見出し画像

時間、あるいは「いのち」を刻む物語(外村江里奈)

外村江里奈
(博士(学術)、東洋大学文学部哲学科非常勤講師、清泉女子大学非常勤講師、一般社団法人社会科学総合研究機構 理事)

-----

「一期一会」、「森羅万象」。この二つの四文字熟語は、私の言葉の宝物である。これらは、「いのち」を映し出す言葉であろう。
しばしば、「何気ない日常の一瞬が貴重だ」といわれる。なぜだろうか。本文では、「一期一会」という言葉をちょっぴり深く味わうことで、この問いの答えに接近したい(「森羅万象」の玩味は乞うご期待!)。そのことが「いのち」を見直す機会になったり、人生を彩るひとつの音色になったりしたのなら素敵だな。

ここから先は

4,486字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?