キャリア支援者が自分自身の人生に迷走している話
今回は、約6年、多くの方のキャリアを支援してきた立場の私が人生に迷走している話(現在進行形)をします。
同じように目的を見失ってしまっている方がいましたら、少しでも今後の方向性を考えるにあたっての一助になっていればという気持ちをこめて、本記事を投稿しました。
これまでの過去の投稿には自分自身の軸は揺るがず、理想のキャリア、人生を歩めてきたと発信しておりました。
ただ、ここ2年間、自分自身がレイオフ(解雇)やライフイベントを経験する機会があり、揺るがない軸のみでは前に進めないことを実感し、壁にぶち当たってしまっているのが現状です。
残念ながら逆境を乗り越えた経験談ではないのですが、体験談と今後、どのように乗り越えていきたいのかを綴りたいと思います。
また本記事には経験した内容の一部しか書いておりませんが、希望があれば詳細も投稿することは可能です。
(少しセンシティブにはなりますが)
2022年:超有名外資戦略ファームへの転職
2022年の春頃、外資系コンサルティングファームでRPO(採用代行)の仕事をしていた頃、LinkedInでエージェント経由で誰もが知る外資系戦略コンサルティングファームの採用担当のポジションのスカウトメールが送られてきました。
26歳で3社、積極的に転職は考えておりませんでしたが、あまりにも良いチャンスすぎたので記念受験的な形で選考に進んでみました。
20代は何事もチャレンジだと思っており、また、完全に理想の業務内容でしたし、自分にとっては素晴らしい機会でした。
そしてとんとん拍子に話が進み、なんと外資系戦略ファームの内定が決まり、同夏に入社が決定しました。
入社後は多国籍チームで強みである英語を活かすことができましたし、採用制度の構築、面接評価制度の改訂、面接官トレーニング、採用イベントの企画と前職と比較して業務の幅も広がりましたし、欧州、アジア、欧米との会議を経て、「世界のどこでも活躍できる人材になる」という軸を達成することができ、キャリアにおける満足度は非常に高かったと言えます。
ただ、理想のキャリアを歩んでいることと傍に当時、東北に住んでいた彼(現旦那)と遠距離恋愛をしていた際に、結婚して彼が住んでいる場所で家を建てる話が進んでおりました。
しかし、当社はリモートワークが浸透しており、首都圏外から働いているメンバーも存在していたのでその時は何とかなるかと思って、深く考えず仕事を続けておりました。
2023年:レイオフと結婚、東北移住
2023年初めごろ、外資コンサルティングファーム、外資Tech企業の業績の雲行きは怪しく、さまざまな企業でレイオフ騒動が起きていました。
まさか自分が勤めていた会社が該当することになるかとは思わず、平然としておりましたが、同年の2月ごろに業績悪化のため、人員整理を行うという内容のメールが本社から届きました。
同年3月末、入社歴が浅かった私を含めた数名の社員がレイオフを言い渡されるのです。
「明日から業務を全て停止、新しい就職先を見つけるまで3ヶ月の猶予を与えるので、その間は在籍していても良い」という内容で、あまりにもショッキングで数日間立ち直れませんでした。
気分を落としていられるのも束の間、次の就職先を考えなければなりません。
次の就職先を考えるにあたり、今までに考えついたこともない懸念が2点、頭の中をよぎっていました。
1点目は、この上ないと思えるほどの理想の仕事環境にいる状態で転職活動をしたことがありませんでした。そもそも転職活動のモチベーションが全く湧かない…。
2点目は、人生で初めてこのような気持ちになったのですが、その時には結婚と地方に家を建てる話がすでに進んでおりました。私の収入がある前提で資金計画を含めた契約を進めておりましたため、無職になることも待遇を大幅に下げることも難しい状況でした。
初めて「誰かの人生計画と時間を無駄にするかもしれない」という気持ちになり、今は自分の仕事より誰かと歩む人生を優先しなければならないのか？という思考になりました。
そして自分はなんせ初めて仕事に裏切られた状態だったため、キャリアを優先したいという思考にたどり着く気力が当時はありませんでした。
その時、優先したのは誰かと一緒に歩む人生。
そうなると家の資金計画や契約の問題で急ぎで就職先を見つけなければならなく、自己分析なんてする時間もないし、何よりモチベーションを上げるための時間が足りない。
初めて自分と自分以外の誰かの生活を守るための就職活動を開始することになりました。
条件としては移住先の地方からでも働けて、家のローンの支払いや生活を守るために待遇を落とさないこと。ですが、東北で同じ仕事をしようと思うと収入が半分になってしまい現実的ではないので、東北の会社で働くという選択肢はあらかじめ除外しておりました。
結果的に複数社から内定をいただきましたが、選んだ先はフルリモートで年収が100万以上下がらなかった職場。しっかりその時の軸通りの就職先を選定することができました。
が、一方で初めて自分のキャリアにおける軸をフル無視した就職活動になりました。
参考までに、他note記事でも公開しておりました私のキャリアにおける軸です。
①日本だけではなく世界のどこにいても活躍できる人材になりたい。
②適材適所に誘導できる人材になることで過ごしやすい社会を生み出したかった。
___そして同年夏に新しい会社に入社、入籍、同冬には建った家に移住しました。(急に怒涛で気持ちが追いつかず流れについていったという記憶があります)
ですが、あれほど守りたかった家庭と新生活、
残念ながら夫が長期の海外出張に行くことになり、2024年に入り、人生に迷走してしまうことになるのです。
2024年:東北に来て人生迷走
ここからは半分以上愚痴みたいになりますが、引き続きお付き合いいただければと思います。
東北に住んで1年が経過しようとしています。
私も夫も出身地ではないのですが、夫は新卒からの勤務先がこちらで、とても気に入ったようで永住したいとなったそうです。
実際、私自身も付き合っている時からちょこちょこ遊びにきており、住んでみても自分の出身地と少し似ていて馴染みがあることから好きになりました。
そして、こちらに越してきた瞬間から夫は既に海外に飛び立っていたのですが、新しい生活に慣れるため、新しい趣味を始め、新しいコミュニティ、休日の楽しみ方を頑張って1人で追求していきました。
人間は生活をするために必死に頑張っているうちは走り続けられるのですが、慣れると「何のために生きてきてるんだっけ？何故ここにいるんだっけ？あれ、目的は何処へ？」と急にスイッチが切れるのだなと11ヶ月目にして感じています。
そう、私の人生の迷走とは
「何のために今の仕事をして、何のために生きているんだっけ？」
家庭と新生活を優先したはずの私は生活のために仕事をしていたはずなのに、夫と一緒に過ごす新婚生活は今存在していないわけです。
そう、真のモチベーションが消え去っているのです。
そこで、独身時代のように仕事に没頭できればいいのですが、自分のキャリア軸を完全に無視した転職だったので、当然思う通りにはいきません。
モチベーションの観点と、環境の観点で満足度が低いといえます。
モチベーションの観点は、そもそも、やりたい仕事ではなく、前職の仕事内容に対する満足度との乖離が大きいため、モチベーションを維持することができないことです。
また、その会社で将来的にやりたいことができるのか、なりたい人間になれるのかといわれると正直難しいのではないのかなあと思っています。
環境の観点は、フルリモートが想像以上にきつかったことです。
前職も在宅ワークメインでしたが、気持ちが行き詰まったら出社をして対面コミュニケーションをとっていました。
現在住んでいる場所からだと、すぐにオフィスに出社できないため、一日中誰ともプライベートコミュニケーションを取らずに終わる日もあります。
※絶賛コロナ禍の時ですらフルリモートでしたが、当時同棲していた方がいたのでそんな心配したことありませんでした。
人間は弱い生き物で1人では生きていけないのです。本能に従わない生き方をしているので、そりゃ不健康ですよね。
どうすれば理想の人生を歩めるのか？
総括して私自身が人生に対して迷走している理由としては、
①当初優先したことが思いどおりにいかず、また、妥協してしまったところが裏目にでて目的を見失っていること
②理想の人生を歩むために必要なものが分析しきれていない状態
だといえます。
また、ちょっと難しく考えていたのですが、抽象的に、でもシンプルにキャリア軸を置き換えることで行動を起こしやすくしようかなと考えております。
①日本だけではなく世界のどこにいても活躍できる人材になりたい。
→どんな形であれ国内外でも働ける
②適材適所に誘導できる人材になることで過ごしやすい社会を生み出したかった。
→誰かの居場所をつくる仕事をしたい
今は揺るがないキャリアの軸を実現できて、理想の世界線を実現できて、かつ夫が近くにいる状態を作ることができればハッピーな状況になれるのではないかなと考えたりしております。
具体的にどう進めるかはこれからゆっくり、旅に出ながらでも考えていこうかな、という感じです。
キャリア支援者でも、このような状況に陥りますが、自分自身が経験者、先駆者になって悩める人を救うことができれば最終的に1番良いなと思っております。
そして、最終的に言えることは、人間のモチベーションの源泉なんて自分自身の目的(テーマ)と軸なのです。
それが噛み合わないから気力もなくなり、迷走してしまうのだなと感じました。
本日もありがとうございました😊