【ストカレ卒論】ライティング初心者がストーリーカレッジに入学して学んだこと
<きっかけ>
仕事が終わり、いつものようにベッドで寝ころびながらx(旧:twitter)を見ていると「人を引き込むストーリーの書き方」小冊子プレゼント!という言葉に目が留まった。
それが、私がストーリーカレッジ(※)に入学することになるきっかけだ。
※ストーリーカレッジ(以下、ストカレ)とは脚本家である永妻優一先生が講師を務めるストーリーライティングの講座
私は普段は、会社員としてメーカーで法務の仕事をしている。特に好きな仕事でもなく、やりがいを持っている訳でもない。
仕事上、文字を読んだり書いたりはしているので、活字には慣れていると方だと思う。しかし、すでにあるものを読んだり直したりすることがメインで、自分で何かを生み出すということはしていない。
小冊子を読んで、ストーリーが自分で書けるなんて楽しそう!単純にそう思った。
仕事や日常生活は、それほど不満はないが、何か楽しいことがないかなと思っていた私にとって、キラッと輝く宝石を見つけたような感覚になった。
自分の直感に従って、私はストカレへの入学を決めた。
<ストーリーカレッジ入学>
入学して初めに、コミュニケーションツールで自己紹介をした。自己紹介を読むと、ライターで活躍している方ばかりが目につく。過去、Kindle出版もしている人もいた。場違いかなと焦る。それでも、せっかく入学したのだから、楽しもうと思った。
講義では、ストーリーを書く技術の解説を学んだ。解説の合間にワークもある。消化しきれないほどの情報量。少しでも身につけようと、講義の後に復習もした。
ストカレのプログラムの中には同期と話をする時間もある。互いの課題について、フィードバックし合う時間もあった。同期と話しているうちに電子書籍を出版してみたいと漠然と思うように。
また、ストカレでは毎回課題が出る。初めのうちは、期限までに提出した。しかし、途中の課題から期限通りに提出できなくなったのだ。期限は守りたい性格もあり、焦りが出てきた。楽しそうと思って入ったのに、プレッシャーを感じるようになった。
課題を取り組もうにも、ネタがなかった。話の大まかな流れは浮かぶものの、具体的なエピソードが浮かばない。なんとなく書けそうな気がして、構成を作ってみたが、やっぱりしっくりこない。もう構成を一度考え直す。その繰り返しが続いた。
そのような時に、自分が書こうとしている書籍について同期とフィードバックし合う機会があった。私は同期に言ってみた。
「エピソードが浮かばないので、ノウハウメインの書籍を作ろうか迷っていて……」
すると、同期の一人から
「きっとエピソードはあるはず、ちょっとしたものでもいいと思います。せっかくならヒーローズジャーニーで書いてみては?読んでみたいです!」
という言葉をもらった。この言葉でもう一度考えてみようと思い直した。
面白いもので、その後、書籍に入れられそうな出来事が起こった。構成を考え直し、何とか課題を提出した。
課題を出してほっとしたのも束の間。今度は、20000文字の壁にぶち当たった。20000字も本当に書けるのだろうかという疑問。私は本業もあり、書く時間がなかなか取れない。書けない日も続いた。時間は取れても気分が乗らない日も。それでも、書けそうなところから一日5分でも少しずつ書いていった。
時間はかかったが、地道にやっていくことで、20000字書き上げることができた。その後、講師である永妻先生から添削を受けた。永妻先生はプロの脚本家。プロの脚本家から添削を受けるなんて、なんてぜいたく!貴重な体験。大量のフィードバックとお褒めの言葉。ライティング初心者の私の文章でも褒めてくれ、やる気が出た!
添削内容をもとにさらにストーリーを作りこむ。添削をもとに修正していく過程は、もう少しで完成しそうなジグソーパズルのピースを当てはめていくようだった。
ようやく原稿が完成した。
<いよいよ出版?>
いよいよ出版できると思ったが、出版するには原稿だけ書いて終わりではない。書籍に登場するメンターらにノウハウの使用許可を取ったり、校正をしてもらったり、表紙を作ったり、書籍の特典を作ったり、やらなければならないことが山ほどある。すべて初めてすることでもあり、それぞれにものすごく時間がかかった。それでも、永妻先生やストカレスタッフのアドバイスに基づき進めていくと、知らず知らずのうちに出版直前まで進められた。
振り返ると、ストカレに入学したのが11月。卒業したのが1月。それから半年かけて、電子書籍の執筆をした。長文の物語を書いたことのなかった私が、ここまで来られたのは、ストーリーを教えてくれた永妻先生、ストカレ同期、スタッフの方々のおかげである。
ストカレに入学して得られたことは、ストーリー、ライティングの知識やスキル。電子書籍を一冊書きあげたという形ある実績。そして、形あるものだけでなく、執筆を通して、自分と向き合い、自分をより深く知れたという、見えない部分での成長。
ストカレで手に入れた形あるもの、形ないものの両方を生かして、これからも楽しく成長していきたい。
まずは、電子書籍出版に向けラストスパート!
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