瞑想と武術のあいだ
瞑想と言っても一括りにできず、目的によってさまざまな手法があるので、ここでは私が取り組み続けてきたエナジーワークで学ぶ瞑想を前提にさせていただいてます。
武術については、日本をルーツとする少林寺拳法を幼少期に学んでいたが、現在は30代前半から始めたイスラエルがルーツのKravMagaや、ここ3年程取り組んでいるロシアがルーツ(創始者のルーツはコサック)のSystemaがベースになっている。戦場から生まれてきたという側面では、戦闘術と呼ぶ方が近いかもしれない。しかしながら、相手を傷つけることが目的ではなく、むしろ戦わずして場を収めることを本質として教えてくれる貴重な機会である。
ずいぶんマニアックな武術を学んでますねーと言われるが、大事にしてきたことは、日常を楽しく過ごすために心身を調和させることなので、なんやかんやとそれらの学びも積み上げて20年ほど続いている。
そんな武術の学びを通じて、手合わせ稽古会と呼ばれるさまざまな武道、武術、格闘技の方々が参加して、お互いの研鑽のために立ち合い(ライトのスパーリング)を行う催しに定期的に参加している。そんな場に好んでこられるメンバーなので、皆さん猛者揃いである。イメージは、ドラゴンボールの天下一武道会の練習版をイメージいただくとわかりすいかもしれない。これまでのところ、漫画のように空を飛んだり、かめはめ波が使われたことは無い(笑)
それぞれが取り組まれている流派等によって、戦う技、タイミング、間合いなど千差万別で、全く想定外の状況から打撃が飛んでくることもある。まさに、一期一会。
このような状況では、相手がどのような間合いでくるのか、どこから打撃されるかを、思考でもんもんと考えていたり、相手がどれくらい強いのかなど感情的に恐れを抱いたりしていると、ほぼ対処できなくなる。まさに、非日常的環境に置かれている状況。一瞬一瞬の空間の取り合い、エナジーの攻めぎ合いである。今ココにうごめくエナジーをリラックスしながら感じ切るのである。
長年、武術とエナジーワークの瞑想を続けてきた過程で、この非日常的、予測不能、身体と身体が激しくぶつかり合う極めてストレスフルな状況でも、力になってくれるのが、瞑想的なニュートラルさであり、他者や周囲に影響されないリラックスした状態で居続けることである。どんな相手であっても、この状態で居れることは、毎日のエナジーワーク瞑想の積み上げと断言できる。
身体が意図的にぶつかり合うスパーリングという特殊な状況ではなくても、私たちは日常的に、他者から想定外の反応をされたり、仕事を通じてストレスフルな状況と向き合うこともあるかもしれない。シリアスな状況下においても、他者や自らの感情に影響されず、支配されずに、「ふーん、そうなんだー」という適度な塩梅で受け入れ、受け流して過ごすことで、日常生活を気楽に過ごすコツになるではと思う。
武術は学ぶほど深く、魅惑的な領域であり、他者との関わりを通じて、人と人のあいだ(人間)や自らの内なる状態(エナジーの在り方)に、気づきを提供してくれる。
そして、武術以上に日常生活のOSとして瞑想を継続していくことで、自らの感情や波を適度に味わいつつも、それらに翻弄されない「あり方」が形成されていくように思う。
そんな「あり方」を身に着ける機会も数多くあるとは思います。その中の一つではありますが、ご興味ある方に以下をご案内させていただきます。
エナジーワークの瞑想を行い、エナジーを直観的に視続けるプロセスを通じて、自らのエナジーや他者のエナジーの扱い方に解像度高く接する術を学ぶ機会になります。
エナジーワークの入門クラスを8月後半から開始予定。
https://www.energywork-project.com/?fbclid=IwAR2EUs6_3JNQ1mZdxuJoP5xbS121FFTlscGx8fOqe5or6qETe8xKSuOlhnU