといいよ。新書がおすすめだよ」
と教えてくれた。
その日の帰りに、母親に書店に連れて行ってもらった。
新書のコーナーに行って本を選んだ。どんな本を選んだか覚えていないが、心理学系の本だったかを選んだ。
そのついでに小説のコーナーに行ったときに、目に入ったのが「ぼくら」シリーズの本。
表紙とタイトルで面白そうだなと思い、手に取ったのを覚えている。
1冊買ってもらった。
それをきっかけに「ぼくら」シリーズを集めていくことになる。
結局、新書の方は完読しなかったが、「ぼくら」シリーズはどんどん読み進めることができた。
長編小説を読むきっかけになった。
そして、本が好きになるきっかけになった。
読解力も上がった(と思う)。
高校生のときに、高校の近くで宗田さんのサイン会があり、行ったのを思い出した。
そのときの宗田さんは不愛想な印象だったが、わたしはとても嬉しかった。
「ぼくら」シリーズは売ってしまったが、そのときに買ってサインしてもらった本(ぼくらのラストサマー)だけは手もとにある。
思い返してみたら、作家さんに会ったのは、これまでの人生で宗田さんだけだ。
作家歴45年。
しかもデビューは50歳。
50歳から小説を書こうと思うのがすごい。
わたしも挑戦してみようという気になる。
95歳。わたしの祖母と同じ歳で(今まで知らなかった)同じ年に亡くなったという不思議な縁のようなものを感じる。
国語が嫌いだったわたしが
宗田さんの本を読んだことで読書が好きになり、
今ではKindle出版したいと思うほど本が好きになった。
宗田さん、ありがとうございます。
ぼくらシリーズ、読みたくなった!
GWにでも読もうかな。
物語そのものも楽しみたいし、物語の構成についても分析してみたい。