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サブスクの本質はそこじゃない
最近、サブスクリプションに関する本を何冊か読んだ。そこでみえてきた本質を踏まえて、自分のビジネスを俯瞰したときに思った。
「飲食店も要はサブスクだ」
「いったい何を言っているの?」というと、これは飲食店に限らず、店舗ビジネス全般に言えることだ。
サブスクリプションの本質って何?と考えたときに
「同じ人が毎月そのサービスを利用する」
「毎月そのサービスを利用したい人がいる」
だと僕は思っていて、どうしても
「月額〇〇円で〇〇放題。」
という外側の部分に目がいきがちだが、本質はここではないと考える。毎回の金額が多少違っても、同じような金額を同じ人が毎月使うなら、それは本質的にはサブスクと同じだろうと思う。つまり「顧客満足」を追求するビジネスモデルだということ。
となると、飲食店経営にもサブスクリプションという概念が当てはまるようにみえてくる。飲食店も(地方で人口の少ない立地なら特にそうだが)新規のお客さんを、常にあてにするやり方よりも、
「毎月、必ず来てくれるお客さんを増やす」
もっというと、
「毎月来てくれているお客さんを離脱させないようにする」
というところに重点を置く方が、これからの時代にはあっている。というより、自分は、もう随分前からここを経営の軸にしている。なぜなら、今から日本の人口がもっと減っていく流れなのに、新規の方を常に集客するモデルをやっていくのは、どう考えてもしんどい。
特に、個人の店はそんなにキャパも広くない。だったら、一定数サブスク(毎月来てくれる)のお客さんがいればもうそれ以上の集客は必要ない。そこまで持っていけば集客コストも削れる。本来集客にコストがかかるのは飲食店の本質ではない。本来は、かけれるコストは店の満足度を高めることに使うべきだからだ。
と、ここでまで自分の考えが変わったら、経営者の考えるべき内容も変わることを理解してくる。もう、お客さんを増やすにはどうすればいいのか?ではなく、
今のお客さんにもっと店を好きになってもらうにはどうしたらいいんだろう?
と頭を使うことにシフトした方がいい。それに、サブスクの良いとこは、急激に減ったり、上がったりしないところ。つまり予測がたてられること。外的な要因にも、左右されにくいし、毎月きてくれているお店のファン(常連さま)が多いということだから、店側の新たな提案にも反応してくれやすい。つまり打ち手も増える。今のコロナのような不測の事態が起こることが当たり前にあるような時代にはマッチしている。
これらを踏まえ、じゃあ学ぶべき相手は誰なの?とした時には、「サブスクのプロ」の人たちがどんなことをやって、サービスを大きくしているんだろう?となってくる。具体的には、
Netflixや
Spotifyや
Amazonプライム
が、どんなことに力を注いでいて、なにが攻を制して成功に繋がったのか?どうやって新規ユーザーを増やしているか?既存のユーザーを離脱させないようにどんな工夫をしているか?などなど、
こういう部分から要素を抽出して、飲食店のケースにスライドさせれば個人の飲食店が学べることはとてつもなく多いことに気づく。
ということで、本当にサブスクの料金システムにするかどうかは別として、飲食店にも「サブスク」という概念を取り入れていくべきだ。という今日のアプトプットでした。読んでくれた方ありがとうございました。
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