「ゴーヤ」ではなく「ゴーヤー」
少し前からスーパーでゴーヤーを見かけるようになり、最近、食べごろのものが増えてきたので、今年初めてのゴーヤーちゃんぷるーを作ってみました。
食べごろというのは、緑が濃くて、ごつごつしているもの。色が薄いのはまだ旬じゃない気がして、なかなか手を出しません。
ゴーヤーちゃんぷるーの作り方(我が家の場合)
材料(分量はお好みで)
・ゴーヤー
・ポーク or コンビーフ
・卵
1.ゴーヤーを縦半分に切り、中綿を取って、半月切りにする。
2.フライパンに油を入れて、ゴーヤーを炒める。
(油は多めに、と教えられてきました。)
3.ゴーヤーに火が通って色が変わってきたら、ポークorコンビーフを入れて、塩コショウと味の素を回し入れて、さらに炒める。
4.全体にしっかり火が入ったら、溶き卵を入れて、火が通ったら完成!
沖縄の家庭料理なので、材料や作り方は家によって少しずつ変わります。
玉ねぎや、人参、かまぼこ、島豆腐を入れることもあります。
味付けも、塩だけだったり、醤油を入れたり、鰹節を振りかけたり。
ゴーヤーちゃんぷるーは苦くて嫌いという方は
1.ゴーヤーを切る時は、できるだけ薄く切る。
2.ゴーヤーにしっかりと火を通す!
3.卵を多めに入れてみる。
これで少しはマシになるんじゃないでしょうか。
あと、沖縄料理のお店で初めて食べて、「苦くて無理!」と思った方は、他の沖縄料理のお店に行くか、沖縄の食堂に行ってみてほしいです。
県外の沖縄料理店でゴーヤーちゃんぷるーを注文すると、確かに苦いものを出されたりします。
私も県外のお店で、厚切りで、あまり火が通ってないゴーヤーちゃんぷるーを食べたことがありますが、あれが初めてだったら、確かに「食べられない」と思うかもしれません。
コロナが落ち着いたら、ぜひ沖縄に行ってみてください!
沖縄の家庭料理に欠かせないポークとコンビーフ
夏になると週1くらいのペースでゴーヤーちゃんぷるーを作るので、ポークとコンビーフを調達します。
★ポーク
豚肉の缶詰です。スパム派もいると思いますが、私はチューリップ派。
ただ、近所のスーパーにスパムが売られているので、取り寄せはしてません。
今、この記事に画像を貼り付けたくて検索すると、チューリップはパッケージが変わっていたんですね。あと、デンマーク産だったんですね。オランダ産だと思っていました。
昔は、缶を開けるのにテクニックが必要でした。時々失敗もするんです。なつかしい。。。
★コンビーフハッシュ
「ハッシュ」はつけず、「コンビーフ」と呼びます。
これは近所では売っていないので、取り寄せています。実家では缶詰を使ってたけど、重いし、レトルトを選んでいます。昔からのホーメル。
県外でコンビーフというと、牛肉なのかなと思いますが、沖縄のコンビーフハッシュはじゃがいもが入っています。
そうそう、ポークもコンビーフもある程度味がついているので、味付けは少し控えめがいいです。そうじゃないと、結構しょっぱくなります。
ゴーヤーちゃんぷるー、「-」を忘れずに
また言葉のお話です。
沖縄料理の店に行った時に私が見てしまうのが、表記。
正しくは、「ゴーヤーちゃんぷるー」で、「-」が3つつきます。
でも、「ゴーヤ」となっていたり、「ちゃんぷる」となっていたりします。
それだけで、心の中で「こらこら」と優しくツッコミを入れてしまいます。
ついでに、店員さんに声をかけて、沖縄出身の人がいるかどうか訊いてしまいます。普段はもじもじするのに、沖縄料理のお店に行くと、自分から話しかけるので、一緒に行った人には「意外な一面を見た」と驚かれます。
「さーたーあんだーぎー」は「-」が4つ
ついでに書いておくと、沖縄のドーナッツと呼ばれる「さーたーあんだーぎー」は、「さーたあんだぎー」と書かれているのを見かけます。
実はこのミスは、沖縄の人でもやってしまいます。
でも、意味を考えると間違いに気づくはず。
砂糖 → さーたー
油 → あんだ
揚げ → あぎー
つなげると、
さーたーあんだあぎー
転じて、
さーたーあんだーぎー
「-」が落ちてしまったのは、ゴーヤーちゃんぷるーも、さーたーあんだーぎーも、全国的に有名になったのが関係していると思います。
沖縄の人は、県外の人と話すときは標準語で話そうとします。こてこての沖縄訛りで話すと通じないだろうなという心理と、地方の訛りのまま話すのが恥ずかしいという心理が働くからです。
標準語のリズムで話すために、ゴーヤーちゃんぷるーも、さーたーあんだーぎーも、本来のイントネーションが変わってしまうんだと思います。
うちなーんちゅとしては、正しい呼び方を忘れないでいたいです。
近所のお店でもゴーヤーが手に入るくらい有名になってくれて助かります。ナーベーラー(ヘチマ)も手に入りやすくなると嬉しいんだけどなぁ。